日々雑感っ(気概だけ…)

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2018-02-06

「ウルフガイ 燃えろ狼男」

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Wolf Guy [Blu-ray] [Import]

 1975年東映・山口和彦監督

 ウルフガイシリーズは、東宝で(ヤング)ウルフガイから「狼の紋章」、東映でアダルトウルフガイのこの作品が映画化されています。

名画座では何度か掛けられていましたがタイミング悪く見ておらず、今回のソフト化でようやく見ることができました。「狼の紋章」は原作者の平井和正もお気に入りで、ビデオソフト化後にDVD化されていましたが、「ウルフガイ燃えろ狼男」だけは日本未発売で、昨年アメリカでのみblu-ray化されたインポート版を購入しました。

 ウルフガイは、アダルトの方がどちらかというと好きで、どのような映画なのか興味津々でした。ただ、日本で未発売なのは、平井和正の逆鱗に触れたからというのがもっぱらの理由だと言われていて、逆にどこまで酷いのか気になっていました。

 映画原作はアダルトウルフガイの中の女の怨念が虎となり復讐をする「虎よ虎よ」と、人狼、犬神明後を輸血した人間が疑似狼人間になる「人狼暁に死す」、それと犬神明が犬神の里を訪れる「狼よ、故郷を見よ」で構成されています。

 どの映画評をみても低評価(^_^;)。原作者すら初号試写5分で出てしまい、吉田達プロデューサーに「吉田君に原作を任せたのが間違いだった」とまで言わしめた作品。どこかいいところはないか…。

 アダルトウルフガイ=アクション映画としたのは、まだ許せますし、アダルトウルフは原作でもさほど狼に変身する描写はないので、千葉真一扮する犬神明が狼に変身しないのも決してマイナスではない。

 東宝の「狼の紋章」の青鹿先生があまり魅力的でないのと比較して、出てくる女性たちも決して悪くない。犬神明が唯一愛した女"たか"(渡辺やよい)は、プロポーションも抜群。妄想の虎を操る奈美悦子も恐らく当時人気だった藤圭子っぽい薄幸な感じ。JCIA(内閣情報室)のエージェント?で事あるごとに犬神明を助けるケイティ(カニ―小林、のちの田口久美)もエキゾチックな感じでよい。

JCIAに拉致られ、内臓はみ出させた犬神明が、月齢15日になり内臓が(逆回しで)元に戻ってく描写はなんとも(^_^;)。やたら血がドッピュドピュ出るのもなんだか食傷気味。

一番の問題は86分しかないのに、いろいろと詰め込み過ぎていること。これなら第1作「狼男だよ」から原作に沿って丁寧に作った方が全然良い。

千葉真一も小説造形の"ジャンポールベルモンド崩れ"とは言い難く、精力絶倫な感じ。。

 特典映像で山口監督と吉田プロデューサーのインタビューがついていましたが、2人ともウルフガイを単にヒットしていた漫画としてしか意識しいない。漫画版は少年ウルフガイの方で、映画化したアダルトウルフではありません。もう根本的に"わかっていない"です。千葉ちゃんのインタビューではウルフガイには全然触れていない。そもそも今回のソフト化は海外の千葉真一ファンように作られたもののようです。

 2人とも、二言目には予算がなかったといいますが、それ以上にウルフガイをまったく理解しないまま作ってしまった。「素材としては面白かったので、もっと真剣に取り組めば仮面ライダーのようにシリーズ化できたかもしれない」と。うーん言いたいことは分かりますが、これもちょっと違うかな。

 平井和正が激怒したというのもわかります。

 

 一言で言っちゃうと当時のエログロアクションB級プログラムピクチャです。ウルフガイだってそんな高尚な文学作品ではなく、この映画で出ている俗悪な面は含んでいたと思いますしそこが面白かったとも言えます。でもそのウルフガイの俗悪な部分だけを抽出したって感じで、平井和正的には認めたくなかったんでしょうね。


 

 

2017-05-18

「映画『聲の形』Blu-ray 初回限定版」

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映画『聲の形』Blu-ray 初回限定版

 amazonから発売日の本日到着♪

 昨年は、アニメ映画の当たり年でした。

 知る人ぞ知る新海誠監督にやっと一般の評価が与えられた「君の名は。

 クラウドファウンテンクで資金を集めて、まさに草の根人支えられ大ヒット「この世界の片隅に

 実写映画だけど、アニメ的な演出、主人公はCGだから、ある意味アニメといっても過言ではないし監督がまんまアニメの人「シンゴジラ」

 そしてこの作品。

 

