日々雑感っ(気概だけ…)

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2012-07-31

今日のヘビロテ

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「secret base〜君がくれたもの〜」

D

ZONEの方じゃなくて、「あの日見た花の名前を僕たちは知らない。」の方。あ、どっちも一緒か…。これも週末のLiveオフ用練習。

WALKMANに歌詞も入れてヘビロテ。

そもそも、女声曲なので原音は無理。後はリズムを間違わないように注意。基本AメロBメロとCメロをしっかりと唄い分ける。これはちゃんとやらないとね。

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2012-07-30

今日のヘビロテ。

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 「夏夕空」中孝介

 「夏目友人帳」のエンディングらしい。どうも最近家にぶたねこのフィギュアだのぬいぐるみだのがそこかしこにあるが、どうやらこれが「夏目―」に出てくるにゃんこ先生だと判ったのが最近。しかも出元は息子(20歳)の部屋。部屋中にゃんこ先生だらけだった。。。

 というわけで、アニメみてない、漫画も読んでません。息子の部屋に全部あるらしいけど。

 この唄は、カラオケで聴いたことのある程度ですが、雰囲気がよい歌でいつか唄いたいと思っていたところ、週末のLiveオフで唄う事を表明してしまい、ヘビロテで聴いてました。

 文語調の歌詞とゆったりとした音楽が合って、とってもいい歌なんですけど、このファルセットをどうするかが一番の課題。原曲通りにはちと厳しそうだけど、これは原曲に近い方が絶対きれいに違いない。

 

D

 Youtubeとか貼って更にハードルを上げてみる。なんとかきれいに唄えるよう頑張ろう・・・。

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2012-07-29

余韻に浸る1日。

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 はい、ひきこもりでした(^-^;)。鉄板の上にいるような暑さだったので終日家で過ごしました。

 昨日の再現コンサートの余韻にひたり「SONG」をまた聴いてました。電気的な音よりもアコースティックな音の方がやっぱ好きな事を再確認。長年培われた性格かもしれません。前よりは後に居る方が落ち着くし。

 それにしても楽器への想いが強くなる。バイオリン、ビオラ、チェロ、サックス、ベース、ピアノ…。もう少し若ければ本格的に初めてみたいんだけどなぁ。人に聴かせる域に達するには時間がない。残念。

 ギターは、高校に入った時に入学祝で買ってもらいましたが、数曲弾ける程度で挫折。バイオリンも数年までにエレバイをお借りしてしばらくやってましたが、独学では限界が…。唯一まともにできるのは学生時代にやってた尺八・横笛だけど、やる機会なんてないし、手元にもない。当時買っておけばよかったんだけど、卒業してから民謡をやるなんて思ってなかったし、ポップスに応用できるとは思いませんからね。今でこそ、三味線や尺八がかっこいいって思われてますけど、当時は「ダサッ」の一言で片づけられてましたし、おかげで大学のサークルも10年以上前に廃部になってる。そーいえば私の居た頃も、1年の時先輩5人しか居なくて、三味線、尺八、太鼓、唄の地方(じかた)を揃えると、踊り手が1人しかいなくて、私たちの代が4人入って「やっと輪踊りが出来る〜」って言ってましたっけ。その後私が4年になった時に全部で20人近くなって、笛2人、三味線2本、鉦まで入れても輪踊りができる〜ってすごい状況になりました。

 

 結局、楽器もマイナーなものしかできないっていうのも性格なんでしょうかねぇ。

 唄は、身一つで出来るけど流行りの歌は唄えない。好きな唄もアニソンではオープニングよりもエンディング。勢いで唄えないから人前で唄う時はいっぱい練習しないといけないし。あぁ来週のLiveオフもちょっと冒険するからちゃんと練習しないと…。

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2012-07-28

hee2012-07-28

 上田知華+KARYOBIN再現LIVE

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  上田知華+KARYOBINは、70年代後半から80年代前半の数年間活動したピアノと弦楽カルテット編成のポップスグループです。今年2月に参加させて頂きました主催者様より、「今度は6thアルバム再現ライブ」やります。」との報を受け参加して参りました。

 6枚目のアルバム「SONG」は、1982年発売で、何気に30周年だったんですね。私はこの頃あまり上田知華+KARYOBIN聴いてなくて、このアルバムも90年代に入りCD化されてから購入し聴きました。今回改めて聴き直してみるとやっぱいい曲が多い良いアルバムでした。

 ピアノと弦楽四重奏という構成なので、全く古さを感じないのもこのグループの魅力です。このままアレンジを変えなくても全然通用します。幸か不幸か時代を背負う程の大ヒットが無いというのも理由だと思います。


 今回の再現ライブは、立川の喫茶店「はるもにあ」にて。小じんまりした部屋に奏者と聴衆が混然一体となったような状況で全12曲+3edアルバムから2曲を。15時からスタートとのことでしたが、14時に会場に着いた時には、既に殆どの皆さんが揃っており練習をされてました。

 アルバムの曲順通りに進むプログラム。楽器から奏でられる音楽、ボーカル。感動で鳥肌が立ちました。

 さてこの再現ライブは、上田知華+KARYOBINに魅せられた主催者さんが、音源から採譜し、弦とピアノとボーカルと、その他楽器のできる方を探し出して開催しています。今回で6回目だそう。その労力たるや本当に頭が下がります。演奏していただいている方もセミプロ〜プロの方と幅広く、聴きごたえあります。また、皆さん優しい方ばかりで、演奏される皆さんは、時間をとって練習されて今日を迎えているのに、へらへらと当日お伺いするだけの私に、「いえいえ、聴いていただく方がいてはじめて音楽をやっている意味があるんです」と、本当に演奏をするのが好きな方ばかり。あぁ私もバイオリンとかピアノとか、演奏してかっこいい楽器をやれたらいいのに。学生時代に民謡をやっていて本当は三味線やりたかったけど、男が少なかったので担当は尺八。尺八じゃなー(^-^;)。そもそも管楽器って弾き語りとかできないからなぁ…。


 その後立川の花火大会を主催者さんお住まいのマンションで観賞。5階なので階下の喧噪をよそにゆっくりと特等席で観る事が出来ました。したたかに酔い、気がついたら武蔵小杉まで乗り越し、家に着いたのが12時過ぎ。皆さんにご迷惑をかけていなかったか心配です。。

 また次回あったら参加したいです。


 

 

 

ち-さんち-さん 2012/07/29 12:53 Bassを弾いていたち-さんです。楽しい楽しい時間をありがとうございました。皆さん上田千華愛に満ち溢れていて凄い体験をさせていただきました。また機会があれば宜しくお願いいたします。

heehee 2012/07/29 13:15 >ちーさん
素晴らしいBassありがとうございました♪「スリルな昼下がり」のBassすげえかっこよかったです。あぁBassも自分で弾けたらいいなぁと改めて思わせて頂きました。
是非また聴かせてくださいね。

ち-さんち-さん 2012/07/29 13:50 ありがとうございます。上田知華さんの字を間違えてしましいた大変申し訳ございません。是非で尺八での参戦お待ちしています。
私がお邪魔しているのはここです。はるもにあの近所です。http://www.crazyjam.com/

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2012-07-27

「桐島、部活やめるってよ」 を読む。

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朝井リョウ著・集英社文庫

作者は、1989年・平成元年生まれ。そうか、もう平成生まれが活躍する時代になったんだよね。。

バレーボール部のキャプテン、頼れる男桐島くんが部活を辞めた。ただ桐島くんそのものは会話の中にしか出てきません。マクガフィンのような存在とでもいえばいいのか。

物語は桐島くんがバレー部を辞めたことが同じバレー部内だけでなく、クラスメートにも様々な波紋を起します。物語は5人の同級生たちの生活をオムニバス形式で物語を並べていて、桐島君退部ということが友達同士の会話の中で語られつつ、夫々の生活の中で感じる色々な悩み、想いが綴られています。


章立ては

 同じバレー部の小泉 風助

 ブラスバンド部部長の沢島 亜矢

 映画部で地味な前田 涼也

 ソフトボール部で家庭の悩みを抱えている宮部 実果

 そして、冒頭と最後に出てくるのが、野球部だけどあまりにもの自分のレベルが高い為、試合にしか出ない菊池 宏樹。

 文庫版では、バトミントン部で中学時代は映画部の前田君と仲の良かった女子、東原 かすみの中学時代が追加されてます。ので文庫版の方がお勧め。


 この中で、高校生って「上」と「下」に分けられるという話がある。男の子であれば、かっこよくて、スポーツができて、いつも騒いでいるような目立つグループと、文化部、帰宅部で休み時間も小さく固まってつるんでるグループ。女子であれば、やっぱりスポーツ部で、可愛くて明るい集団。これは、小学校、中学校でもあって、特に中高は顕著になる感じ。当然女子の注目を浴びもてるのは前者のグループ。

 私、中学3年間と高1までバスケット部やってたけど、それほど上手なわけでもなかったし、同じ学年で40人もいては、レギュラー5人のバスケットでは、正選手にもなれなかったんで、全然もてなかったですねぇ。精神的には後者グループに、よりシンパシーを感じてたし。好きなのが、漫画とアニメとプラモでは、勝負はついたようなもんです(^-^;)。だからどっちかっていうと私は「下」のグループ。

 「上」のグループって、高校時代たぶん楽しかったと思うんですよね。まさに青春って感じで。私、大体学校と家の往復で3年間終わってたので、女の子とデートしたとか全然なかった。"付き合う"っていうのも意味がわからなかった。田舎だったせいもあるけど、いまみたいに気軽に遊ぶところなんて殆どなかったし。男同士でつるんでる方が面白かった。ただ今考えてみると明らかに「青春」を楽しんでいるグループは確かに存在しました。

 この物語は、それぞれの一瞬を切り取っているので、起承転結はありません。だから、もう少し彼(彼女)の行く末を知りたいと思ってもそれは描かれていません。それに否を唱える人も多いですが、こういう話もありかなと思います。たまに出てくる言葉が見事にこれくらいの年齢に感じた事を表現しています。物語が文字で紡がれている意義は、送り手(作者)が、どこまで正確に自分の想いを読者に伝えるか。その言葉選びが的確かにかかってくると思います。そういう意味では、弱冠19歳で描かれたこの物語は、受賞(2009年・第22回すばる文学新人賞)に値すると私は思います。

