2008-04-02
2008/04/01-02の気になる話題
エイプリルフールも終わり、ようやく落ち着いてきましたね。わりと忙しくて全部見ることができませんでした、残念(にしてもCNETにはこの切り替えしだけで、十分笑わせてもらった)。
今日の超お勧め記事
無名の一知財政策ウォッチャーの独言: 第80回:主要各国の違法コピー対策のまとめ
- いや、ほんとこのブログは参考になる。
【前編】動画の影響でトラフィックは急増中,従量課金の検討が必要:ITpro
- IIJ社長のインタビュー。後編が楽しみ。
今日のお勧め記事
SekaiDays - セカイデイズ
- 大きいお兄ちゃんたちが楽しみに待っていた最終回が、なんだかよくわからない理由で放映中止になって、テレビ画面にはnice boat.が写っていたり、その代わりに行われた上映会にはゲームのパッケージを未開風のままもってこいと理不尽なことを言い出したり、大きいお兄ちゃんたちからブーブー文句ばかり言われ、誠死ねなどと罵倒されながらも、依然として高い人気誇っているSchool Days通称スクイズの製作元OverFlowが仕掛けたエイプリルフールネタ*1。放送中止の際にネタにされたnice boat.を公式にインスパイアしたペーパークラフトを提供してみたり、新たに制作したネタ予告編?をニコ動やBitTorrentで公開しているあたり、おもしろいね。とりあえずBitTorrentでダウンロードしてみたけど、Seederが500人超えてました。現在は、4月2日になったと言うこともありサイトは閉鎖。
YouTubeの違法コンテンツ「すべて容認」は間違い--角川デジックス福田氏が講演:ニュース:CNET Japan
福田氏は、YouTubeに対する角川グループの立ち位置について「一部メディアなどで『すべて容認した』かのように伝えられることもあるが、これは間違い」と説明。「(YouTubeにアップロードされている)すべてのコンテンツとひとつひとつ向き合い、フーリガンとサポーターの区別をしっかりしていくことを宣言しただけ」
- J-Castの記事『「らき☆すた」売れまくったのは 違法投稿が「宣伝」してくれたから』なんかは確かにひどかった。とりあえず、角川の考えるユーザのとの関係ってのは、フルでコンテンツをアップしないでね、二次創作はひどくなければ目くじら立てないよ、というところだろうか。
Virgin flirts with Big Content, may kick P2P users offline:Ars Technica
- 英国大手ISP Virgin Mediaが、音楽産業と手を組み、自主的な「スリーストライクアウト」ポリシーを導入しようと計画しているとのこと。
P2P Firms Talk Up Collaboration:Contentinople - Ryan Lawler
Pando Networks Inc. CEO Rob Levitan says that while he is "excited and pleased" that Comcast is publishing its intention to work with BitTorrent, he stresses that the ISP is also working with several other P2P companies -- including his own.
"We're thrilled about any cooperation between peer-to-peer tech companies and ISPs. We welcome the Comcast and BitTorrent announcement as a validation of our strategy," Levitan says.
- 日本でもこうした流れが起こって欲しいなぁとは思う。最近はP4PWG、Comcastの帯域制御問題がなかなか面白い化学反応をしているなぁと興味深く見ている。
P2P
Ridiculously Useless Bittorrent Software:TorrentFreak
- TorrentFreakがお勧めするBitTorrent関連のワーストウェア。TorrentSeek .NET、Torrent Search Bar、TorrenTopia、PKTorrentsがダメウェア認定されています。最後のはトロイじゃないか。個人的にはP2P関連のアクセラレータが痛いなぁと思う次第です。
Freenet Version 0.7 Release Candidate 1 Available:Slashdot
- ダークネットモードを搭載とな。
Transmission 1.10 Released!
