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2019-01-22

「空飛ぶタイヤ(下)」

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空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)

池井戸潤著・講談社文庫

上下巻で800頁を超えるのに、700頁まで苦難の連続、万事休すというところで事態が好転、後はハッピーエンドに向かって突き進む。

まるでオセロのように、最後の1枚を置いた瞬間大逆転するような爽快感が味わえます。

メインバンクから融資を断られ、それどころか融資している金まで全額返済を迫る銀行。期待していた週刊誌のスクープも大企業が発売寸前に出版社に圧力をかけて握りつぶす。取材に応じた記者が提供してくれた取材メモを元に同じ自動車メーカーの車で"整備不良"と結論つけられた全国の運送会社に足を運び事故の状況を聞くが、どこも過去の事をほじくり返さないで欲しいとけんもほろろ

 一方で子供の小学校のPTA会長を引き受けていた赤松社長は、"モンスターペアレンツ"の数人の母親から糾弾されるだけでなく、事故をネタに子供がいじめにあってしまう。

 正義は必ず勝つ、なんてことは絵空事でしかない。様々な政治的圧力、主従関係等々、100%正しい事であっても封殺されるなんてことはよくある。

 だからこそ物語の中では、正論を押し通す人が最後に勝利をして欲しい。

 池井戸作品は殆どがこのパターンです。「水戸黄門」「遠山の金さん」「大岡越前」…この手のTV時代劇と基本構造は一緒、勧善懲悪です。ここまでワンパターンだともういいやってなるもんですが、新作が出るとついつい読んでしまうし、TVドラマ化されるとついつい見てしまう。池井戸作品はドラマ原作にピッタリです。

 ところがこの作品はモチーフとなっているのが、2004年に実際にあった横浜で起きた死傷事故と三菱自動車リコール隠しの為、自動車会社が有力スポンサーの地上波ではドラマ化されず、2009年にWOWOWでドラマ化、昨年映画化されました。ここら辺はやはりドラマ化の多い山崎豊子の「沈まぬ太陽」がTVドラマ化されず映画になったのに似ています。

 もしかしたらサラリーマンとして成功しなかったのは、どんな場合も正論を大切にしてきた結果かもしれないと、池井戸作品を読んでいるとよく思います。もう少しずるがしこく立ち回ったり、出世しそうな上司の太鼓持ちしたりしていたらもっと出世していたかもなー。でもそういうことを良しとしない生き方は、確かに収入にも役職にも見放されているけど後悔はしていません。おかげで子供たちは1度も転校せずに社会人になったし、私も家族と離れて仕事をすることもなかった。これも幸せのひとつのかたちです。

空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)

空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)

(「日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena」に転載 Bloghttp://hee.hatenablog.com/

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