 8月にこれを原作とした映画が公開されます。オムニバスストーリーを映画部の前田君を中心に1本の物語にしているらしい。ちょっと楽しみです。


桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

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2012-07-26

「その男、凶暴につき」(サウンドトラック) を聴く。

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 初めてビートたけしが監督をやると聞いた時、結局シャレなんでしょ、と思ったら大間違い。元々映画好きだというビートたけしは、北野武という本名で深作欣二が降りた脚本に真面目に取り組んだのが第1回監督作品の「その男、凶暴につき」。

 3作目「あの夏、一番静かな海」以降は久石譲がキタノ映画の音楽を手掛けますが、この作品の音楽は、俳優・声優の久米明の息子の久米大作が手掛けています。エリック・サティのグノシェンヌを大胆にアレンジして、印象深い「我妻のテーマ」に仕上げています。

 このサントラ昔から欲しかったんですけど、結局手に入れられず幾星霜。その間、サティのアルバムを何枚か買いましたが、このサントラアレンジのインパクトはない。勿論サティのグノシェンヌも嫌いじゃないんですけど。

 

 この映画で、乱暴で無軌道な刑事・我妻を武自ら主演するのですが、その演技は、「THE MANZAI」のビートたけしとは明らかに異なっていました。徹底的に抑えた不気味な演技で、観る者の眼を惹きつけずにはおれません。そしてラストシーンに至るのですが、そこで、はたと気がつくのです。本当の悪人はいったい誰だったのか。我妻は言葉が足りず、すぐに手を出してしまったり、上役を上役とも思わない社会性の欠片もないある意味タイトル通り凶暴な男ですが、彼の行動はあくまでもまっすぐで、それを正義と言えば確かにそうかもしれないと思うのです。そして、警察関係者も含めた周りの人間すべてが悪人に見えてきます。

 その哀しさをメインテーマや我妻のテーマ(グノシェヌ1番)が引き立ててくれます。

 

 この次の「3−4x10月」で脚本も手がける北野監督は、BGMを使いませんでした。音楽に助けられることなく映像勝負のこの作品も実は結構好きです。

 処女作に作家の全てがあるとも言いますが、この2作には北野監督の全てが詰まっているような気がしてならないのです。

 

というわけで、このサントラを会社の通勤中に聴いていると、深い悲しみを抱えた我妻になった気分になるのです…。

 

その男、凶暴につき ― オリジナル・サウンドトラック

その男、凶暴につき ― オリジナル・サウンドトラック

 

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2012-07-25

「太陽を盗んだ男」(サウンドトラック) を聴く。

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 先日、ここ半年ばかり御用達の新宿TSUTAYA。いつもはDVDしか借りていないのですが今回初めてCDを借りました。サントラ4枚+歌1枚。ずっと欲しかった奴で、既にCDショップの店頭になかったり、そもそもサウンドトラックが販売されている事を知らなかったものばかり。

 で、借りたものをwalkmanに入れ、行き帰りに聴いているのですが、これが映画の主人公になった気分になり良いのです。

 「太陽を盗んだ男」は、1979年の映画。監督は、これと「青春の殺人者」の2本しかいまだに撮っていない長谷川和彦監督。音楽は、井上堯之。主演は、沢田研二

 やる気のない中学校教師城戸誠(沢田研二)が、原発に忍び込んでプルトニウムを強奪。自室で原爆を作り、日本政府を脅すって話。映画も面白いのですが、井上堯之の音楽が印象的なのです。沢田研二を追いつめる警視庁の山下刑事(菅原文太)のテーマ「YAMASHITA」は、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」でも効果的に使われてます。「太陽を盗んだ男」は、劇場公開時には観ておらず、初見はDVD、昨年スクリーンで見る事が出来ました。(その時の感想はこちら↓)

http://d.hatena.ne.jp/hee/20111122

 映画の中での印象的な楽曲を殆ど網羅していますが、ガイガーカウンター片手に、原爆の完成を喜ぶ沢田研二が踊るシーンで流れるボブ・マーリーの「get up stand up」が入っていないのは残念。版権の問題あるから、しかたないね。これはCDを別に探すしかないか…。


 車窓を眺めながら、気分は城戸誠。見た目普通のサラリーマンが「何をやらかしてやろうか」と、アナーキーな気分で居るとは周りの人は思うまい…。

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2012-07-24

「ロマンポルノの時代」を読む。

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 寺脇研著・光文社新書

 日活は、かつては東宝・東映・松竹と並び称される映画会社でしたが、70年代に入り急速に経営が悪化しました。日活は映画以外にもホテルやゴルフ場、当時流行していたボウリング場経営など多角的にレジャー産業を経営しており、本業である映画産業も斜陽に歯止めがかからなくなってきた時期、「日活ロマンポルノ」と銘打った成人映画路線をスタートとさせました。

 かつての日活のスターやスタッフたちは続々と会社を離れて行きましたが、一部の俳優、スタッフはそのまま残り成人映画を作り続けました。

 第1作は1971年11月白川和子主演の「団地妻昼下りの情事」。以降1988年の終了まで制作されたのは688本。公開時は、2本の自社制作と1本の外部買付の3本立て興行が中心でした。

 私が観るようになったのは、高校を卒業してから。1983年くらいだから、最晩年になります。成人映画の規定では、「18歳未満お断り」ですからかろうじて18歳になっていた頃。当時もうビデオデッキは家庭に普及し始めており、レンタルビデオ屋さんにはAVがたくさん出てきていました。後にロマンポルノにも出演する小林ひとみとか、すごくかわいい女の子がたくさん裸になるような時代。血気盛んな頃だから、AVも勿論嫌いではなかったんですが、あまりにも即物的な内容が多く、ストーリーなんてあってないようなもの。そんな中、日活ロマンポルノは、ちゃんと裸に必然がありました。あくまでもAVに比べると、という相対的なものですけど。

 観たことのない人は、「AVと同じようなもの」だとか「ストーリーなんて全然ない」と思っている人もいるかもしれません。確かに1時間程度の時間の中で、エロシーン6回以上を出すのが会社から与えられたきまり、しかも制作予算は750万ぽっきりですから、重厚なドラマは求めるべくもありません。しかし、その条件さえクリアすれば、会社はどんな企画も通しました。だから監督の作家性を前面に押し出す作品を作る事が出来ました。AVとは比較にならない程の物語がそこにはあるのです。それは、傾きかけた会社に残り少しでも立て直そうとする俳優、スタッフの矜持がそうさせたのではないかと思います。

 さてこの本は、映画評論家の寺脇研さんが71年の日活ロマンポルノ開始から88年の終了までに当時書かれた評論を中心に「日活ロマンポルノ」の映画としての魅力を紹介した本。

 私も、学生時代、名画座を回ったり、ビデオレンタルしたりしてかなり観た憶えがありましたが、100本にも足りませんでした。

 

 日活出身の監督さんで、一般映画に移って名作、ヒット作を続々と撮った監督もたくさんいます。

 先ごろ亡くなった「それから」「家族ゲーム」の森田芳光、「12人の優しい日本人」「櫻の園」の中原俊、「月はどっちに出ている」「血と骨」の崔洋一 、「平成ガメラシリーズ」「DETHNOTE」の金子修介、その他にも根岸吉太郎、東陽一、澤井信一郎と枚挙にいとまがない。日活ロマンポルノは、ゴロゴロと転がり落ちる映画界の中での梁山泊であったのです。ちなみに、先日このblogでも触れた「変態家族兄貴の嫁さん」を撮った周防正行監督は、日活デビューではありますが、制作は外部(データベースでは国映となっていました)。

というわけで、邦画好きを自称するものとして、「日活ロマンポルノ」は避けて通れないのです。


 でもやっぱり思い出深いのは、場末の映画館で人目を忍びながらもぎりのおばちゃんに「学生1枚」とか言って見た頃の奴ですねぇ。一応気持ちとしては、映画青年を気取っていましたが、周りからみればただのエロ青年だもんね。

 今や時代は流れ、新宿のTSUTAYAでも新百合のTSUTAYAでも日活ロマンポルノは、アダルトコーナーではなく一般邦画のコーナーにあります。明らかにAVとは別種の映画としての扱いは私としてはうれしい。

 敢えて観る必要もないし、確かに観方によっては、一般の映画程深くもないし、AV程エロくもないという中途半端な作品が多いのも事実ですから、「とりあえずどれでも良いから観てみて!」と言えないところが辛い。。。

 

 

ロマンポルノの時代 (光文社新書)

ロマンポルノの時代 (光文社新書)

 

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2012-07-23

今週のお題「夏休みの自由研究」

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ネタが無いので、はてなのお題に答えます。

自由研究という奴嫌いで嫌いで、いい思い出なんかない。そもそもこの歳になると小中学校のことは、断片的にしか覚えておらず、クラスに40人位いたのだけど、10人くらいしか名前すら思い出せない。実は高校のクラスにもあんまり思い入れが無かったのか、10人くらいしか憶えていない。

 

 さて、自由研究といえば、私たちの頃は昆虫採集が定番で、お医者さんごっこのような注射と良くわからない薬品の入ったセットが文房具屋さんで売ってました。そういえば、お友だちは、蝉を並べた昆虫標本を作ってきていたな。別に珍しくもないミンミンゼミとかツクツクホーシとか。努力は認めるが、今となっては小学生の宿題ごときの為に訳のわからん注射をされて、あちこち針で刺されてお菓子の空箱に並べられるなんて、蝉の一生ってなんなのだろう…と思ったのをいま思い出した。変な小学生だった。。私は、田舎育ちなのに、昔から昆虫が苦手。原則触りたくない。それでも本当に小さい頃はなんでもござれでしたが、歳をとるに従って全然駄目になりました。というわけで昆虫採集はやる気も起きませんでしたね。

 だいたい、計画的に夏休みの宿題をやるという習慣が結局つかなくて…。いや、夏休み初日にしっかりと計画は立てるのです。徹底的に細かい計画を。1日の過ごし方から週間計画までびっしり2日ぐらいかけて。そうすると、妙に納得してしまい、実行しないのですね〜。そうすると、計画の修正をします。それでもプールだ、花火だと遊びまわり気がつくと手をつけていない宿題がたくさん。それでも「夏休みの友」とかは、「途中の登校日までに〜ページまでやってくること」的な宿題だったので、それだけはやるようにしてましたけど。今から考えれば、登校日というのが曲者で、実は先生方の給料日だったり、なんか会合があったりするというあくまでも先生優先、大人の都合だったんですよねぇ。

 さて問題は、読書感想文、美術系(なんかのポスターとか描かされたり自由工作とか作らされる)、それと自由研究。

 読書感想文は、意外と昔から得意で、賞とかもらったことあったような気がする。美術系は駄目でしたね。なんか家にある物を組み合わせて得体のしれないガラクタを作った憶えがあります。あんまし才能ないみたい。さあ問題は自由研究。結局図書館で本を引き写し、てきとーに調べたっぽい体裁を整えて出したものです。

