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2015-05-02

DroidKaigiの裏側 〜当日運営のまとめ〜

| 06:13

2015年4月25日、DroidKaigiが無事に終了しました。このエントリでは運営責任者として関わってきた内容、特に当日の運営側の作業についてまとめます。深夜にまとめてるのでフランクな口調が出ているかもと思いますが、ご了承ください。

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当日は満席、立ち見も続出、ハッシュタグTwitterトレンドに入るほど活発に交流がありました。「DroidKaigiは参加者、スピーカー、運営スタッフ、みんなで作ったカンファレンスだったんだなぁ」というのが伝わってきた一日でした。この場を借りて、参加者、スピーカー、ご協力いただいた関係者の皆さんにお礼申し上げます。正直Twitterトレンド入りは驚いた!

実のところ、あまりの熱気だったので熱を冷ましてからブログを書くかー、と思って一週間寝かして、今まとめてます。結局あんまり冷めてないのですが。運営として関わった一日は、終わってしまうのがもったいなかったと言えばいいのか、ようやく終わったと言えばいいのか、それすらわからないぐらいに、すべてが予想を超えて、あっという間に過ぎてしまった一日です。せっかくなので運営(というより私)の視点で詳細にまとめておきます。

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https://twitter.com/consomme72/status/591888965931675648 より。当日の様子です。これは当日「せっかくだから会場全体の写真がほしいなぁ、、」と控室でつぶやいたところ、FiresideChatの際に(yanzmがひろってくれて)撮れた写真です。大事にします。

以下は400人規模のカンファレンスを運営する側として経験した内容をそのまま書いているので読者の運営ノウハウの一部になれば幸いです。

運営側のタスクを中心に抜き出してるので俯瞰すると過不足があるかもしれません。また当日の感想がたくさんブログにあがってました。どれもエゴサして読んでます。たぶん「どんな雰囲気だったのか」は責任者にきくより参加者の生の声を読むほうがいいと思います。参加者&スピーカーのブログ記事をあらゆる手段でピックアップしておきましたのでそちらも読んでみてください(記事の末尾にまとめています)。

DroidKaigiは、エンジニアが主役のAndroidカンファレンスです

このブログを読んでいるみなさんならすでにご存知だと思いますが、DroidKaigiを説明するときに上記の言葉を使うようにしてます。運営スタッフもエンジニアを中心に構成されています。もちろんデザイナーさんもいて、Webやシャツ、ステッカー、パンフレットアプリなど、自分たちで作りました。情報共有には、Slack、GitHubを使いました。改善点もあると思いますがメールでやりとりするよりは全然良かったです。

当日までのスケジュール

締切ベースでの時系列を紹介します。カンファレンスから逆算した大体の日程感で記述しています。

今回のスタンスとして、セッション内容を確定させてからカンファレンスの申し込みを始める方針だったので、このようなスケジュールになりました。中身を見て興味を持って来てほしい、という気持ちでした。

感想として、4ヶ月はわりとギリギリだったなぁ、と思います。2セッションを平行して実施する形式のため会場の選定が一番のポイントでした。東京とはいえ大きな会場は限られており、土曜、日曜の空きが少なく埋まっていることが多かったです。

(会場関係では無線LANと電源も課題でしたが、無線LANの設備があり、電源についても半分の席で供給できました)

余談

DroidKaigiとDanKogaiゲシュタルト崩壊先にDanKogai氏がいる事実に、実行委員会の誰も気づいてませんでした。

当日の配布物の準備

会場系のタスクは比較的(作業量が)重いものが多かったとおもいます。当日の準備物については以下の感じです。

  • 4週間前:Tシャツ準備
    • デザイン入稿
  • 2週間前:配布物の準備
  • 1週間前:フード、会場備品系の準備
    • 会場での案内表示、腕章、ペン、名札など備品の発注
    • 懇親会でのピザや飲み物の発注
    • ランチ(軽食)の発注

上記以外にもDroidKaigiでは怪我、機器破損などのトラブルに備えてイベント保険にも加入していました。使わないに越したことはないので、行使せずにすんでホッとしています。

7:45に集合!