Everyone's a winner in the Comcast - BitTorrent detente:The Register
US students, alumni to get legal P2P:The Register
Court Helps Record Labels Define KaZaA's 'Shared Folder' in Lawsuit:Zeropaid
GoogleによるSkypeの買収/提携の発表近づく?:TechCrunch
音楽配信
SpiralFrog、ワーナーとライセンス契約を締結--一見順調だが実態は?:スペシャルレポート:CNET Japan
- 一方Qtraxは・・・
レディオヘッドがiTunesで「リミックス素材」を販売:ITmedia News 
- うまくいくかどうかは別として、これはこれでありなんじゃないかな。
Last.fmとCBS Radio、コンテンツを相互利用可能に:CNET Japan
着うたフルの平均ダウンロード数は14.5曲、着メロからの移行が進む--日本レコード協会調査:モバイルチャンネル:CNET Japan
- 音楽業界にとっては、着うただけが唯一の活路ともい言える状態にあるのかも。フィジカルメディアのCDはシングル、アルバム共に下げ止まらないし(ただ、音楽DVDは成長してきている)、PC(or 携帯以外のポータブルデバイス)向けの音楽配信も海外ほどはうまくいっていない。着うた世代が今後どのような消費者となっていくのかが興味深いところ。
有料音楽配信の利用率は9%、AmazonでCD購入は10.5%〜RIAJ調査:InternetWatch
- こちらの記事も上記記事と同じく「音楽メディアユーザー実態調査」をベースにしたもの。
ビデオ配信
MTVの広告付きミュージックビデオを携帯電話に無料配信:ITmedia News
コンテンツビジネス
【コラム】R.E.M、新譜の認知度にネット格差:マイコミジャーナル
「最近のR.E.Mはどうよ」という話になることもあるのだが、がんばってるねという人と、全然活動している話を聞かないよという人に分かれてしまう。その原因を探ると、どうもネット格差にあるようだ。
- 悲喜こもごもというやつですね。
ユーザーが演奏すると、著作権者が儲かる時代へ!:KandaNewsNetwork
それを考えると、YouTubeがJASRAC以外の著作管理団体であるJRC(ジャパン・ライツ・クリアランス)と包括契約したことのほうが、一曲づつ正確に著作権料が支払われることになるのではないだろうか?。ボクは個人的にはこちらの契約のほうが納得がいく。
- なるほどクリティカルな指摘。この点については、どのようにカウントされるのだろうか。JRCの集計方法についてはリンク先にて。
CATVの再送信に関する総務省研究会,視聴者利益に配慮した最終報告:ITpro
携帯フィルタリング、自動適用の場合は「ブラックリスト方式」が妥当:InternetWatch
アドビ、FlashビデオのDRM配信サーバーを4月中旬に日本市場で発売:InternetWatch
Flash Media Rights Management Server(FMRMS)は、Flashビデオの配信サーバーソフト「Flash Media Server」に、DRM(デジタル著作権管理)機能を付加したサーバーソフト。Flash Media Serverはストリーミング配信のDRM保護に対応しているが、FMRMSではさらにダウンロード型コンテンツのDRM保護に対応。配信事業者が持つ既存のインフラとの連携にも対応し、ログイン認証や課金システムとの組み合わせが可能としている。
- 個人的にはこうしたDRMの利用に関しては、結構肯定的に見ていたりもします。ただ、面倒がなければいいんだけどね。
絶版ラノベ配信サイト、ダイナミックプロが開設 - ITmedia News 
同社は「出版点数が増える中、すぐに絶版になる書籍が増えている」と指摘。「作家の立場に立って権利を守り、作品をいつまでも読者に提供していくことが使命」としている。
- すばらしい使命感。ただ、こうした試みが使命感だけではなくて、利益を生む、という点でも一般的になって欲しいなと思う。にしても、印税率35%ってすごいね。
著作権/知財権
ソニーBMG、海賊版ソフトウェアの使用・著作権侵害で訴えられる:Engadget Japanese
用語解説 ダウンロード違法化とは:ITpro
「コピー大国」でもある「知財立国」日本:JANJAN
US Attorney General: Piracy funds terror:Ars Technica
Creative CommonsのCEOに伊藤穣一氏が就任:InternetWatch
ドイツテレコム、「色商標」を主張してEngadgetにロゴ変更を要求:Engadget Japanese
- 背景とか文字色として使うとなかなか毒々しいものですね。
- 解説記事:hikaliの開発日誌 - どうも、ドイツ商標法の脆弱性が悪用されているっぽい件について
表現の自由
靖国」今月封切り中止 上映予定館辞退 トラブル警戒:asahi.com
- 「君は右か?左か?」と問われれば、「右利きなので左曲がりです」*2と答えるようにしているのですが、これはひどいなぁ。映画館が上映を見合わせる、ということにトラブル、嫌がらせが本当に関連しているのであれば、本当に残念でならない。トラブルに立ち向かってでも上映しろよ、とは思わないけど、こうした現状をどうにかできないものか、と思う。「迷惑だから社会から排除しろよ」とも思うけれど、ある意味ではこうした人たちは、フツーの人の権利を盾に行動しているんだよね。やりすぎも問題なら、やらなすぎも問題。ただ、やろうとしたときに我々にもその火の粉が降りかかってくるから始末に終えない、そういう問題でもあると思う。