 

 いまでこそ、いろんなところに博物館はあるし、図書館もたくさんある。インターネットをつかえば、家に居ながらにして世界中の論文を読む事もできる(夏休みの自由研究では必要ないか…)。後は発想の問題で、今自分が小学生ならば、あたかも実験をしたように作り込むことは可能です。


 夏休みの宿題。一応一通り提出はしましたけど、何やったか全然覚えてないなぁ。

 それよりも友達とプールにいった帰りに駄菓子屋に寄って食べたアイスとか、親戚のおばさんちに遊びに行ってもらったお小遣いでプラモデル買ってそのまま池に浮かべて遊んだりとか、川で石飛ばしやったりとか、なんかそういうどうでもいいことが思い出されます。

 でも、なんか、夏休みってそれでいいんじゃないかなぁ。

かのんかのん 2012/07/25 00:11 日本の夏って、夏休みの思い出でもなかったらやり過ごせないほどの不快さだな〜と感じることがあります。長い休みは大人になって夏が来るたび蘇るような、「思い出」をつくるための時間なのかな、なんて、日記を拝読して思いました。

heehee 2012/07/28 10:40 >かのんさん
いまでこそ家にはエアコンがあるから、一日中家の中にいる方が快適ですが、昔は、家の中も外も暑いし、ゲームとかなくて家の中で遊ぶ事もできなかったから結局外に出て、日も長いから遅くまで遊ぶ。昼間のやかましいほどの蝉の鳴き声が夕方になると虫の音に変わったり、天高く青い空に浮かぶ大きな入道雲、眩しいばかりのプール(栃木は海が無いので…)。そういった、外で過ごした日々が思い出になりますね。
勉強をする事も大切ですけど、夏の空気を感じる時間というのも今となっては大切だと思うし、恐らく、今過去に戻ったとしても、やっぱり勉強しないで遊び回ってるに違いありません。

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2012-07-22

元気が出る曲。

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 昨日のカラオケのテーマは「元気が出る曲」でした。漠然としているテーマで、一見なんでもいいような気もするし、とはいえただでさえレパートリ少なめ、オープニングよりはエンディング好きな私なので、どうしようか迷って、結局出たとこ勝負。

 そーいえば、先日別のカラオケでSさんが「ウルトラセブンの歌パート2」を唄いたかったと言ってて、探してみたらあるんですね。さすがパセラ。この曲、TVではインストゥルメンタルの劇伴として使われてますが、元は主題歌の没曲。こんなものまでカラオケになってるとは。併せて、「帰ってきたウルトラマン」の没主題歌「戦え!ウルトラマン」を。これ、2つとも採用曲より好きなんですよね。しかも絵付きでした。すげえ。

 で、その後も結局ウルトラシリーズから戦闘チームの歌を選曲

 「特捜隊の歌」(ウルトラマン/科学特捜隊の歌)

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 「ウルトラ警備隊の歌」(ウルトラセブン)

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 「怪獣の歌」(帰ってきたウルトラマン/MATチームの歌)※これ、西田敏行が唄ってるのよね…。

 

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「帰ってきたウルトラマン」なら発信シーンとか出かかる「ワンダバ…」が一番元気が出るんですけど、さすがにカラオケにはない…。

で、最後

 「TACの歌」(ウルトラマンA) と思うでしょ。どーん。

 

 「ウルトラマンダイナ」を唄いました。。

 ♪ギリギリまで頑張って、ギリギリまで踏ん張って、どうにもこうにもどうにもならないそんな時、ウルトラマンが欲しい


 この歌詞が好きなんですよ。ウルトラシリーズの曲は、元気の出る歌が多いけど、この唄は特に元気が出ます。

 しかし、特捜隊の歌、ウルトラ警備隊の歌にまで絵がついていたのには驚いた。カラオケで絵が出るのは本当に楽しい。原則アニソン特ソン系の歌には絵を付けて欲しいと切実に思います。。

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2012-07-21

27時間テレビって…。

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 フジテレビ系列の「27時間テレビ」1997年からスタートし毎年1回この時期にやってますね。1回もまともに観たたことないですけど。

 単に莫迦騒ぎを27時間放送する。出演者は深夜から翌日まで「眠い眠い」を連発。楽しみにしている人には申し訳ありませんが、不快この上ない。


 日本テレビの「24時間テレビ」(正式名称は、「24時間テレビ「愛は地球を救う」」)は、1978年からスタート。番組の内容は似ていますが、チャリティの為という大義名分がありやる意味を感じます。しかしこれも、スタートから数年は良かったけど、意味のわからないチャリティマラソンとか、延々歌を唄ってたり、全編バラエティになってきて殆ど観なくなっちゃいましたね。昔は、募金で集ったお風呂カーでお年寄り宅を回ったり、募金がどのように使われたかをやったり、ちゃんと困っている人に寄り添う番組だったけど、いつの頃からか、感動の押し売りが目立ってきて、興ざめ。

 原発の問題で、電気が足りないっていう時に、テレビ放送をする意義をもう一度考えて欲しい。勿論、真面目な番組が素晴らしくて、お笑いが下らないってことではなく、テレビって、ラジオと並び、簡単に全国を一瞬にして結び時間を共有できる素晴らしいメディアだと思う。特に最近のデジタルTVはみんなで投票に参加できたりする。視聴者の意見を求める番組で構成したりするのも良い。27時間テレビは、あまりにも下らない。日曜のフジテレビは14時頃に良質なドキュメントをやっていたり、いくつかの真面目な番組がある。これらをすっとばして27時間テレビをやる意味が判らない。日テレの24時間テレビを続けるのは私的にはありです。このテレビを通じて毎年少なくとも10億前後の募金が集まる(昨年は19億8千万と過去最高だったらしい)のはすごいし、募金の受け皿として、街中で得体の知れない連中に募金をするよりは、使われ方が明確。その後テレビで募金を原資としたボランティアや寄付が行われている状況も判る。日本赤十字以上の情報開示ができるのはテレビ局ならではだと思う。私は内容的に初心に帰って欲しい派ですけど、それでは視聴率が稼げず、現在のようなエンターティメント色の強い方がみんなの注目を浴び、募金が伸びるならそれはそれでもよい。…個人的には手塚治虫のアニメとかまた再開して欲しいなぁ。

  

 

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2012-07-20

「ワイルド7」 を読む。

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 奥村 千明 著(原作:望月 三起也 脚本:深沢 正樹)・小学館文庫

 「ワイルド7」は、少年キングに連載された望月 三起也の漫画。TVシリーズもあって私はTVみて「かっちょえ〜」って思ったのが「ワイルド7」体験の始まりです。

 今回の小説版は、映画化された脚本をもとにノベライズ(小説化)したもの。小学館文庫では、映画公開に合わせてのノベライズを精力的にやっていますね。

 映画原作も映画をより深く楽しむための必須アイテムではありますが、実はノベライズも単に映画を小説化しただけではないのです。読んだことのある人は判ると思いますが。

 大体の場合、ノベライズの企画は、映画制作と同時に始まります。それは、映画公開に合わせて(もしくは公開前に)店頭に並べる必要があるからです。という事は、映画完成後から書き始めたのでは間に合わず、脚本が完成した段階でそれをもとに書き始めるわけですね。映画の場合、現場で台詞が変わることは日常茶飯事だし、ロケ地や俳優、そして当然予算絡みで、脚本は何度も書きかえられますから、何番目の脚本を元に書き始めたかにもよりますが、映画に補完する情報がたくさん含まれています。

 どうしても映像化できなかった部分や、より深く内容を知る為には必要であるものの、時間的にやむを得ずカットせざるを得なかった物語や行動の背景が初期の脚本では残っている事がままあります。小説と映画という媒体の違いでもありますが、映画では俳優さんの演技を中心に視覚的にしか内面の表現はできませんが、小説は、それを文字化する必要があります。集中して観ている映画でも見落としてしまうことは良くあります。そんな時、ノベライズで振り返ったり、その時の登場人物の心情を確認するのは映画を良く理解する為にはとても有効です。

 

 ノベライズというと原作より一段下に見られがちで、「原作よんだからいい」と敬遠される方がいますが、先日読んだ映画「ハゲタカ」の原作「レッドゾーン」もそうですが、映画とは全く異なるものも多くあります。それは、原作は映画にとって大切なものではありますが、あくまでも監督にとっては素材でしかなく、原作世界の空気は生かしつつ、監督の作家性は否応なく入ってきますし、逆に原作をそのまま映像化するのであれば映画の存在理由はありません。

 原作によって触発された監督の感性が、画面に反映されます。しかし、小説にせよ漫画にせよ一人の作家によって描かれるものと異なり、映画はたくさんのスタッフによる共同作品ですので、それら様々な人の想いが結実した作品とは自ずと異なるものであるのは間違いがないこと。

 私はそれを「ノイズ」(雑音)という言い方を良くしますが、決して悪い意味ではなく、芸術はすべからくノイズの集合体で、それら表現者のノイズのバランスが高い芸術性を生むと思うのです。


 話がそれました。

 というわけで、私、ノベライズ肯定派です。

 「ワイルド7」も映画だけでなく、この小説版を読むことで評価が少しアップしました。

 映画を観たら、原作があれば原作を、ノベライズがあればそれも読むことをお勧めします。

 あ、映画は今年1月に観ました。その時の感想は↓に

 http://d.hatena.ne.jp/hee/20120108


ワイルド7 (小学館文庫)

ワイルド7 (小学館文庫)

 

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2012-07-19

サウンドトラックが好きです。

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 通勤の時、カラオケの前とかは、憶えるためにヘビロテで歌う曲を聞いていますが、通常は、クラッシックか映画のサウンドトラックを聴いている事が多いです。あ、映画だけじゃなく、ドラマ、アニメ、ゲームのサントラも結構好き。

 先日TSUTAYAでDVDをレンタルした時に、CD2枚無料レンタル券を戴きました。そもそも最近はCDをレンタルするっていう習慣が無くなって久しかったのですが、せっかくなのでなんか借りよとCDコーナーには立ち寄って借りたのが、黒澤明の「七人の侍」以降「夢」までの主題曲を集めた「KUROSAWA―THE FILM MUSIC OF AKIRA KUROSAWA―」とこれも好きな映画、「ニューシネマパラダイス サウンドトラック完全版」。

 黒澤明のサントラの冒頭は、「七人の侍」これが、朝の元気のない状態から仕事モードに変えるのにちょうどよい。しかも途中に明るい「用心棒」「椿三十郎」ときて、最後が「夢」の最後の話「水車のある村」の葬送曲。そして、最後のボーナストラックにある黒澤監督のアクションの掛け声、「よーい、はい」の声を聴いて丁度会社に到着。

 帰りは、疲れた身体を「ニューシネマパラダイス」の気だるい感じに身を委ねます。エンニオ・モリコーネの音楽は、包まれるような感じで、しかも映画の情景が思い浮かぶ名曲です。

 電車の中では、本を読んでいる事が多いので、歌詞付きの曲ですと集中できない。そういう時にサウンドトラックは邪魔にならず、本から目を離して、車窓を眺めていると、映画の登場人物になった感じになります。

 特にターミナルの新宿駅や降車する新百合ヶ丘駅は、ストリートミュージシャンや、大画面TVから音楽が溢れかえっていて、耳が寂しくなることはありませんが、疲れている時に、ことさら元気を強要したりする音楽は好きになれないし、立ち止まって聴くのもなんだか気恥しい。

 電車の中でぺちゃくちゃしゃべる人々の声も本に集中できないので、やはり、通勤時の音楽は私にとって欠かせないものなのです…。

KUROSAWA?THE FILM MUSIC OF AKIRA KUROSAWA?