 もともとは、第80回週刊少年マガジン新人漫画賞で入選を受賞、当初は新人賞の副賞として『マガジンSPECIAL』2008年12月号にて掲載される予定が、聴覚障害者に対するいじめをテーマにしていることなど内容の際どさから掲載は見送られ、以降どこにも掲載されることなく一時「幻の作品」となった。

 それが編集者の努力で掲載、読者アンケートで1位となり、リメイクの後連載そして映画化となった作品。

 聴覚障害者のいじめを扱った作品ながら、真剣に向き合う登場人物たちの姿は心を打つ。

 制作したのが安定の京都アニメーションというのも良い。

 興行収入も23億を越え、普通ならもっと評判になっても良かったんだけど、2016は大ヒット作が多かった為、さほど目立ちませんでしたが、これも2016を代表する作品だと思います。

D

 

 

2017-03-25

「シン・ゴジラ」

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今週頭に届いた「シン・ゴジラ」のブルーレイやっと観ました。私が購入したのは、blu-ray特別版 4K Ultra HD同梱版 4枚組。

今回「シンゴジラ」のソフトは4種類出ています。(金額はamazon3/25現在)

1.DVD2枚組(通常版)2963円(―)

2.blu-ray2枚組(通常版)3743円(1から+780円)

3.blu-ray特別版 3枚組 5297円(2から+1554円)

4.blu-ray特別版 4K Ultra HD同梱版 4枚組7068円(3から+1771円)


 あとは、販売店毎に限定商品を付けて販売していますが、殆どの場合上記金額に限定商品代を追加した金額になっているので、純粋な意味で購入特典とは言い難いです。勿論そこでしか手に入れられないものだったりするので、お金を出して特典が欲しいという場合はそれもあり。

 1の2枚は、本編1枚と特典DISC(予告編他のプロモーション映像集・キャンペーン映像集)のみ。DVD環境のみであれば、1一択。 blu-rayプレーヤーがあれば、+780円ですから2を。やっぱりblu-rayの方が全然綺麗です。

 お勧めなのは3で、更に193分のCG・特撮メイキング映像、未採用シーンなどの特典DISCが追加されます。4は3に最新の4KUltra HDblu-rayディスクが付きます。4Kblu-rayプレイヤーがあれば、これを選ぶとblu-ray以上にきれいな画像が観れます。私はまだ4Kblu-rayプレイヤーないのですが、+1771円で4Kディスクが付くなら、後で4Kに買い替えることを考えれば安いかなと思いこちらにしました。日本のソフト高いから、1700円で発売されることはないと思うので、いずれ4K環境を整える気持ちがあれば?もありかと。


 本編は「劇場公開時の映像・音声に対して音楽の音量、劇中テロップの調整などの変更が加えられたマスター(ver,2.0)」となっているそうでより見やすくなってるとのこと。

 DISCを所有してしまえば、スロー再生、一時停止、巻き戻し思いのまま。早口で聞き取りにくいという方は、日本語字幕付きでみるのもお勧めです。

 特典DISCはまさに「記録全集」の動画版。CGの作成過程だけでなく、庵野監督のiPhoneで撮影された尾頭ヒロミメインの未公開シーンなどみどころいっぱい。

 しばらく楽しめそうです。

 


1.DVD2枚組(通常版) 

シン・ゴジラ

シン・ゴジラ

2.blu-ray2枚組(通常版)3743円(1から+780円)

シン・ゴジラ Blu-ray2枚組

シン・ゴジラ Blu-ray2枚組

3.blu-ray特別版 3枚組 5297円(2から+1554円)

シン・ゴジラ Blu-ray特別版3枚組

シン・ゴジラ Blu-ray特別版3枚組

4.blu-ray特別版 4K Ultra HD同梱版 4枚組7068円(3から+1771円)

2016-12-14

「サンタ・サングレ/聖なる血」

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サンタ・サングレ/聖なる血 <HDニューマスター・デラックスエディション> [Blu-ray]

1989年制作・アレハンドロ・ホドロフスキー監督/イタリア・メキシコ合作。

昨年、某所にてお借りした「エルトポ」「ホーリーマウンテン」「サンタ・サングレ/聖なる血」のホドロフスキーblu-rayBOX。貸してくれた人にずっと会えず、今週末やっと会えるんで急いで観た。

つーか、借りて1年観てなかったんです。ホドロフスキー監督作品って、エネルギーを吸い取られるので、ほんと元気な時を選ばないで観ると危険。よく考えたら、1年を通して元気な時なんてほとんどなく、”借りてみる”なんてもともと無謀な作品です。

