ひつじのにっき

mhidakaのにっきです。たまに長文、気が向いたとき更新。

パネルディスカッション

[山下さん、杉本さん、山田さん、日高さん、司会:菊池さん]

杉本さん:
携帯電話は特化ハードウエア。スマートフォンは、汎化ハードウエア。
組み込み産業が減る方向にいくのではないか。
Androidなど汎化ハードウェアが広がることで、
組み込み産業が縮小していく可能性。


山田さん:
産業へのインパクト、ものづくりの拠点はアジアに移っていくことある程度は避けられない。
日本はサービスに紐づいたデバイスを提供するべき。
昔はピラミッドの頂点の企業しかできなかったが、今はアイデアがあれば誰でもできる


山下さん:
ドコモとしては、オープンソースなど多様化の方向に流れるのが自然です
特殊化の果てが今のガラパゴスではないか。
環境が変わった際の移り変わりが今出ないか。
スマートフォンの形は、アンディ・ルービンがつくったが、
今まで機械だったものが人格めいたものが出てきている。

菊池さん:
すぐアイディアが実現できるのが、多様化の良いところでは。


山下さん:
生態系が変わると、ご飯の食べ方変わる。私たちももがいているところ
女性の視点で足りないものを教えてほしい。

日高さん:
女性から考えるとサイズが大きい。Xperia
女の子は爪が長いとタッチした時に引っかかる。マルチタッチに対応していないデバイスだと、タッチしたところが飛んでしまう。
ハードウェアなボタンなどタッチ以外があれば。
ボタンが丸くつくってあるモノがあるが、あれは女の子の仕様に合わせているのでは?
iPhoneはブランドありき。Androidはサービスありきではないか。サービスを使いやすいインターフェイスにするべき。

菊池さん:
スマートフォンの市場性について

山田さん:
台湾のEMS,OEMさんたちが狙っているのはスマートフォンではない。
もっと画面を大きく、スマートフォン以上、パソコンとかiPad未満で
ハードを作っている。何か使えない?と作ってみるアプローチをしている。


菊池さん:
組み込みへのアンドロイド適応も始まってる。
メーカーにドコモが期待するものは?

山下さん:
試行錯誤の過程では、たくさんのデバイスを作ることがあると思う。
製品化する際は、こうつかってほしいを入れるほうがよい。
iPadは9インチという画面サイズを生かしている。
なにをやってほしいのかを、良く考えておく。


iPad、なぜあのサイズにしたのか。雑誌のサイズ、映像。目的が明確なマシン。
なんでもできるではなく、この目的のために作った。
商品化するときには魂をこめると言う意味で徹底的に考えなければならない


菊池さん:
スマートフォンはどうなる?
形状などここ数年で変わりつつあるが…

山田さん:
端末がどんどんシン・クライアントになっているが
Androidを動かした時に一番問題になるのが端末のレンダリング処理能力
ユーザーへの最終的な表示にまだまだ必要。
あと数年たつと要らなくなるのか?については、まだ結論がでていないと思う。

今やるのはJavaScriptを如何に低消費電力でやるのか、など
まだまだ仕事が残っており、クラウドによるシンクライアント化が一気に進んでいない状況。


山下さん:
デバイス(ハード)とソフトの組み合わせ、バランスが重要

  • デザイナさんに言わせるともっとリッチに、といわれる。
  • プラットフォームからはもっと軽くといわれる。


山田さん:
クラウドのサービスで重要なのがライフログをとり、
個人と趣味・情報の紐づけができること。これ以上は見せたくないラインがあるはず。
ログは端末の中だけに閉じるなど、なんらかの線引きができるアーキテクチャがあれば安心できる。

クラウドによるサービスが究極の解とは考えるところが残っているはず。

日高さん:
データを収集されていることを考えたこともないユーザもいるはず。
グーグルだと日本のカルチャーに通じないところもある(GoogleMap問題など)
サーバーに持つデータの種類はかなり難しいのではないか?


山下さん:
通信の秘密は非常に重要
アメリカはデータマイニングが進んでいる。データをどのように扱うべきか結論がまだ出ていない。