当日スタッフは25人程度、準備のために7:45に会場に集合しました。どうみても通常の出社時刻より早いです。みんな、気合いれてきてました。

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9:00開場にあわせて座席、椅子、受付の準備にとりかかります。会場となるセミナールーム(ルームA、ルームB)の外では業務を行っていますので、ピーク時に廊下にはみ出ないことを念頭に受付を設営しました(参加者のみなさんが早めに来場してくれたおかげで杞憂に終わりました)。

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こちらの図は設営のためのスタッフ資料から拝借。ちょうどこのような感じでレーンを作り、名札、パンフレットを配布しました。事前のお願いで紙で参加証を持ってきてほしいとアナウンスしたことを覚えてる人がいるかもしれません。これは受付に人が滞留しないようにという配慮でした(やっぱり紙が早い、という結果ですが…)。

開場後の仕事

スタッフはそれぞれタスクが割り当てられてて、ルームごとに司会と受付を用意していました。

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基調講演とランチ、懇親会のタイミングで扉の開閉があるため、手があいているスタッフで対応します。

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おかげさまで立ち見のセッションもあり席が不足した場合は予備の椅子を追加する&入口付近で埋まってしまわないように誘導する、など細かく様子を伺ってました。この写真では後ろのほうは椅子のみです。

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ランチ、懇親会ではテーブルを動かしてフードを並べます。30分ぐらい前に到着するので事前に受け取っておいて、時間になったら並べるなどセッションの裏側でこっそり作業してました。さすがに重いので搬入は台車を活用してます。

全体を通して午前中が忙しく、午後になるとすこし落ち着きます。その間にささっとみんなご飯食べたり休憩したり。

費用面

DroidKaigiの会場は、サイバーエージェントさんにサポート頂きました。打ち合わせの中でランチについても負担いただけることになりました。またTシャツについてスタッフ、スピーカー分をリクルートさんにサポート頂きました。両社にはDroidKaigiの趣旨に賛同いただき、当日会場では宣伝などはありませんでしたが、ありがとうございました。

またTシャツの通販/当日分は、最終的に116枚が販売されており、こちらもイベントTシャツとしては驚くほど売れています。Tシャツの販売価格2000円のうち、500円がDroidKaigiの運営費に当てられています(事前の告知通り)。ご協力ありがとうございました。

その他、寄付、募金などの問い合わせは、実はたくさんいただきました。しかし、金銭を扱うタスクは非常に神経を使うため、その分、良いカンファレンスになるように力を注ごうという主旨で今回はお受けしませんでした。お気持ち、たいへん嬉しく思っています。

DroidKaigiの費用面では実行委員会の負担分が軽減されて残りが手弁当となる予定です(反省会をまだやってないので未確定)。負担は当初考えていたより小さく、そう大きな額にならなさそうです。

大きなイベントだと運営の負担が話題に上がることも多いですが、この辺りがなかなか難しいのだろうなぁ、と思いました(こなみかんですが)。

まとめ

めっちゃたのしかった!

実は、当日のアンケート結果もあるので追って統計データを紹介できれば、と思ってます。

運営スタッフの記事とか

実のところ、大体の内幕は、メンバのみんなが書いてくれてます。まとめでは省略したところが多いので興味があれば合わせて読んでほしいです。

講演資料まとめ

参加者さん、スピーカーさんのレポート、記事など


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2015-02-25

Android開発者カンファレンス「DroidKaigi」のCFP受付は2/25 本日までです

| 08:21

この日記は開発者向けのAndroidカンファレンス「DroidKaigi」Call For Papersの受付期限のお知らせです。

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「DroidKaigi」には責任者としてかかわってきました。現時点でCFPには46の応募があり、ここ数日は特に勢いを感じています。

- 応募されたトーク一覧

CFPの受付期限は本日24:00(この時間を過ぎて事務局担当者がWebからリンクを外すまで)です。お考えの方はお急ぎください。

- http://droidkaigi.github.io/

次回の「DroidKaigi」Webページ更新は、3月中旬のタイムテーブルの発表です。締切から少し間が空きますが(発表者さんとの調整、タイムテーブルの作成、Webページ作成があるためどうしても時間がかかりそうです)気長にお待ちいただければと思います。