KUROSAWA?THE FILM MUSIC OF AKIRA KUROSAWA?

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2012-07-18

「ジョージ・ポットマンの平成史」 を読む。

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テレビ東京で今年の3月までやっていた同名番組を書籍化したもの。雰囲気は90年代初頭にフジテレビでやっていた深夜番組「カノッサの屈辱」に似ている。

イギリス・ヨークシャー州立大学歴史学部の教授で、日本研究家のジョージ・ポットマン氏が、平成時代日本の数々の事象を歴史的に紐解いていく番組、というとNHK的な香りが漂います。しかも、バックに流れる曲はNHKスペシャル「映像の世紀」のテーマ曲「パリは燃えているか」。しかしながら選ぶテーマが、ブルマー史、オネエ史、岡本夏生史、スカートめくり史、白ブリーフ史など変なものばかり。

 それもそのはず、ジョージ・ポットマン教授とは架空の人物で、ヨークシャー州立大学というのも実在しない。しかしながら、これらの歴史研究は、なかば強引ではあるもの、様々な実在の資料に基づき、何故現在こういうものが成立しているという事を歴史の必然としてしっかりと解説しています。


この本では、TV放映されたものの中から、

 1章.ファミコン史―平成時代、ファミコン世代は日本をどう変えてゆくのか?

 2章.ブログ・ツイッター史―平成時代、なぜ日本人は「カルボナーラなう」とつぶやくのか?

 3章.マンガの汗史―平成時代、なぜマンガで汗の描写が激減したのか?

 4章.人妻史―平成時代、なぜ人妻大好きブームが到来したのか?

 5章.童貞史―平成時代、なぜ童貞が高齢化したのか? 

 6章.友達いないと不安史―平成時代、なぜ日本人は便所で食事をするのか?

 7章.路チュー史―平成時代、なぜ日本人はストリートキスを好むのか?

の7つと、コラム形式で

 ●J-pop史―何故真のミリオンセラーが消えたのか?

 ●ブルマー史―なぜブルマーは絶滅したのか?

 ●オネエ史―なぜおネエが大人気なのか? 

を掲載しています。


確かに強引な考察もありますが、過去をもって現在の事象を分析するという歴史学的アプローチ(もどき)は、妙な納得感を誘います。

深夜偶然にこの番組を観ましたが、こういう下らない事を真顔で解説するっていうのってすごく好き。

本も面白かったけど、DVD化もされていてレンタルもしているようですので、是非借りて観て欲しいです。

 しかし…電車の中で読むのは抵抗があった。開くと突然、「シロート童貞の誕生」とか「フェラチオの庶民化」という章立てが、バーンとゴシックボールドで出てくると、やっぱ恥ずかしかった…(^-^;)


 公共の場所で読むのは憚られますが、お勧めです。

ジョージ・ポットマンの平成史

ジョージ・ポットマンの平成史

 

 

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2012-07-17

「レッドゾーン」(下) を読む。

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 真山仁著・講談社文庫。

 下巻では、ついに一華が公開買い付けを始め、鷲津がアカマ自動車のホワイトナイトを引き受ける。しかしアカマ自動車は、カリスマ会長はレース中に事故死、一族でただ一人アメリカ法人の社長をやっている太一郎氏はボンクラな癖に創業者一族を嵩にきて現社長を追い落とそうとするなど、内憂外患の末期症状。さて鷲津にアカマを救う秘策はあるのか。

 これが書かれたのが、2009年、今から3年前。バブルがはじけ低迷する日本にどんどん中国人がやってきていました。昨年の地震で一時少なくなっていましたが、また観光客が来ているのは、新宿で働いていると良くわかります。いまや、家電量販店だけでなく、中国なしでは色々とやっていけないんでしょうね。


 13億の人間がいる中国が資本主義に目覚め、これまでの遅れを一気に挽回するかのようにどんどん世界を相手に稼いできている。今中国人口の1割が1000万元以上(約1億2000万円)の資産をもっていると言います。1割っていうと1億3000万人。ほぼ日本の人口全てが"億万長者"というのだからすごい。

 

 なのにいまだに発展途上国のフリをして、先進国、特に日本にたかってるのはとても見苦しい。しかも国際社会の一員だという自覚もない傍若無人ぶり。子供に金持たせると碌な事にならない。

 自分さえよければ市場原理すら無視するような今のやり方を予見するような本作は、今後更に台頭してくるであろう中国を知る上でも興味深い作品でした。

 映画「ハゲタカ」の原作では有りますが、前作同様全く異なる内容です。TVドラマ版、映画版を気にいった方も未見の方もお勧め。上下巻でちょっとハードル高いと思うかもしれませんが、面白いのであっという間に読めます。

レッドゾーン(下) (講談社文庫)

レッドゾーン(下) (講談社文庫)

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2012-07-16

「ゴジラ×メカゴジラ」 を観る。

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 2002年東宝・手塚昌明監督

 DVDを持っているので、当然観た事ありますが、連休最終日、何を観ようか思案して、あんまし観ていなかったこの作品を観る事にしました。翌年の「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」はこの作品の続編なので両方一気に観たのは今回初めて。

 それにしてもメカゴジラはかっこいい。メカゴジラが最初に出てきたのは、1974年の「ゴジラ対メカゴジラ」。アニメとかと一緒に春夏の小学校が休みの時やっていた「東宝チャンピオンまつり」の1本として上映。これ初映の時リアルタイムで見ていました。その後メカゴジラが出たのは「メカゴジラの逆襲」(1975年)、「ゴジラvsメカゴジラ」(1993年)、ときて、今回観た「ゴジラ×メカゴジラ」(2002年)、「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」(2003年)と続きます。どちらかというと、各期最後の方で出てきますね。まさに"真打は後から"の法則通り。

 

 今回のメカゴジラは、1954年、浦賀沖で芹沢博士のオキシジェン・デストロイヤーによって死んだゴジラの骨を引き上げ、それを骨格として対ゴジラ兵器を開発する。"機龍"と名付けられさっそく出現したゴジラを迎え撃つ。

 

 細かい事をいう人もいますし、興行収入もぜんぜんよくないんですけど、第3期のゴジラシリーズの中ではこの2作結構好きなんですよね。メカゴジラのオペレーターの釈ちゃんかわいいし。続編の「―東京SOS」は小美人が出てきますが、一人は「セカチュー」前の長澤まさみだし。それに何より、「メカゴジラ」がかっこいい。今回のメカゴジラはしっぽが今までのより長くて、それに強い。

 初代ゴジラの骨格を使っており、その影響かゴジラの咆哮を聞いて制御不能の"暴走"状態になったり、内部電源がEmptyになって、日本中の電力をメカゴジラに集めるところなんか、ヤシマ作戦か!と突っ込みを入れたくなりますが、面白ければそれでいい(ちなみにこれらの設定は、エヴァ以前、1993年の「ゴジラvsメカゴジラ」の時に考えられたものでパクリではないらしい)。 

 私、ゴジラの対戦怪獣だったらキングギドラが一番好きですが、メカ怪獣だったらメカゴジラが一番。メカギドラは酷かったなぁ。なんでもメカにすりゃいいってもんじゃない。メカゴジラは、出てくるたびにデザインが大きく異なるのも楽しみの一つ。最初のメカゴジラもリベットむき出しでメカっぽくてよい。2代目のvsの時の奴も、曲線を多用し、ガルーダという補助メカと合体して空を飛ぶのがかっこいい。そして今回は生体兵器で取り扱いは難しいけどむちゃくちゃつおい。

 

 ゴジラはなんといってもking of monster ですから、どんな怪獣が来ても負ける気がしないのですが、人間の作ったメカが勝利を収めるっていうのは、昔から好きなシチュエーションだったりします。

 ウルトラマンの最終回、ゼットンを倒したペンシルロケット

 ゴジラを骨にしたオキシジェン・デストロイヤー。

 とどめは刺していないけど、「サンダ対ガイラ」でガイラをかなりいいところまで追い詰めたメーサー殺獣光線車。

宇宙人や善なる怪獣に頼らない、人間の力で脅威を撃退する。

独断と偏見ではありますが、怪獣映画の醍醐味はそこに有ると思うのです。。


ゴジラ×メカゴジラ [DVD]

ゴジラ×メカゴジラ [DVD]

はこはこ 2012/07/17 22:37 触発された訳じゃないのだけれど、
「ゴジラ×メカゴジラ」のボドゲが今週末に届きますw

heehee 2012/07/17 23:58 >はこさん
え、そりゃやりたいっす!

