「群青の空を越えて」僕らが空に夢見た理想の在り処は?
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群青の空を越えて 筑波戦闘航空団詳報 (DNAメディアブックス)
- 作者: 書籍編集部
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- 作者: 早狩武志,黒鷲
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「おとぎばなし」はどこにも無かった。
見た目は派手な戦争シーンや円経済理論に目を奪われがちですが、あくまでもこれらはテーマを描くための小道具に過ぎず、この作品の根底は別のものだと思います。
むしろこの二つは、ただの余興で取り入れたもののように感じます。
設定が中途半端すぎるのが、そう考える原因ですが。
おそらく深く考えるだけ無駄になるかと。
結局、理想に燃えた若者が求めたものはどこにも存在せず、最後に笑ったのは関西のお偉いさんや関東の一部の人間。
それでも若者たちは、あくまでも理想のために散っていく。
まるで「アララト」のように。
そしてグランドルート。
主人公の父親が唱えた円経済理論は、経済論ではなく生物社会のエントロピー論と化しそれもただ愛する息子のためだけに考え出されたもの。
多くの人間を夢見させ、熱狂させ、振り回した理想はどこにもなく。
また一見、主人公が理想を掲げているように見える。
だが最後の最後まで主人公の考える理想が示されることは無かった。
全てはED曲に集約されるのではないでしょうか?
Tell me a nursery tale.
―There isn't a nursery tale everywhere.