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2015-02-05

Android開発者カンファレンス「DroidKaigi」開催にあたって

| 04:21

4月25日に、開発者向けのAndroidカンファレンス「DroidKaigi」を開催します。

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- http://droidkaigi.github.io/

今回は責任者として関わってます。このエントリはイベント開催の告知です。開催にあたって何か残しておきたかったので書きました。現在進行形なので諸々いったんまとめておくか、という個人的な気持ちもあります。

またDroidKaigiでは現在、スピーカーを募集中です。ですのでエントリを読んで「スピーカーとして話してみたいな、チャレンジしてみたいな、参加してみたいな」と思ってもらえたら嬉しいです。

開催の目的

ざっくりと一言にまとめると、Android技術情報の共有とコミュニケーションが目的です。

Androidが世に出て6年が経ちました。時が流れるのはほんとうに早いです。もはや革新性というより、現在は定着したプラットフォームとして利用されることが多くなっています。Android WearAndroid AutoAndroid TVなどモバイル以外の分野に適用するべく、機能追加と試行錯誤が行われています*1

Androidの利用シーンは多岐に渡り、一人ではとてもカバーしきれなくなってきました。カンファレンスを通して業界全体で知見を共有し、より良いソフトウェア開発に繋げていきたいです。

開催の経緯

有志のAndroid開発者(個人)が中心となって準備しています。ボランタリーベースで費用面とかは手弁当で進めています。開催のきっかけは、クックパッドさんのpotatotipsという勉強会での雑談でした。勉強会エンジニアが技術をテーマにはなして知識を共有できる、わりとIT業界独特の習慣だと思います*2

こういう場でのディスカッションは思わぬ発見があることが多くて、Androidをテーマに、開発が持ついろんな疑問、たとえば「どう実装したらいいんだろう」「普段の業務以外の分野を知りたい」「新しい技術の話が聞きたい」「聞いた手法を使ってみたい」が解決できる場を作りたくなった、ということが動機です。DroidKaigiに行けば技術のトレンドがわかる、知りたかったことがわかった、そんなカンファレンスになればいいな、と考えています。

個人的な経緯

個人的には凄く単純で、Androidの技術的なはなしを聞きたいという理由で取り組んでいます。

5年前、TechBoosterというAndroid開発情報のブログをはじめたころは新しい技術としてのAndroidに夢中でした。英語が苦手なのも忘れて(翻訳ツールを片手に)リファレンスを読み漁り、コードを書き、まとめることで好奇心が満たされました。このころAndroidという技術を通して多くの人に出会い、今でも仲良くしてもらっています。

最近では、Androidの商業書籍を執筆したり、ABC2014sでEffectiveAndroid*3トラックとして技術的なセッションを企画してみたり、オープンソースAndroidの教科書を作っていたり*4同人誌を作ったり*5、とプログラミングに関わることが楽しくて仕方ありません*6

また技術に触れるためには、まとめて発信するという場もどこかに必要で不可欠なプロセスなのだろう、と思うようになりました。少し乱暴ですが、それなら話を聞きたい人が実行委員会を作って運営してみようよ、というわけです。

はじめてイベントに参加したときは少し緊張したことを憶えています。はじめて勉強会で発表するときは不安で、とても時間をかけて準備していました。

今回はじめての開催となるDroidKaigiがどのようなイベントになるかは終わるまで分かりませんが、開発者(スピーカー・一般参加者)が良いプラクティスに触れられる場であればいいな、と思います。またそのために、できるかぎり開かれたカンファレンスでありたいです。

DroidKaigiではスピーカーを募集してます

最後に。DroidKaigiではスピーカーを募集してます。アプリ開発手法、便利なライブラリの使い方、やってみた、なんでも結構です。トピックも一応わけてありますが参考です。応募は重複どんと来い、です。みんなで開発の苦労を共有してみませんか。