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2012-07-15

いじめの話

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 私も、今から思えば、いじめる側かいじめられる側かと言われれば、"いじめられっこ"の方だったと思います。小中学校でスポーツよりも図書室が好きだったり、昼休みもメインの集団から離れて遊んでいる事が多かったし。何となくうまくかわして今まで生きてこれたのは、そんな中でも友達がいたからなんだと思う。それにひとりでいる事にもそんなに抵抗無かったしね。

 教師や親が守ってくれていない今の現状を憂いても何も始まらない。みんな自分が大切だから、そんなのは当たり前なんです。それを「教師が悪い」「親が悪い」と嘆いていても何も始まらないんです。


 先日朝日新聞に、2006年12月6日に掲載された"さかなクン"のお話が1面に再掲されていました。今、いじめを受けているみんな。これを読んで少しでも励まされる事を願って転載させていただきます。


 −いじめられている君へ―「広い海へ出てみよう」

中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。■でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。■広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。■中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。■ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。



 いじめは、今に始まった事じゃなくて、昔からあるものです。たぶん、今、すごく辛くて「死んじゃった方が楽」って思う事もたくさんあると思います。でもね、今いる社会は全てじゃない。まずは外に目を向けてみて。

 一人でこの困難な状況に耐えられるなら、頑張って堪えてみてください。アニメや本の世界に逃げ込んでもいい。「行け」って言われるかもしれないけど、学校なんか行かなくてもいい。でも、逃げてるだけでは何の解決にもならないから、学校に行かないなら、そして上の学校に進みたいなら勉強はする事。勉強が苦手なら、自分が進みたい方向の為に努力をする事。それなら辛くないでしょ。同級生、教師、親、近所の人、みんな頼りない人ばかりかもしれないし、自分の気持ちを判ってくれない人かもしれない。でも、1人くらいは判ってくれる人が必ずいます。だから閉じ籠らずにまずは「声に出す事」。「自分の味方になったら、その人もいじめられちゃう」とか「迷惑をかけちゃうんじゃないか」とか、優しい君たちは、自分の事よりも周りの心配をしたりする。そんなことは考えなくてもいいんです。助けてくれる人はどんな状況になっても助けてくれる。君に必要なのは、そういう人を絶対に裏切らない事だけ。


 自殺をしたら楽になると思うかも知れないけど、私の考えは少し違います。

 自殺は与えられた人生の放棄です。私の考えは、与えられた人生を放棄したら、またその人生を繰り返すというもの。自殺を考えるほど辛い目にあったとしたら、それを繰り返さないといけない。。同じ自分にまた生まれ変わるのです。そして同じ人生をまた歩み出す。恐らくこれが仏教でいう"無限地獄"なんだと思う。今度は同じ間違えをしないで天命尽きるまで自分の人生を全うする。そうしたら初めて次の世界に行ける。当然前世の記憶なんかないから自殺を考えるほど辛い目にまたあってしまう。でも頑張って生きた先に必ず希望が待っていると思うのです。


 人の一生なんて多かれ少なかれ辛い事の連続です。でも人生から逃げる事は誰にもできません。今の状況を変える事ができるのは、とりもなおさず自分しかいないのです。

 そんな子ども達からの、心からの叫びの声を絶対に無視しないで、全身全霊をかけて守る。そういう大人になりたいです。

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2012-07-14

休みの予定・特になし。

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 無いというと語弊があるんですが、ここ数週間毎週遊んでいたので、個人的なお出かけごとはあえて入れない3連休としました。とはいえ、明日カミさんが茅ヶ崎の実家に帰る為、車を使うとのことだったので17:00-21:00の4時間、川崎市多摩スポーツセンターの弓道場で稽古をしてきました。

 土曜日のこの時間は人数も少なく、思う存分的前に立て、しかもしっかりと高段者の指導も受けられるので、実は好きなんですけど、土曜日は色々と予定が入る事が多いのでなかなかいけません。いっぱい弓を引く事ができると言っても、1本々々反省しながら射るので20射もすればもうくたくた。

 ボウリングだったら投げたボールは機械がアプローチまで戻してくれるけど、当たり前ですけど、射た矢は誰かが取りにいかないといけません。順番にそれを取りにいったりするのも大切な事。特に最近、歳のせいか鳥目気味で、夜になると遠くが見えない。自分の矢がどこに飛んでったかを確かめる為、率先して矢取りに行くようにしています。また、多摩スポーツセンターの射場は4人立(4つ的を並べる)のがMAXの小さな射場の為、変わりばんこにやらないといけないので、毎回的前に立つわけではなく、巻わらに向かって動作を確認するのも大切な練習だったりします。こうして、射場で過ごす4時間はあっという間です。(写真が、いつも行っている多摩スポーツセンターの射場です)

f:id:hee:20120715112822j:image

ここの良い点は、建物の2階にあるので、虫が入ってこない事。普通射場って1階にあるんで、夏場になると蚊は勿論、いろんな虫が入ってきます。広いから蚊取り線香たいていても全然お構いなし。その点ここは上はあいているけど、殆ど虫が来ないのでいい環境で弓ができます。


 明日は、お留守番。「帰りは夜になるから、出かけてもいいよ〜」と言われてるので気が向いたら出かけようか。録りためたビデオでも観ようか思案中。"マウリッツハイツ美術館展"の前売りチケットも購入済だけど、これはカミさんと行くとして、東京都現代美術館の「特撮博物館」も気になる…。

 

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2012-07-13

働く事の意味

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昨日呑みの席で、「はたらくってのは"はたをらくにする"ってことなんだよ」的な話がありました。

調べてみると、以下のような意味があるようです。

「傍を楽にする」はたらき

 「そんなこと朝飯前だよ」。簡単にできることを、よくこんな言い方をしたものですが、江戸人の「朝飯前」は、意味合いがちょっと違いました。文字どおり朝ご飯を食べる前にする「働き」のことなのです。■向こう三軒両隣に声をかけ、母子家庭、父子家庭、あるいは老人の一人暮らしの中で困ったことが起きていないか様子を見て、その手当てをするのが日課でした。もちろんこれは浮世の義理で無報酬です。■朝ご飯を食べたら、身過ぎ世過ぎ(生活)のために働きお金を稼ぎます。昼食が済んだ午後からは、人のため、町のために、「はた(傍)を楽にする」働き、今でいうボランティアに精を出したそうです。職種にもよりますが、「江戸っ子は3〜4時間しか働かない」というのは、どうもそのあたりから来ているようです。■夕方は、夏などはみんなで一斉に打ち水をして、明日も元気で働くために備えました。「あそび」に引っかけてこれを「明日備(あすび)」といい、リフレッシュ、レクリエーションの時間だったのです。■よく働きよく遊びストレスをためないというのが江戸の暮らし方だったようです。しかも人の評価は、午後の「傍を楽にする」働きの多い少ないで決まったそうです。■地位や財産でなく、自分以外の人や世間のために働くことに人間の価値をみる。「自己中」なんて言葉は、江戸にはなかったのでしょうね。(江戸しぐさ語りべの会・主宰)


語源というよりも江戸っ子らしい”言葉遊び”の類いですが、なかなか説得力がありますね。

傍を楽にすること=ボランティア、これが"働き"であると、江戸時代の人は考えた。困った人がいたら助けるのが当たり前。"浮世の義理"っていうのもいいです。人は、一人で生きてるんじゃない。周りのいろんな人に支えられて社会を形成している。そんな事が当たり前に信じられていた時代。だから、元気な者が困った人を助ける事は当然だったんですね。


 明治維新で欧米の文化が雪崩のように入り込み、個人主義が台頭し始めた。太平洋戦争に負け、巧妙に米国文化礼賛するように仕向けられた日本。その結果が現在のいろんな歪みとなって現れているような気がしてなりません。日本人の美徳、アイデンティティが崩壊してる。

 とはいえ、鎖国時代に戻る事はできません。欧米の文化だって良いところもある。第2次世界大戦の敗戦国として米国の占領下に措かれた1945-1952で、日本は劇的に様変わりしました。過去は全て悪となり、占領政策の邪魔となる日本の文化は悉く悪となる。確かに軍部の専横で軍国主義にひた走っていた頃は反省しなければならない材料ですが、それ以前のよきものすら排除させられてしまった。天皇は人間宣言をさせられ、時代劇ですら作る事ができなかったとうのだから、徹底しています。


 占領政策も終わり、独立国家となってから今年でちょうど60年。独立国家なのに他国の軍隊が我が物顔で駐留している国っていったい何なんだろう?

 過剰な個人主義が蔓延した結果、弱いものを助けるどころか、集団でいじめ、死に追いやる子供たち。

 お上の言っている事に否と思いつつも、行動すらしない人々。逆に何の解決策もなく単に盛り上がってるからとデモに集まる烏合の衆。

 ボランティアをする事を強制しようとする社会。

 本当は、日本人が元来持っていたものが破壊されてしまっている現状。何故このようになったのかを一人ひとりがしっかり考えて、次の世代にその反省とともに伝えていく必要があると最近特に考えます。

 働く事は、自分の生活の糧を得る事じゃなく、傍を楽にする為のもの。

 改めて「ワークライフバランス」だの「ボランティアしましょう」だのいわなくても、過去に思いを馳せ、いろんな事に疑問をもつだけで、自分の生き方、働き方が変わっていくような気がするのです。

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2012-07-12

「カンブリア宮殿」/吉田カバン が面白かった。

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と言っても、家に着いたのが22:00を過ぎていたので、半分くらいしか観ていませんが…。

 吉田カバン。知ってはいましたがこれほどまでこだわりのカバンとは知りませんでした。中国などの海外に工場を持って安価大量販売をする時代に、あえて国内一貫生産の体制を崩さない。その製品の質の高さは熱狂的なファンがいるほど。しかも会社は利益をしっかりと上げている。

 吉田カバンは、メーカーながら自社工場をもっていない。全て外部の熟練した職人さんに製造委託をしている。職人技でなければ作れない丁寧な仕事。

 ある職人さんは自分が作ったカバンを街で見かけると「使ってて不具合はないですか?」と声をかけてしまう。それくらい自分の作った製品を愛している。15年前の鞄を修理に出すとその鞄を作った工房に修理を頼む。長い間使ってくれたユーザーの為に、依頼された部分以外にも痛んだところを直してくれる。

 プライドを持って製品を作りだしている職人魂。

 「一針入魂」吉田カバンの社是だそう。この社是が、社員全員にそして協力業者の職人さんたちに沁み渡っている。

 吉田カバンは広告費は一切使わない。製品そのものが広告になり、その使用者が広告塔になってくれる。

 

 会社とはいったいなんだろう。どんどん拡大していく事が悪だとは言わない。しかし、こういう会社の話を聞くと、身の丈を知り、拙速な拡大を続ける会社が愚かに見えてくる。コストダウン競争に巻き込まれ、単に労働力が安いからと海外に生産拠点を移す事で、下支えとなる中小企業が技術伝承されることなくどんどん閉鎖、倒産されていく。

 お客様第一を標榜しながら、なんの仕組みも持たない会社は、結局淘汰されていく。

 

