2007-12-04
■[Junk]今さら「主流派」?
本日の日経朝刊の一面の連載記事。「働くニホン」で(特に)男性社員の意識変化を採上げています。一般職や転勤をしない地域社員を志望する男性が増えている。仕事ではなく家庭環境やプライベートを重視する男性が増えているという内容です。まぁ記事自体は全うなのですが、サブタイトルが「主流に背向ける男」。記事中にも「このまま『主流離脱』が続いたら」等の文言が踊っています。
言葉遣いに嗤っちゃいました。なんというか、いつまで彼らは自分たちが主流だと思っているんでしょう?まぁ傍流でもありませんが、自分たちだけが主流派だと思ったら大間違い。せいぜい多数派の中の一つにすぎない、ってだけです。これも10年経てば怪しいものですが。
夫婦に子供二人の平均世帯ってのを思い出しちゃいました。
こういう欺瞞や取り繕いに知世ちゃんは本当に敏感でした。
■[ご本] Yes, IT matters.
ちょっと前に話題になったニコラス・G・カーの「ITにお金を使うのは、もうおやめなさい」を読む。原題は"Does IT Matter?"で邦題よりよっぽど気が利いていると思います。
要はITはもはやインフラ化、コモディティ化していて、それ自体が競争優位を作ることは(今後)ない、だから無駄なお金を使うのではなくコストセービングに力を入れては?というものです。
−−その主張には頷けるところもあるしそうでないところもあります。SaasやSOA等のトレンドは確かにコモディティ化している、まさにその流れにあると思います。salesforce.comの成功ってのもその流れにあるのでしょう。ただ、本当にそれだけか?競争優位を確保するための戦略というのはいまだ有効であること、かつITは業務プロセスをカバーすることは筆者も認めている。だとするならば、競争優位を確保するための事業システム(ビジネスモデル⇒業務プロセス)を構築するITはコモディティではないのではないか?もしITがコモディティなのだとしたら、どの会社もトヨナの生産システム(IT)を導入しているはずなのに実際はそうではない。逆にトヨタはパッケージを採用するはずだが、人事や経理では採用していても、この基幹部分は手作りしシステムである、という事実は筆者の主張への反証になっていないか?と思っています。もちろん、システムそれ自体ではなくそれを活用するための能力や企業風土(ケーパビリティ)や蓄積されたデータというのも重要なのは、筆者も認めている通りです。
amazon: ITにお金を使うのは、もうおやめなさい ハーバード・ビジネススクール・プレス (Harvard business school press)
煎じ詰めると、成功企業は競争優位の源泉になっている業務のシステムは優位性確保ために徹底的なカスタマイズを行うが、それ以外はパッケージを採用するということを企業のケーススタディを含めて記述しています。非常に良い本なのですが、惜しむらくは翻訳がgdgd。