興味がでたら是非、下のリンクをクリックして応募してください。

*1:そしてこのようなチャレンジが順風満帆なわけではないのは、みなさんご存じのとおりです

*2:それだけ技術の進歩が早いということかと。楽しい業界です:)

*3http://d.hatena.ne.jp/hdk_embedded/20131213/1386879188

*4Android Open Textbookプロジェクト

*5http://techbooster.github.io/c87/

*6:関係いただいてるみなさま、ありがとうございます

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2014-10-14

mozilla Open Web Day in Tokyoにいってきたよ

03:39

Mozilla Open Web Day in Tokyo

ということで行ってきました。"Mozilla に関係する東西さまざまなコミュニティや研究プロジェクトが集結し、その成果の展示・発表を行う収穫祭的なイベント"らしく、文化祭のような雰囲気。懇親会まであり、たのしかった。

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会場も体育館で文化祭っぽかったです。KDDIさんのOpen Web Boardが展示されていたり、大学の研究プロジェクトが展示されていたりと個人や企業だけじゃなくて公的な組織もおおくて意外にアカデミックな側面も。

展示では、Webとハードウェア割り込みをつなげてみたよ

Floppy Bird的なゲームとハードウェアデバイスをくっつけた"Balloon Jamp"の展示をしてきました。

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大きなボタンの効果もあり、沢山の人があそんでくれた。よかった。利用デバイスRaspberry Piとわりとスタンダードなものを選んだのですが、ソフトウェア的には随分とキメラな構成になりました。

このデモでは、巨大なスイッチをGPIO経由で接続、GPIOの割り込みを検出してブラウザにイベントを(なるべく遅延ないように)送ってます。

OSとGPIO制御

OSはRaspbian(2014-09-09-wheezy-raspbian.img)を使用。ほんとはFirefox OSにしたかったのだけど、Raspberry PiFirefox OSのサポートレベルであるTiar 1〜4(数字が小さいほどパワーをかけてサポートされている)のいずれにも該当せず、完全に野良デバイス

Raspberry Pi向けのビルドコンフィグはあったのだけどHDMI出力で失敗してました。ざんねん。

./config.sh rpi
./build.sh

ちなみに、ターゲットボードをpandaboardにかえたら起動までは可能。ただし、こちらもやや条件があって、Firefox OS v2.0のブランチをつかってビルドしないといけなかったです。Issueにあるとおり画面(rotation)を90度傾ける問題があったり、マウスポインタが出ないなど実用上の問題があるので、手でpatchをあてます(自動でマージできないぐらいまでソースが進んでる)。

とりあえず今回はRaspbianつかったけど、https://wiki.mozilla.org/Foxberry_Pi_Demo のようにFirefox OSをRaspiむけに移植しようという動きがあるのでしばらくまってるとまともに動くようになるのかもしれません(しかし期待薄)。

Raspbianで、GPIOを制御しようとすると /sys/class/gpioあたりにぶら下がってるのでそのあたりをいじります。

echo  "7"  > /sys/class/gpio/export
echo "out" > /sys/class/gpio/gpio7/direction
echo "1" > /sys/class/gpio/gpio7/value
echo "0" > /sys/class/gpio/gpio7/value

LEDのような単純なデバイスなら、コマンドラインから直感的に点灯/消灯を制御できます。以下のサイトがおもしろい。

あと、こういう直接的な手段以外に、GPIOを制御するためのコマンドもあるよ。

このあたり。インストールすると"gpio"コマンドが生えて、適当に制御できます。今回は未使用でした。

GPIOの割り込み通知

  1. LuaJITでGPIOの状態監視デーモンつくる
  2. GPIOの立ち下り、立ち上がり割り込みを監視
  3. 割り込みで起動したらスイッチイベントを作る
  4. 適当なキーイベントを作成して、LinuxのInput Sub Systemに投げつける
  5. キーイベントとしてブラウザが受け取る

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キーイベントは日本語キーにない適当なものを仮想キー扱いでつくったよ。Raspbianのinputイベントは"/dev/input/event0"でした。