 会社を護る為に、お客様や従業員、仕入先、メーカー、そして家族に迷惑をかけていないと断言できますか。

 自分の会社に関わる人に一人も不幸な人はいないと断言できる経営者はいますか。

 誇りを持って「自分は従業員とお客様の為に仕事をしている」と胸を張って言えますか。

その答えが、吉田カバンにありました。

素晴らしい経営者に、脱帽です。

仕事用の鞄が欲しいので、今度は吉田カバンを買う事にしよっ〜と。

 

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2012-07-11

「レッドゾーン」(上) を読む。

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 真山仁著・講談社文庫。

 価値の有りそうな会社を安値で買い叩きその後売ることで短期的に利益を上げる投資ファンドの凄腕、鷲津政彦を主人公にした経済小説「ハゲタカ」の続編。前作(「ハゲタカ」「バイアウト(文庫化の際に「ハゲタカIIと改題)」)は、NHKでTVドラマ化され、今作を原作にNHKで初の映画化されました。

 私は最初TVドラマから入りました。久しぶりの骨太なドラマ、俳優さんの演技も良く、毎回楽しみに観ていました。TVと原作は、主人公鷲津政彦のキャラクター設定が異なっています。その他の登場人物も設定が変わっていたり、扱われ方の重軽があって、全く別の作品と考えてよい。

 さて、この「レッドゾーン」も映画化されたものとは内容が異なります。映画は、中国の国家ファンドが民間ファンドを隠れ蓑に、日本を代表する自動車会社「アカマ」にTOBをしかけるところから始まりますが、原作では上巻の最後でアカマ自動車にTOBが掛けられます。

 今回の映画は、2007年のドラマ化終了後に企画されましたが、クランクイン前に「リーマン・ショック」が起こりストーリーの8割を書きかえることになったそう。その、元となった部分が原作では色濃く残っている感じ?

 TVの鷲津(大森南朋)の造形も好きですが、どうしてもマスクが甘い為、"できる男"に見えない。無理して冷酷な男を自作自演している感じとでもいえば良いのか。もっともTV版はそういうキャラだけど。TV版の鷲津も人間的な弱い部分が良く表れていて好きですが、小説の方が更に内に秘めたキャラでいいです。ジャズピアニストとして渡米した男がファンドに見いだされメキメキと頭角を現してくるっていう設定も良い。

 さて次巻。どういう展開になるのか。映画は観ていますが全く異なる展開に期待。

レッドゾーン(上)

レッドゾーン(上)

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2012-07-10

時間が足りません。

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 なんで24時間しかないんだろうといつも思う。仕事はしないといけないから、ちゃんとする。でも仕事だけの人生なんて味気ない。特にサラリーマンなんて、全てを思い通りにする為には、社長になるしかないし、そんな夢はとっくのとうに諦めた。じゃ、少しでも上の役職に…なんて事も、所詮は中間管理職になる程度で、そこで小さな権力を握ったところでたかが知れているし、それが収入アップに繋がったところで微々たるもの。人生を掛ける値打ちなどない。汲々とそんなことに力を使っている人をみると、植木等ではないけど「今日も一日ごくろーさん」と言いたくなります。

 出不精なので物理的に世界を見てまわろうというのも、金と時間があればやりたいけど難しいし、恐らく一生のうちで全ての世界を見て歩くのはなんぴとたりとも出来ない。日本が国として承認している数は本日現在で195ヶ国(日本含む)らしい。10ヶ国位は行った事がある人はたくさんいるでしょう。でも50ヶ国ともなると兼高かおる(知らない人も多いね)位か。では、100ヶ国ともなると、かなり怪しい。しかもただ行った事がある、ってだけではなくて、少なくとも1ヶ月は滞在した事があるとなるとそんな人はいるんだろうか…。

 

 いろんなものに興味があるけど、それを楽しむ程度まで関与するのって難しい。例えば昔の職人さんとかは、義務教育を終えてその世界に入り、以来50年とか60年とか死ぬまでその世界を極めていく。ある意味、憧れだ。どんな会社でも、異動の名のもとに、ころころとやる仕事が変わり、素人集団でまわしている会社なんて本当にそこが浅い。挙句の果てにプレイヤーが目指すものが管理者だという事に何の矛盾も感じない世界はやっぱりおかしい。

 

 私は、多趣味だとよく言われる。多趣味ってことは要は中途半端ってこと。決して良くはないと自分は思う。でも好奇心が抑えられないんだからしょうがない。休みの日は、仕事を100%忘れる。趣味と言われると、仕事より一段低いものに見られるけど本当にそうかなと思う。勿論仕事はお給料を戴いているので誰にも後ろ指を刺されない程度にそれに見合った分はちゃんとやる。趣味も稼ぎにはならないけど一生懸命やる。カラオケとはいえ人前で歌う時は、自信が無ければ延々聞いて憶え、ちゃんと練習もする。それでもあちゃーって時が多いけど。弓も練習の時は真剣に的前に立つ。とはいえ、なかなか当たらないし、毎回反省の連続だけど…。本を読んだり映画を観たりするのも、集中して読んだり観たりして、その後ちゃんと作品の背景を調べたりもする。そして次の作品を手に取る。

 私のやってる仕事程度であれば時間はまぁ足ります。しかしそれだけだと本当に底が浅くなってしまう。人生の厚みは仕事だけで醸成されるもんじゃないと思う。

 生きることは、辛い事も含めて色々なものを吸収することだと思う。こういう生き方をしていこうすると、やっぱり時間が足りないと思うのです。



(補足)

外務省のhpで国の数について、念の為確認しました。(2012.1.1現在)

 195か国です。これは、日本が国家承認している国194か国(最近では、2011年7月に南スーダン、2011年3月にクック諸島を承認しました)に日本を加えた数です。なお、日本は北朝鮮を国家承認していません。

 また、国連加盟国数は現在193か国(日本を含む)です。日本が国家承認しているバチカンコソボ共和国及びクック諸島は国連未加盟ですが、北朝鮮は国連に加盟しています。

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2012-07-09

20日も生きられるんだ…。

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タケノコ採りで遭難の78歳、20日ぶりに救助■8日午前10時頃、岩手県雫石町西根の葛根田(かっこんだ)川上流で、秋田県仙北市角館町、農業鈴木徳夫さん(78)が、沢沿いの岩場に横たわっているのを魚釣りに来ていた男性が見つけ、近くの交番に通報した。■鈴木さんは衰弱しているが、命に別条はない。6月中旬にタケノコ採りに入って遭難し、持参した食べ物を少しずつ食べて、発見されるまでの20日間をしのいだとみられるという。■岩手県警盛岡西署と秋田県警仙北署の発表によると、鈴木さんは6月18日午前3時頃、「乳頭温泉郷の方にタケノコ採りに行く」と家族に告げ、軽トラックで自宅を出た。仙北市田沢湖田沢の山に入ったが、午後になっても戻らないため、家族が110番した。■秋田県防災航空隊によると、鈴木さんが発見されたのは、入山場所から直線距離で5キロほど離れた沢。鈴木さんはブルーシートを体に巻き付け、長靴を枕にして横たわっていた。意識ははっきりしているが、「2回滑落した」といい、足を痛めて歩けない状態だった。持っていたおにぎりやチョコレートを少しずつ食べて、しのいでいたと話しているという。■岩手県から出動要請を受けた秋田県の防災ヘリが8日午後2時25分頃、鈴木さんを救助し、秋田市の病院に搬送した。(読売新聞 7月8日(日)18時5分配信)


いくらなんでもチョコレートとおにぎりだけで20日も生きられるなんてすごい。2006年10月に兵庫県六甲山中で焼き肉のたれを舐めて24日後に救助されたって話もありましたね。この時の遭難者は35歳男性、今回は78歳。確かに基礎代謝量は少ないけど。要は気力なんでしょうね。TVのニュースで言ってたけど、「こんなところで絶対に死ねない、生きて帰る」と鈴木さんは思っていたらしいと娘さんが言ってました。人間ってすごいんだなぁと改めて思った。



そんな話をカミさんとしていて、

「俺もカミさんと子どもたちの為に絶対生き延びてみせる」

と、とりあえず言ってみたら、

「無理無理、だって、きれ〜なお姉さんたちがお花畑に立っておいでおいでしてるんだよ。鼻の下伸ばして振り返りもしないで「あの世サイコー!」とかいってそう。でもそこは三途の川の向こう側で、実はおねーさんたちは全部幻覚で、そこから地獄が始まることも気がつかないんだよね」

と。

・・・おっしゃる通りです。苦しいのとか嫌いで逃げ回ってるけど、結局、より苦しい方をいつも選んでます。

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2012-07-08

7月月例射会

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 私の入っている弓友会では、月1回競技会があります。今日がその日ってことをすっかり忘れ、いつもの練習のつもりでいそいそと射場に出かけました。

 昨日のカラオケのあと、お友だちのアニソンLiveに参加し、うちに帰ったのが12時を回っており、結構呑んだ事もあり爆睡、起きたら8:30で焦って出発。

 さて、今回から自分の強い弓はしばらく封印して、道場の弱い弓を借りて試合に臨みました。結果10射5中で約20名中5位とまずまずの順位。久々に羽分け(射た数の半分)的中させる事が出来たのは良かったです。

 弓が弱かったので、基本通りの射形に気をつけられたのと、狙いが定めやすかったのがそこそこ成果をだせた理由かと。しかしながら最後の4本を全部外したのは痛かった。欲が出てきたのを正直に反映するのが弓。余計な小細工をせず、基本に忠実に、冷静に対処する。弓は本当に奥が深いです。

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2012-07-07

Liveオフ。

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 ほぼ毎回参加させて頂いておりますカラオケの会。

 通常カラオケと言いますとカラオケボックスでマイク2本程度ですが、このカラオケの会は、イベントスペースに業務用のマイク、PAを主催者さんが準備し、自ら調整をして頂くカラオケ。マイクも10本近く用意される為、2、3名で歌う曲は勿論、たくさんの人のハーモニーがマイクを通してメインの歌い手さんと一緒にスピーカーから流れます。

 メンバーは、16,7名なので、4時間で自分の選曲は3曲程度ですが、ご指名でコラボレーションデュエットしたり、曲のハーモニーで舞台袖でマイクを握って乱入したりするので始終歌ってる感じ。とはいえ、ここに集まる人は不定期でLive活動をしている人などセミプロ級の本当にハイレベルな人(私以外)が多く、聴いてるだけでも楽しい。