違法・有害情報の通報窓口、自殺サイトなどの判断基準も明確化:InternetWatch
反イスラム映画への「謝罪動画」、続々とYouTubeに投稿:WIRED VISION
デジタル/インターネット
IPマルチキャスト放送で揺れるホームネットワーク:小寺信良 ITmedia +D LifeStyle 
日立のDRMシステムがNTTぷららのひかりTVに採用,地デジIP再送信にも対応:ITpro 
Greedy CTIA: White space is worth money, don't give it away:Ars Technica
Windows版Safari 3.1の実力は? IE/Firefoxと比べてみた:ITpro
- 起動が遅いかなぁおもったり。とりあえず、スクリーンショットを取るときには、見栄えがよいので使っています。ほぼそれ専用。
デバイス
“飛び出すテレビ”が家庭に 4月発売:ITmedia News 
- 我々のノスタルジックな夢を実現してくれるものではあるが、現実に飛び出すテレビが欲しいか、と言われればそうでもないような。
広告
Ad-Butterfly について:Joi Ito's Web
- なかなか面白そう。参加してみようかな。
iモードで「利用者好みの広告配信」が開始される:Slashdot
セキュリティ
半数以上のインターネットユーザーがウイルス被害を経験--NTTアドが調査:マーケティング:CNET Japan
- 気づいていない人もいれば、過剰に思い込んでいる人もいる、と思うところもあり。
ネタ
日本語でおkとは - はてなダイアリー 
特集 クリエイティブ好奇心:クリエイターズステーション 
- 円谷のエイプリルフールネタの裏側。今年も楽しませてもらった。ありがとう。
ニコ動とJASRAC:その曲は本当にJASRACが管理してる曲?
昨日のエントリで書ききれなかった部分をアップするよ。
ニワンゴとJASRACが包括契約を結んだ、というのは望ましいことだと思うんだけど、「おぉ、これでどの曲も自由に使う(演奏する)ことができるのか」と思うのは気の早い話。
あくまでもニコニコ動画内で自由に利用できるようになるのはJASRACが管理している曲に限られる。先日、YouTubeとの提携を明らかにした、ジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)が管理している楽曲が利用できるようになるわけではない。また、JASRACに管理委託されているからといっても、著作権は複数の権利の束(上演/演奏権や複製権、公衆送信権など)であり、必ずしもその全てがJASRACに委託されているわけではない。
そんなわけで、ニコニコ動画なり、eyeVioなり、JASRACと提携しているビデオ共有サービスに楽曲を演奏してアップロードすることが合法的な行為であるためには、少なくとも「JASRACに」「当該の権利が」管理委託されている楽曲である必要がある。
JASRACに委託されているかどうか、どんな権利が管理委託されているかというのを調べるにはどうしたらよいか、という点について。
JASRACのサイトで簡単に調べられるよ
このJASRACが運営している検索サービスを利用して著作物の管理委託状況を確認することができる。少なくとも、JASRACが管理しているかどうかだけを調べるのであれば、ここで十分事足りるだろう。
ここが検索画面。演奏したい楽曲名、作詞者、作曲者、アーティスト名からその管理委託状況が検索できる。
たとえば、先日YouTubeとJRCとの提携で「Mr. Childrenの曲もYouTubeでアップロードできますよ〜」という報道を目にした人も多いだろう。現時点では、ニコニコ動画はJRCとの契約を済ませいていないのでミスチルの曲は演奏できないのかぁ、と思われるかもしれない。ただ、必ずしもそうではない。
このように、『イノセントワールド』はJASRACに全権利の管理を信託している。なのでこの曲はニコニコ動画で演奏してもよい楽曲ということになる。ただ、「必ずしもそうではない」というのも、こちらを見ていただければわかるだろう。
これを見ると、赤い丸が増えたことがわかるだろう。こちらは比較的最近の曲『くるみ』を検索したもの。この曲は、いかにJASRACとニワンゴが提携したといっても演奏することはできない。
どうしてこのような違いが生じるかというと、アーティストが権利を譲渡する音楽出版社が違うため、だろう。今現在、ミスチル(というか桜井和寿)が権利譲渡している音楽出版社は、『イノセントワールド』のころのものとは異なる。現在は『烏龍舎音楽出版 第二事業部』であり、イノセントワールドの頃は『トイズファクトリー』である、と。
ただ、単に最近の曲なら同じように判断できるか、というとそうでもない。
一番新しいシングルではあるのだが、こちらはJASRACに全信託されている。映画『どろろ』の主題歌として用いられたことで、いろいろと複雑な事情が存在するのだろう。
この辺は、アーティストがどうこうというのではなく、権利を持つ音楽出版社の意向によって、同じアーティスト、同じ時期でも信託状況が異なるのだろう(なお、上記シングル『フェイク』が含まれているアルバムのほかの楽曲は全信託ではなく部分信託となっている。「配信」に関してはJASRACに信託されていない。)。
どこを見ればいいの?