./input_key > /dev/input/event0

Cのプログラムでinput eventをゴリゴリつくります。コマンドとして投げます。このあたり興味あれば以下が面白いです。

- http://www.tatapa.org/~takuo/input_subsystem/input_subsystem.html

"Balloon Jamp"では、ブラウザにイベントを届ける、という作業が当初考えていたより手間がかかりました。たぶんもろもろがイレギュラー感あるシーケンスで無理やり達成した感じ。途中思ったのはイベント通知をWebSocket化できればよかった、ということなんだけど、画面更新しまくってブラウザをぶん回しているRaspberry Piさんは、CPU負荷が100%にはりついてしぬほど重い。WebSocketにした瞬間、ゲーム性もろとも死ぬとゴーストが囁いてた。

キーイベントなら取りこぼしもなく、ちゃんと伝わる。すごい(Linuxの歴史を感じる)。

JavaScriptからGPIOを読み取るライブラリはいくつかあったのだけど、ポーリングのような仕組みしか作れず、押してる瞬間に読み取れるとも限らないのでスイッチには対応しきれない感じ。このあたり良いライブラリがあれば良かったのだけど(見落としてなければ)。

非力なCPUや環境でブラウザハードウェア的なイベントを送るには、という観点で頑張ったら、わりと面白い構成になったので制作記的にのこしておくことにしました。

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2014-07-25

Android Open Textbookプロジェクト milestone1 「出かけよう、Android!」リリースのお知らせ

| 04:14

かねてから取り組んできたオープンソース本「Android OpenTextbook」プロジェクトの最初のマイルストーンができました。今回はその紹介です。

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記事の最後にPDFダウンロード先(無償)と書籍版(同人誌頒布)の案内があります。興味があれば是非、読んでみてください。

Android OpenTextbook(AOTB)の概要

Android OpenTextbook(AOTB)は、GitHubと書籍制作ツールRe:VIEWを利用して開発者が欲しい技術情報を集約する試みです(TechBooster.orgの該当記事)。

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Android OSは公開以来、アップデートが繰り返されてきました。Google I/O 2014で発表されたAndroid "L"のように常に新しい技術を取り込んで進化しています。

個人的にはOSの進化をワクワクしてみてます。それはAndroidのみならず未知の分野、技術に触れる楽しみがあるからですが、このあたりは、このブログに興味を持ってくれたエンジニアのみなさんはわかってもらえそうな気がしています:)

一方、新規参入するアプリ開発者としては嬉しい事ばかりではありません。参入者が覚えることは思いの外、多くなっています(こういう傾向は、何もAndroidに限った話ではないんだけども…)。

Android OpenTextbookでは、Androidアプリ開発を始めるにあたり必要な情報をオープンソース化して教科書として運用することで、常に最新の情報にアップデートをかけていこう、という試みです。そしてこの数か月の成果として最初のマイルストーン、AOTB m1ができあがりました(m1は、milestone 1の意味です)。

AOTBプロジェクトのかたち

次の図のような構成でAOTBプロジェクトは進んでいます。

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赤い項目が、m1で対応した内容、赤枠に白背景の項目がm2(マイルストーン2、2014/12目標)にむけて進めている項目です。破線で囲まれた項目は、必要だと感じているが、現在着手できていないカテゴリです。

→の方向にスキルツリーが構成されており、ふつうに属しているカテゴリは、やさしいに属しているカテゴリを把握したうえで読んでほしい、という意図があります(が、そんなに厳密でもなく、分野ごとに凸凹している、目安みたいなものです)。

実際にこの内容を使って、Tech Instituteという早稲田大学さんで実施されているプログラミングスクールで利用していく予定です。プログラミング教材として運用していく中で、より良いものに改善したいです。

AOTB m1「出かけよう、Android!」の紹介とPDF無償公開

無償PDFダウンロードはこちらから(入稿前版です。ところどころ校正が済んでないので、このあとの正式なリリースをお待ちください…)。

AOTB m1のメインターゲットは、開発初心者です。サブターゲットは中級者や他の分野からコンバートしてアプリ開発者になったひとが必要になった時に確認できるような副読本としての利用です。