 で、さすがに返さないといけないんで、(別の要件もあったけど)今日休みを取って「サンタサングレ/聖なる血」の本編とボーナスディスクを観て、とりあえず全編見ることができました。

 「エル・トポ」('69)の??な展開や、「ホーリー・マウンテン」('73)のメタフィクション的なエンディングに比べると、起承転結もはっきりしていてわかりやすい。

 それでも、特典映像の"削除されたシーン"が、単に尺の問題でカットするには惜しいシーンで、あった方がよりわかりやすかった。

 たとえば、主人公のフェニックスが大人になってナイフ投げをするシーンが本編にはあるのだけど、子供時代は奇術しかやってない。ナイフ投げはサーカスの団長のお父さんの特技だった。だからまあそんなものかな、と思っていたら、削除シーンにありました。しかも浮気性の父の英才教育を受けている子供時代は、敬虔な宗教家の母親との対比という意味ではあった方がよかった。

 もうひとつ、自宅の劇場で女プロレスラーにパントマイムを見せるシーンで黒澤明にささげたという侍のシーンがカットされていて、これがないと、女レスラーを殺すときに突然日本刀が出てくる意味が分かりません。

 ここら辺追加すると、20分は増えるわけで、最終版が123分ってことを考えると、約2時間半。確かに尺を考えると切らざるを得ない、のかも。

 ホドロフスキー監督って、日本の映画監督にすごく影響与えてる気がする。園子温監督なんかもろだと思う。「愛のむき出し」にしても「冷たい熱帯魚」にしても宗教的世界観とエログロな感じ。「愛のむき出し」なんて4時間近くあって、ホドロフスキーとは別の意味で商業主義からは完全に逸脱してます。

 特典のインタビューで監督が「脚本は資金を集める為の材料で、資金さえ集めてしまえば後は現場でどんどん変えていって、出資者が考えていた作品ではなく監督が考えたものにできる」といっていたのは印象的。

 これ、聞いたことある話だなと思ってたら、富野由悠季監督が「伝説巨神イデオン」を作る時、おもちゃメーカーを"子供たちが合体メカに乗って異星人をやっつける"企画書で釣って、スポンサーが付いたとたんに「あのメカは"第六文明人の遺跡"だ」とか言い出してスタッフが驚いた」という話と一緒じゃん、と思いました。 げに監督という人種の恐ろしさかな。


 ホドロフスキー作品、インパクトがとにかくすごい。こんな映画を若い時にみてたら魂持っていかれちゃってました。が、おかげさまで現実に碇を下ろし、既に人生の終わり見えてきた今であれば、単に「すごい映画」というところで踏み留まれます。

 若い人は刺激が強すぎ。これこそ成人指定映画。しかも20代もダメです。30歳以上で社会的基盤のしっかりした大人が観るべき映画です。

 ただ映画好きなら避けて通ることはできないということを改めて思いました。

 おそるべし、ホドロフスキー。

 



 

2016-11-12

「幸福の黄色いハンカチ」とサブリミナル的演出

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あの頃映画 幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター2010 [DVD]

 1977年松竹・山田洋次監督。

 だいたいDVDの表紙も完全にネタバレな作品なのに、何度見ても最後に涙してしまう。ロードムービーの傑作です。

 BS日テレで丁度スタート時間に偶然チャンネルを合わせ、始まったら止まらず最後まで観ちゃいました。


 後半、たまたまやっていた検問で、トラブルで仕方なく運転していた勇作(高倉健)が、網走刑務所から出所してきた殺人犯だと知る欽也(武田鉄矢)と朱美(桃井かおり)。

 炭鉱で働いていた勇作は、奥さん(倍賞千恵子)の流産で自棄になりちょっとしたはずみで喧嘩をし相手を殺してしまう。懲役中に離婚届を渡すけど、決して奥さんを嫌いになったわけではなくて、殺人犯になった自分なんかを旦那にしてはいけないという配慮から。奥さんはいう「あなたは結婚をする時も離婚をするときも勝手よ」と、泣きながら離婚届を受け取る。。

 勇作は、出所後すぐに郵便局に行き、こう手紙に書き送っていた。「もし、まだ自分を待っていてくれるなら、庭にあるこいのぼりを立てるポールに黄色いハンカチを上げてほしい」。欽也と朱美は、勇作と一緒に家のある夕張に向かう。