赤丸のバッテンがついている部分については、JASRACがその支分権、利用形態を管理していないものとなる。つまり、バッテンのついている利用形態に関してはJASRACは管理していないので、利用したければその権利を持っているほかに人に当たってくださいね、ということ。
楽曲を演奏したビデオをニコ動にアップロードできるかどうかを判断するためにはどこを見ればよいのか、というのは私も少し自信がないところなので適度に突っ込みを入れていただけると有り難いのだけれど、おそらくは「配信」の欄を見るべき、というところだろう。演奏するためだから「演奏」でもいいだろう!と思われるかもしれないが、ことインターネットにおいては公衆に対して演奏するにしても、それは公衆に対する送信とみなされる、んじゃなかったかと記憶している。
それからいつから?
ちなみにJASRAC管理楽曲の利用っていつからOKなのかな?既にOKなんだったら上記の点についての注意を喚起する必要があるだろうし、規約等にもきちんと明示すべきだと思う。JASRACは問題なくなったとしても、他の著作権者、著作権管理団体にしてみれば、勘違いによって無断で利用されてしまうということにもなりかねない。また、利用開始はまだ先と言うのであれば、その辺をもっと明示的に説明すべきだろう。少なくとも、もうOKなんだ、と思い込んでいる人も少なくはないと思われる。
他にも栗原さんが指摘しているように
例によってですが、JASRAC管理の海外曲の利用はOKなのか、JASRAC管理曲を使った動画をニコ動以外のサイトに埋め込み表示したらどうなるのかもすごく知りたいです。
栗原潔のテクノロジー時評Ver2 :JASRACとニコニコ動画の包括契約キター
という疑問も残る。この辺は、以前同ブログにてこのように述べられている。
JASRAC管理曲を使った動画がeyeVio(あるいはその他のJASRACと契約した動画サイト)に合法的に投稿されている場合でも、その動画を自分のブログ等に埋め込む形で表示することはNGです(自分のサイトがJASRACの許諾サイトでない限り)。JASRACの許諾はコンテンツがどこに保存されているかではなく、どこで表示されるかにより決まります。この点は、だいぶ前にJASRACに確認済みです。
栗原潔のテクノロジー時評Ver2:eyeVioとJASRACの契約について
JASRAC管理楽曲に関しては、エンベッドできない、ということにでもなるのだろうか。
気にしすぎ?
なんだかんだいっても無許諾で著作物を演奏してアップロードする、というのは著作権侵害なわけで、たとえ意図的ではないにしても勘違いからそういった行為をしてしまいかねない、というのは望ましいことではない。
だからこそ、ニコ動画側にはもっと明確な説明をして欲しいと思う。説明をしないニコ動画が悪いというのではなく、説明をしたほうがユーザのためにも、ニコ動のためにもなるんじゃないのかな、という意味で。
ニワンゴ、JASRACと提携:違法アップロードされてる楽曲にも著作権料が配分されるの?