中級者のひとであれば、上記PDFの3章センシングデバイスの項目を読んでみてください。非常に入り組んだAndroidのセンサー事情がわかりやすく書かれています。初心者のみなさんは1,2章のUIについてや、4章のネットワークプログラミングを読んでみてください。ネットワークの基本からAndroidでの使い方までとても丁寧に書かれています。

今回の「出かけよう、Android!」では、UIコンポーネントの入門やネットワークプログラミング、センサー、3Dグラフィックなど多くの分野をカバーしています。プログラミングを学ぶ際の副読本としてご利用ください。



紙の書籍の頒布についておしらせ

書籍としては、コミックマーケット86 3日目(8/17) 西か46b TechBoosterで頒布予定です。当日会場に来れないひとも多くいるとおもいますし、欲しいひと全員に届けたい、という気持ちがあり、事前予約サイトを用意しました。

デジタルでなく紙版が欲しい、という方は以下サイトよりご予約、またはコミケ当日の頒布で入手お願いします…!予約分は、一冊一冊、梱包してラベルを張って発送します…!

  • Booth.pm(予約販売サイトです)

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また予約受付は入稿の関係で期間限定です。諸条件ありますので詳しくはサイトをご確認ください。今回は特にデジタル版を無償配布する(しかもコミケよりも先に)ので当日部数は、かなり少な目です。デジタルファースト、という初めての取り組みなので頒布部数が読めません。実際、予約状況をみて印刷部数を決めるので予約が集まれば集まるほど嬉しいです。


常に最新のPDFを入手できるようにCI環境を構築して、運用しています。

今回、AOTBプロジェクトでは、常に最新のビルドが提供できるようにCI環境を用意して運用してます。CIサーバから常に最新のPDFを受け取ることができます(リリースを待たずに、アップデートに追従できます)。

現在は特に作っている最中のため、m1のあともすぐに章が追加されm1_r1が出る可能性が高いです(こういう変なところはAndroidを真似なくてもいいのですが、開発初期ということで安定しだすまで許してもらえると嬉しいです…)。

安定板(m1,m2)については個別にダウンロードリンクを用意しますが、最新版がほしいよ、という方はこちらのCIサーバからダウンロードしてください。

また、このCIサーバは大変便利なのですが、動作が不安定です。突然メンテがはいったり、不具合があったりするかもしれません。あらかじめ、ご了承ください。

どんなふうに動いてるの?

CI環境について、PyCon2014で(開発担当のあめだまが)講演します。

基本的には執筆者が便利だからCIサーバーを用意したのが始まりなのですが、モリモリと機能が増えていきました。Re:VIEW記法で書かれた原稿をコンパイルして確認用PDFをつくるところまで責務です。どんなふうに動いてるの?という部分に興味がある人は、是非。

フィードバックについて

最後に、お願いです。実際のところ、AOTB m1は文字通り、マイルストーン1で、完成ではない状況です。教科書として体系だった学びを提供するには、カテゴリごとの点を体系としてならべたり、足りないカテゴリを追加したりと次のミッションがみえてきています。もしコントリビュートを考えている方がいらっしゃれば以下のようなことをしてもらえると嬉しいです。

  • 誤字脱字、日本語としておかしな箇所を見つけたらPR( https://github.com/TechBooster/AndroidOpenTextbook )を送ってもらえると助かります(マージするだけだとすごく手間が省けます)。
  • この章ならかけるよという箇所があれば、是非、@mhidakaまでご連絡ください。
  • 文章の編集や紙面のレイアウトなど編集作業を手伝ってくれる人が居たら泣いて喜びます。
  • 新人さんに勧めてみて話のネタにしつつメインターゲットとなる人の感想を教えてください。
  • 紙版が欲しい人は積極的に購入いただけるとうれしいです(配布部数によってはm2でのリリースはデジタルだけにするかもしれないので)。

品質についても「Effective Android」やその他書籍制作で培った技術をフル活用していますが、中々、手が足りていない現状です。書籍、EPUBとしてのレイアウトや編集などでも手伝ってくれるひとがいると、すごくうれしいです。

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