 さて、そんな会。私の選曲は次の3曲。

■君は僕に似ている/See-Saw/機動戦士ガンダムSEED OP

■Loveis.../加藤ミリヤ/「地球へ…」 ED

創聖のアクエリオン/AKINO/同名 OP

私には珍しく21世紀の曲。しかも女声曲と冒険でした。勿論ファルセット出来ないんで地声に引き寄せました。本来カラオケでは、原曲により近く歌うのが至上ではないかと思うのですが、何しろ音域がそんなに広くない、しかもアルトを中心に1.5〜2オクターブが限界では、歌う曲も限られます。最近の曲はとにかく高音の曲が多いのでこういう”掟破り”でもしないと、いつも同じ曲を唄う事になります。そんな実験にお付き合いいただいた皆さん、本当に申し訳ないです。


 で、この3曲。今回の自分のテーマは、昨日の結婚記念日に因み「愛の歌」でした。

 1曲目「君は僕に似ている」は、カミさんって、学生時代に知り合って同学年なんですけど、彼女も浪人しており生まれ年が一緒、しかも1月生まれという事で星座も一緒。血液型はA型で一緒なもので、思考回路が似通っています。私ほどではありませんが、漫画もアニメもOKなので、彼女はアニカラはしないのですが、理解してくれている感はあります。これは結構重要で、逆に全く同じ趣味だったりすると、私だけ遊びに行ってると怒りますから、とてもいい感じで自由にさせてもらってます。

 次の「Love is…」は、まんま愛の歌ですね。唄じゃないと恥ずかしくて言えない歌詞のオンパレード。ふざけてなら良く言いますが(^-^;)。でもだいたい「あなたのどこを信じればいいのか?」とか「好きだなんて思っていない事は口が裂けても言えない」とか「私の人生の汚点は、あなたと結婚した事」と言ってはばからない。ツンデレは嫌いじゃありませんが、デレあってのツン。ツンだけでは、とっても辛いです…。シャレでいいからちゃんと返してほしいもの。

 最後の「創聖のアクエリオン」これはパチンコCMでも有名ですね。「一億と2000年前から愛してる〜8000年過ぎたころからもっと恋しくなった 一億と2000年あとも愛してる〜」って、なんて壮大な唄。これをもじって「生まれ変わっても結婚しようね〜」と言うと「ありえない。しかもあんたは、人間に生まれ変わったのは今生限りで次はまた虫けらに生まれ変わるから無理」と言われます。これ、真顔でいうんだからきついわ〜(>_<)。

 

 21年感謝してるし、こうして離し飼い状態でいろんなところに遊びに行けてるのもカミさんの理解(諦めともいう)があってこそ。そういう意味では、大変有難い存在。嫌がりながらも家事もちゃんとやってくれてるし、何よりも健康だという事が一番。すっげー細いけど。

 これからもよろしくってことで。そうそう、コラボさせていただいた「モスラの歌」(ザ・ピーナッツ)の歌も併せて4曲、捧げました。

ご一緒戴いた皆様、ありがとうございました。

またよろしくお願い致します〜w

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2012-07-06

結婚21周年を迎えました。

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 「この味がいいねときみが言ったから 7月6日はサラダ記念日」俵万智

 21年前の今日、カトリック高輪教会で結婚式をしました。

 21年すごいね。歳取るわけだ。26歳で結婚というのは、今の時代なら「早いなぁ」と思うけど、学生時代から6年付き合い、仕事に慣れてきた社会人3年目に結婚というのは当時一般的ではありました。ホントは、3年くらいは2人で働いて旅行とかいったりしてその後子供を…と思っていましたが、3ヶ月後には懐妊。要は"ハネムーンベイビー"という奴で、1回目の結婚記念日には長男がもういました。そんな長男も今年二十歳。

 20年以上一緒に暮していれば波風が無かったわけではありませんが、何となく続けられたのはお互いの努力の賜物(ここで、「お互いじゃないでしょ〜私の努力と忍耐だ」というチャチャがカミさんから入る…)。

 確かに結婚って、独身に比べたら色々と窮屈かもしれない。お給料だって全部使えるわけじゃないから好きなものを好きな時に好きなだけ買えないし、時間だって色々と制約される。女性にしてみれば、出産や子育てでは、男性がどんなに協力したとしても女性でないと対応できないことも多いから、男性以上に独身でいるよりも自由が利かなくなる。それを過剰に考えると「結婚なんてしなくてもいいんじゃね?」と思う人がいるのも仕方がないかもしれない。

 子供だって、小さい頃は本当に可愛いけど、いまじゃまるで一人で育ったような大きな顔をしている。

 昨日生まれた上野のパンダの赤ちゃんもかなり未熟状態で生まれてくるけど、人間の子供なんか、生まれてから数年はしっかりと保護しなければ死んでしまう弱い存在。それが、こちらの言葉や態度に反応し、言葉を覚え、自立していく姿を見るのは、寂しい半面これ以上の育成ゲームは無いと本気で思う。しかもかかる費用、時間ともに課金型オンラインゲームの比ではない。たまごっちで餌をあげたりうんちの片付けをするのとわけが違う。1回死んだらゲームオーバーだし。

 子供がいなければ、21年目は迎えられなかったかもしれない。そういう意味ではまさに”子は鎹”だ。問題は、子供たちが親元を離れ独立をしてしまった後。最近は「猫でも飼おうか」という話をする事も多い。私も猫は嫌いじゃないが、飼うなら犬がいい。なんといっても「ただいま〜」と家に帰ってくると「お帰り、お帰りっ!待ってたんだよ、遊んでよっ!」って感じで玄関までお出迎えをしてくれるのは犬じゃなきゃしないでしょ(飼った事が無いので判りませんが)。

 

 そんなこんなの21回目の結婚記念日。

 結婚記念日には、毎年花を買って帰ります。今年はこんな感じ↓。

f:id:hee:20120706211416j:image:w360

花束ひとつで1年間を無事過ごせるなら安いもんです。

 

十八(さかり)十八(さかり) 2012/07/09 21:36 おめでとうございます♪
末永くお幸せに〜!!!
続くコツはなんですかねぇ〜我輩も見習って円満に行きたいです♪

heehee 2012/07/10 23:42 >十八(さかり)さん。
ご無沙汰してます〜。ありがとうねー。
いろんな事があったと思いますが、気がついたらこんなに長く一緒にいます。円満かどうかは判らないけど…(^-^;)
続くコツかどうかは判りませんが、お互いつかず離れずっていう居心地の良い距離感は大切かもしれませんね。

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2012-07-05

「安政五年の大脱走」 を読む。

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 五十嵐貴久著・幻冬舎文庫

 私の中で、内容を考えず作家買いをしてしまう作者さんの一人。特に五十嵐貴久さんの作品は、デビュー作「リカ」が面白くて、以降毎回気がつくと読むようにしています。舘ひろしとガッキー主演でTVドラマになった「パパとムスメの七日間」もこの人が原作。

 作家さんって、似た傾向の話を描く事が多いのですが、五十嵐さんは、いくつかのシリーズものはありますが、「リカ」は、ホラー要素の強い作品だし、「交渉人」は刑事もの。「1985年の奇跡」は青春スポーツもの。「TVJ」はアクションと、毎回いろいろな種類の作品を上梓されます。そしてこの「安政五年の大脱走」は、時代劇。

 井伊直弼というと、安政の大獄とか、桜田門外の変で有名な幕末の大老。最近ゆるきゃら”ひこにゃん”で有名な彦根藩の藩主です。その井伊直弼は、元々側室の子、井伊家14男として生まれ、17歳から32歳までの15年間を300俵の捨扶持の部屋住みとして不遇の時代を過ごしていました。どこかにいい養子縁組先が無いかと、江戸詰していた時の事、直弼は、一人の女性に心を奪われます。その女性は、南津和野藩の美蝶様。しかし、現在の直弼の身分では、声をかけるどころか話をする事もできません。哀しい想いで彦根に帰る直弼でしたが、30を過ぎた頃、長兄たちが相次いで亡くなり、回ってくるはずのない家督が直弼のもとに。そして、ついに江戸幕府大老にまで上り詰めます。

 ある日、直弼は江戸城お勤めの帰り、かつて恋い焦がれた美蝶様と瓜二つの女性に遭遇する。美蝶様との邂逅は24年も昔の事なので、勿論本人ではなく、調べてみると美蝶様の一人娘、美雪姫とわかった。どうしても姫が欲しい直弼は、部下の長野主膳が考えた作戦に乗る。その作戦とは、南津和野に謀反の嫌疑をかけ、江戸詰めの南津和野の藩士51名と美雪姫を捕縛。藩士の命を助けたければ美雪姫に直弼の側室となる事を促すというもの。

 とらえられた南津和野の武士と姫は、相模の国の絖神岳(こうじんだけ)山頂に移される。この山は、東北は海、西南側も急峻な崖を上らねば山頂につかない。脱出不可能なこの山頂に幽閉された姫を救うため南津和野藩士が取った作戦は、土を掘って穴を穿つこと…。この脱出成功するか!

 とまぁこんな話です。副題の「The Great Escape of 1858」が示す通りあのスティーブ・マックイーン主演の名作「大脱走」(原題: The Great Escape)を江戸時代に置き換えたもの。でも単なる翻案ではなく、更なるどんでん返しと爽やかなエンディングで後味の良い作品になっています。五十嵐貴久作品に外れなしです。

お勧め!