4月1日、という微妙な日ではあるが、ニワンゴはJASRACとの楽曲使用に関する包括契約を結んだ。これによってニコニコ動画利用者は、JASRACの管理する楽曲を合法的に演奏することができ、そうした利用から著作権者に利益が渡ることになる。
演奏してみたが合法的に
昨年から、日本音楽著作権協会(JASRAC)さん管理楽曲のニコニコ動画やSMILEVIDEOでの使用について、一生懸命に話し合いを重ねてきましたが、ついに契約を締結する事ができました。
これで、JASRACが管理する楽曲について、ユーザーの皆さまが自分で演奏したり、自分で演奏しながら歌ったりした動画作品を、SMILEVIDEOへアップロードする事が可能になります。
ニコニコニュース‐JASRACとの契約締結のご報告
良し悪しは別にしても、既に現時点でJASRAC管理楽曲を演奏するビデオが数多くアップロードされており、この提携によってますますそれが加速する、かどうかはちょっとわからないが、少なくとも著作権者に、ひいてはクリエイターに利益がもたらされることになるだろう。
同様にJASRACとの契約を結んでいるeyeVioは、ニコ動に先駆けてJASRAC管理楽曲の利用を可能とする予定であったが、eyeVio側のトラブルによってそれが遅延している間の出来事であった。あー、何かもったいない。
もちろん、JASRACの扱っているのは作詞、作曲に関わる「著作権」であり、著作隣接権者からの許諾が必要な音源を利用することはできない。
ユーザーは、JASRAC管理楽曲を自分で演奏したり歌った動画を、合法的に投稿できる。CD音源やプロモーションビデオなどをそのままアップロードする行為は、従来通り認められない(別途、著作隣接権者の許諾が必要)。
ニコニコ動画、JASRAC曲の演奏動画が投稿可能に - ITmedia News
ニッチなジャンルのクリエイターにも収益が
また、もう1つ気になるのは、ニワンゴから支払われた著作権料(ニコニコ動画を通じて発生した売上全体の1.875%)がどのようにして分配されるのか、ということ。支払いに関しては利用の回数等を問わず、一律支払われることになるのだが、少なくとも、ニコ動画側が統計情報を提供すれば、その分配はより正確なものとなる。
詳細な方法は未定だが、ニワンゴはJASRACに対し、二次利用された楽曲とその閲覧数などの統計情報も報告する。JASRACはこの統計情報を基に、音楽著作権の使用料を各アーティストなどに配分する
JASRACとニコニコ動画がついに契約、楽曲の二次利用が可能に:ITpro
とされており、世間一般ではそれほど利用されていない楽曲でも、ニコ動では頻繁に利用されているものも多いということを考えると、ニッチなアーティストに対する収益ストリームができた、というのはなかなか面白い。もちろん、JASRACから著作権者に渡るという点で、なので、それ以降の契約に絡んでの問題から、実際のクリエイターが満足できるようになるかどうか、というのは別のお話になるのかもしれない。また、これによって莫大な額の収入が舞い込んでくると言うほどでもないだろうが。ただ、それでもこれまでに比べると格段によい状況になったと言える。
ふと疑問に思うこと
著作隣接権者に許諾を得ないもの、たとえばCD音源だとかPVなんかは認めら得ない、というのは理解しているけれど、ただ、実際にそれらを利用した(もしくはそれそのままの)ものが、依然としてニコニコ動画内には数多くホストされている。権利侵害である以上、それらは削除されるべきなんだろうが、ただ、そうしたビデオであっても著作権が利用されていることには変わりないだろう。
では、この提携によってそうした著作権はクリアできたけど、隣接権的に問題があるよ、というコンテンツに対しても、著作権料の分配が行われるのだろうか。もちろん、権利侵害コンテンツである以上、それは公開されるべきものではないのだけれど、現実問題としてそうしたコンテンツの扱いってどうなるのかなぁというところが気になる。
個人的には権利侵害にはそれ相応の対処が必要だとは思うけれども、それとは別に使用料の分配があってもよいとは思うんだけど。
なんにしても
無断で使われている状況から、少しでも利益が配分される、と言う状況が進んでいるはよいことだと思える。
もちろん、依然として問題はクリアされていない部分が多いけれども、こうしたビデオ共有サイトと著作権管理団体の提携が進むというのはユーザ側からもコンテンツ産業側からも望ましい方向といえる。先日は、YouTubeを運営するGoogleとジャパンライツクリアランス(JAC)との提携があったり、JASRACはこのニコ動以外にもeyeVio、Yahoo!Japanとも契約を結んでいる。また、YouTubeとも以前交渉を継続しているようだ。
著作権の場合、いかにユーザが演奏等で利用しても、既存の主だったビジネスとバッティングすることも考えにくく、そうした点では無断で使わせるのではなく、そこからキチンを支払いをしてもらうという方向に持っていけていることは、将来的にも明るいことだろう。
ただ、こうした権利処理が進んでいる一方で、音楽では隣接権が絡んでいるもの、ビデオでは著作権者、著作隣接権者からの許諾を得ていないものが、依然として多数アップロードされている。そうした状況にあっても、それらのコンテンツは、包括的な利用許諾契約を結べるというものでもなく、以前として問題は山積している状況といえるだろう。




















