日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「日本沈没」

 小説・06年版映画・TV版・73年版映画を立て続けに読み、観る。
勿論小説が一番面白いが、映像では、73年映画版が秀逸。
「なにもせんほうが、ええ」
日本の黒幕と呼ばれる100歳を越える渡老人が、ニッポンの将来に備え京都の僧侶、社会学者、哲学者を呼び3つのケース、あるべき姿をまとめさせる。
もうひとつ、実は、3人のブレーンが最もしっくりくる考えとしてまとめたもの。
それが、『このままなにもせんほうがいい』という答え。
消滅する日本とともに、日本民族は滅びる。
為政者として総理(丹波哲郎)は、その考えに納得しながらもその選択は出来ない。
73年映画版白眉の名シーン。
実は私もそう思う。
なにもしなくていい。
天災で死ぬなら、ましてこの日本がなくなるのなら運命をともにすることに何の躊躇もない。
この考えに誰も同調しなくていいし、巻き込もうとも思わない。


日本沈没」は単なるパニック小説ではない。
日本人であることの喜び哀しみがこの物語の中にあふれている。
それにつけても06年の映画版。
特撮CGは目を見張るものがあったけど、ああいう作劇しか出来ない監督。
がっかりですよ。

73年版と小説。
お勧めです。
TV版も嫌いじゃないけどね。