安政五年の大脱走 (幻冬舎文庫)

安政五年の大脱走 (幻冬舎文庫)

昔、ご本人から当blogにコメント頂いた事があるのも好きな理由だったりしますww

http://d.hatena.ne.jp/hee/20050112

araqaraq 2012/07/07 00:02 五十嵐貴久さん、面白いですよね。書いているジャンルが幅広くて、私も大好きです。
安政五年の大脱走 、未読なので読んでみようと思います。

heehee 2012/07/08 22:05 >araqさん
面白いですよね、五十嵐貴久さんの作品。「安政五年の大脱走」も期待にたがわぬ作品です。是非手に取ってみてください。

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2012-07-04

「宇宙戦艦ヤマト2199・第二章 太陽圏の死闘」 を観る。

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 月一の検査の日。午後休みにして、診察待ちの時間を利用して、4月の第一章に引き続き、「宇宙戦艦ヤマト2199・第二章 太陽圏の死闘」を観ました。

 (第一章の感想はこちら→http://d.hatena.ne.jp/hee/20120412

 第一章公開から3ヶ月、待ちに待った二章の公開です。平日の昼間だというのにほぼ満員。私たち前後の"リアル世代"が多いかと思いきや、若い人も多く、今回のリメイクで新しいファンが開拓されているのはロートルファンとしてはうれしい限りです。

 今回は、地球を旅立って最初のワープテスト、木星のガミラス斥候基地のある浮遊大陸での波動砲試射、途中冥王星会戦で散ったゆきかぜが発見される話を挟み、冥王星、遊星爆弾を地球に送り込むガミラス基地を叩くところまで。基地司令シュルツは反射衛星砲を使い執拗にヤマトを追いつめる。

 旧TVシリーズの3話〜8話までの6話を4話で再構成。

「新たなる旅立ち」で初登場した「新コスモタイガーのテーマ」がワンダバコーラス入りで流れた時は鳥肌もんでした。この曲は、さらば以降のヤマトの楽曲の中でも1,2を争う盛り上がる曲。よくぞ使ってくれました。しかもワンダバですよw(判らない人ごめんなさい)。

 映画版でカットされた、ゆきかぜ発見のシーンも復活。TVリメイクだから当たり前ですけど、このシーン好きなんですよ。雪が舞う中横たわる大破したゆきかぜ。もしや守兄さんがいるかと落ち着かない古代。しかし、艦内には生存者はなし。沖田艦長に報告すると「地球をゆきかぜのようにしたくないな」と感慨深く語る。名シーンです。

 そして、デスラー総統登場!最初のカットが入浴シーンですぜ♪腐女子の皆さん。

 今回も新たな解釈がそこかしこに。艦載機の発信シーンも変わりました。詳しくはPVをご覧ください。かっちょいいです。浮遊大陸も新たな設定がされていました。

 それにしても、やっぱり「宇宙戦艦ヤマト」という作品の先見性というか偉大さを改めて感じました。確かに現代風にリファインされている部分はありますが、お話の本筋は変えていないのにまったく色褪せていません。いまから40年近く前にこんな作品を世に送り出していたわけですから、そりゃエポックメーキングです。TVシリーズ('74)から3年後の1977年、再編集と一部新作を交え映画化され大ヒットになるのも頷けます。

 まさに宇宙戦艦ヤマトにはまっていなければ、アニメは小学校で卒業していたでしょうし、映画の大ヒットの余波で制作された「交響組曲宇宙戦艦ヤマト」を聴いてクラッシックの世界に目覚めたりと、ヤマトをきっかけに自分の興味が広がっていったことは間違いありません。

 どんどんと劣化量産されていくその後のシリーズに辟易しながらも、今回のような良質なリメイクを観るとやっぱヤマトのすごさを感じずにはいられません。

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 さて、第三章は10月公開。しばらく楽しめそうです。

 

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2012-07-03

ミュンヒハウゼン症候群

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なんかまた新しい言葉だぞ。いや、知らなかっただけですが(^-^;)。

要は、仮病を言って他人の同情をかったり、関心を引いたりするようなこと。近親者を病気にしたりするのは「代理ミュンヒハウゼン症候群」というらしい。これで実際に子殺しをしてしまった母親の事件がありましたね。

 ひとつの病気の問題が解決したり、嘘が見破られたりすると新たな病気を作り出す。重篤な患者と見せかける為に自傷行為や検査検体のすり替え(!)、偽造工作などを繰り返し行うとか、ここまで来ると確かにビョーキ。

 昔「オヨヨ島の冒険」(小林信彦著)で、醤油をコップ1杯呑んで熱を出して学校休む、というシーンがあったと思う。これは単なる仮病か…。醤油飲むと熱出るんだー、やって見ようかと思った覚えがある。


 体調が悪くて辛い時、「あぁなんか辛いアピールしてると思われたらやだなぁ」とか思う事はある。明日も検査通院なんだけど、それも単に社会人として半休するのに周りにも理由をちゃんと伝える事が大切だと思うので、出来る限り仕事に絡む人には「病院なんで午後いないよ」と伝えるようにしてるけど、それもアピールと取られると困る。

 そーいえば体温計で熱測るの嫌いだなぁ。何となく熱っぽいなぁくらいなら測らない。さすがにこれはちょっときついぞと思って測るとホントにすごい熱だったりする。もうそうなると、それまでなんとか持ちこたえていたのにヒューっと力が抜けていく。

 わざわざ嘘をつかないと病気になれない人が逆に羨ましい。こちとら、齢を重ねるに従ってあっちこっちにガタがきてる。会社に行くと調子が悪くなるのは、別の病だ(苦笑)。それでも、人前では気丈に振る舞う。講師とかやってる時は、熱があるからとか言ってらんないし。

 体調はできる限りコントロールしないと社会人ってやってられないと思うんですよね。嫌だと思っても、多少体調が悪くてもやる時はやる。さすがに調子が悪くて休む時も、一応手帳で予定を確認して、多少無理しても行けるときは行くし、なんとか予定を変更できる範囲であれば、休んだりすることは確かにあるけど。

 サラリーマンなんて歯車だから、仮に突然いなくなってもいくらでも代替が利く。理屈では理解していても、やっぱり多少無理をしても仕事をしてしまうのは、矜持のなせる業。でもそれがなかったら自分なんかどんどん怠けてしまいそうな気がします。

 

 甘えと一括りには出来ない。けど少しの責任感があればこういう病気にはならないような気がします。とはいえ逆に本当に病気なのに無理し過ぎると取り返しのつかない事になったりするんで、要は自己管理をしっかりしないといけないってことですね。

 

 

 

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2012-07-02

フラッシュモブ

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『フラッシュモブ』ってゆうのは、インターネット、最近ではtwitterfacebookを介して不特定多数の人間が公共の場に突如集合し、目的を達成すると即座に解散する行為の総称。

特に、ダンス。これが非常に面白い。

突然一人が、音楽に合わせキレのいいダンスを始めると、それにつられるように、何人もの人間が、一斉に踊りだす。

マイケルジャクソンの「スリラー」とか「beatit」がたくさんYoutubeに上がっています。

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youtubeタイトル:「Michael Jackson Tribute Flash Mob - Bucharest, Romania」

日本でもたびたび行われているらしい。↓は、日本のフラッシュモブ。

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youtubeタイトル:「Michael Jackson Tribute お台場で"BEAT IT"  MJ A-LIVE!!2010-6-26 13:00パレット広場」

周りの人は、野次馬かと思ったら、みんな踊りだすところなんか、すごく楽しそう。


 こういうみんなで踊る文化って、日本でいえば盆踊りだな。風の盆「越中おわら」とか、阿波踊りもそうだし、らっせーららっせらーの掛け声で跳ねる青森ねぶた祭りなんかもこの系統。日本人にはなじみやすいね。

 Beatitのフラッシュモブやってみたいなぁ。

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2012-07-01

日々反省、弓道のこと。

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 弓道は反省のスポーツだと思う。毎回、弓の練習をする前に、礼記射義(らいきしゃぎ)を全員で斉唱します。

 「射は、進退周還 必ず礼に中り、内志正しく 外体直くして、 然る後に弓矢を持ること審固なり。弓矢を持ること審固にして、然る後に以って中るというべし。これ以って徳行を観るべし。射は仁の道なり。射は正しきを己に求む。己正しくして而して後発す。発して中らざる時は、則ち己に勝つ者を怨みず。反ってこれを己に求むるのみ。」

 この文章は、今から2500年位前、孔子の説かれた「礼」についての考え方を集約した「礼記(禮記)」の中にある射義について描かれた一節です。


 ここにあるように、「発して中らざる時は、則ち己に勝つ者を怨みず。反ってこれを己に求むるのみ」なわけで、勝ったものを怨んじゃいけない。当たらないのは、自分が悪いってこと。

 今年から復活し、毎週日曜日AMは原則弓道に充ててはや半年、いまだに完全復帰できません。週1回なので、仕方ないのですが。

 自前の弓は、鹿児島都城市の工房で作られた薩摩弓。銘は桑幡道信。購入時は17kgということでしたが、弓から離れ10年以上弦を掛けていなかった為、反りが強くなっていて、今日測り直してみたら、21kgもありました。ここ数カ月使ってこれだから、今年の初め位は、25kgを越えていたに違いありません。再開当初は道場の弓を借りていましたが、やはり自分の弓を引きたくなり、練習を重ねてきましたが、どうしても射形が思った通りに決まらない。当然、当たりも出ず落ち込む日々。

 しかしながら、ここで弱い弓に変えそれに慣れてしまうと、この弓が引けなくなる、そんな恐怖から使ってきましたが、さすがに限界です。

 そんな様子は高段者の方には見抜かれてしまうもの。「射形の乱れは、弓に負けているからです。」と指摘を受けました。そーなんです。仰るとおりです。最近は、20本も射ると肩が痛くなってしまうのです。

 これからも弓を続けるなら、道は2つ。とにかく身体を鍛えて強い弓に負けない筋力を身につけるか、一度弱い弓に戻り、射形を整えてから再起するかのどちらかです。

 弓って、高いんですよね。私の弓は竹弓で、10数年前に買った当時で8万位。今なら10万近くするでしょう。何しろ、竹弓って作る人は年々減っていて、1本1本手作り。私の弓も伝統工芸品のシールが貼ってあります。グラスファイバーの奴でも4,5万くらい。買わずに道場に弓を借りようか…。勿論筋力upトレーニングは継続して。

 弓って力で引くものではなく正確な型が出来れば多少強い弓を引く事ができます。しかし今の状態は、正確な型が出来ていない為、”筋力”で引いている。これでは、ちゃんとした射をする事ができません。

 今年度最後の昇段審査は、来年2月3日鎌倉武道館であります。段位に拘るのは良くないかもしれませんが、でも参段までは行きたい。ここに照準を合わせて葛藤の日々が続きます…。

いくいく 2012/07/03 00:00 heeさんそんなに弓を引いてらっしゃったんですね。
久々にPCから観に来てコメントしちゃいました。
妹さん何気に弓道4段らしいのですが、heeさんの日記を読んで落ち込んでますww
まあ、学生審査らしいのでheeさんとはぜんぜんレベルが違うと思いますが。
【道】は長く続けなければ中々結果に結びつきませんが、楽しく極めてくださいね♪

heehee 2012/07/03 21:55 >いくさん
久々のコメントありがとうございますw
妹さん四段はすごいです!社会人の方が初・弐段までは取りやすいっていいますが、それ以上の段位はいずれも難しい。特に学生弓道はとにかく当たる事が優先されるそうですし。
社会人弓道は、審査の時、二本的中させても昇段出来ない事も多く、技術(射技)よりも心のありよう(射礼)を重んじる傾向にあると言われています。
とはいえ競技の時には的中しないとお話になりません。そこら辺が難しいところです。
妹さん、もったいないから続けているといいなぁと思います。よろしくお伝えください。

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