生体解剖の誘惑

僕は、猿の死体を解剖したことがある。
人類学の実習で、筋肉は、人間とほとんど同じということで、
筋肉を、ひとつひとつ確認していくのだが、
作業を始めると、気持ち悪いなんてことは、ぜんぜんなく、
作業は、すいすい進んだ。


医学生が、死体解剖するときも、慣れれば、なんとも感じないだろう。


医者が、本当に、熱望するのは、禁断の、生体解剖だろう。
戦時に乗じて、731部隊が、一線を越えてたのは、周知の通りである。


臓器移植の本当の動機は、医師の生体解剖への熱望だろう。
いちどその魅力に執りつかれると、強○や死○など、
比較にならない、倒錯した世界の虜になってしまう。
やがて、臓器移植コーディネーターに、しつこく、
おねだりすることに、なるだろう。