 ここから、画面のほとんどのカットの"黄色"が意図的に(だと思います)配置されます。道路脇の店の看板、電信柱を支えるワイヤーカバー、安全旗、黄色い追い越し禁止のセンターライン。車を止めて道端に生えているタンポポを手折りもてあそぶ健さんというのもなかなかみれないシーン。

 徐々に家に近付いていくけど、勇作は前を見ることができない。祈る様に場所を欽也に指示をする。ついに家の近くの銭湯の駐車場に着く。既に観客は画面から黄色いものを探す癖がついている。欽也が「ないなぁ」という背中のむこうに、たくさんの黄色いハンカチがはためいてるのを発見する。この時、映画の登場人物よりも先に発見するカタルシスを感じます。


 今から39年も前の作品ですから、古さを感じざるを得ません。当時人気だった赤いファミリアもフェンダーミラーだし、初めての映画出演の武田鉄矢の過剰な演技はちょっと鼻に付きます。高倉健は、それまで東映任侠物や網走番外地でやくざ者の主演をしていて、それらが下火になってから作品ですから、まるであの肩で風切る侠客健さんが、その後更生したって感じですごくいい。

 途中出てくる人情味あふれる警官の渥美清がまたよいです。


 古いからと避けず、ぜひ見てほしい作品です。

 

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2016-07-12

「キングコング対ゴジラ」

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キングコング対ゴジラ 東宝DVD名作セレクション

1962年・本多猪四郎監督/円谷英二特技監督

 「キングコング対ゴジラ」は、「ゴジラ」('54)「ゴジラの逆襲」('55)に続くゴジラ映画3作目ですけど、「ゴジラの逆襲」から7年。しかもゴジラ映画初のカラー、シネマスコープ(東宝スコープ)での作品。観客動員数は1200万人を越え、実写邦画では第4位(1位「東京オリンピック」2位「明治天皇と日露大戦争」3位「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」)という作品。

そんな歴史に残る作品ですけど、これまで一部フィルムが欠損していて、その欠損した部分を発見、更に4Kリマスター完全版が製作されました。日本映画専門チャンネルで、2Kダウンコンバート放送に合わせて映画館で上映されるそう。

日本映画専門チャンネル契約者しか記念上映に参加できないってことで、悔しいので手持ちのDVDにて再見。


 ゴジラものにしては珍しいコメディ映画。提供している番組の視聴率が悪いということでご立腹の宣伝部長が、TV局に圧力をかけて南洋の孤島ファロ島に住むキングコングを探しに行かせる。色々あってキングコングを日本に向けて運び出すTVスタッフの高島忠夫と藤木悠。一方で、「ゴジラの逆襲」で氷山に閉じ込めたゴジラがベーリング海で氷山のなかから目覚める。

 強い者同士惹かれ合うのか、両者の1回戦。放射能炎という飛び道具を持ってるゴジラになすすべなく敗退するキングコング。その後キングコングは東京に現れて国会議事堂に昇る。猿だから高いところがあるとつい昇ってしまう。莫迦だ。

 で調子に乗って昇ってたところ、麻酔をかがされまた爆睡。ゴジラが進撃している富士山麓まで空路輸送されます。高圧電流による撃退作戦をしていた自衛隊。ゴジラは追い払えましたが、コングは元々電気に強い体質で、更に高圧電流を浴びたことで帯電体質に。新たな力を得たコングは最終決戦に臨みます。これが結構すごくて、ゴジラのしっぽをもってふりまわすわ、一本背負いをするわ、ここまで大暴れの怪獣プロレスはこの映画だけかも。スーツアクターさんすげえ。

 最後はプロレス。しかも日本のキングオブモンスターゴジラとアメリカのキングオブモンスターキングコングですから、安易に決着はつけられません。熱海城を壊しながら駿河湾へリングアウト。


 小難しいことを似非科学でこねくり回す怪獣映画は勿論好きですが、なーんにも考えずでっかい獣が暴れまわるのも楽しい。怪獣映画の醍醐味です。

 4Kリマスター版観たいなぁ。これ東宝がリバイバル上映してもそこそこ観客呼べると思いますがいかがでしょう、東宝さま。

 浜美枝、若林映子も美しい。ファロ島の土人(差別語)の女性根岸明美も肉感的でステキ!


 頭を使わず観れる&97分という上映時間もちょうどよいです。

 (予告編)

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すずむし’64すずむし’64 2016/07/14 02:06 是非リバイバル上映に行きたいですなー(*≧∇≦)ノ

数年前に息子達と池袋・新文芸座で上映してた
キンゴジ&モスゴジに連れて行きましたが
二人ともモスゴジの方が良かったと言ってました(;^_^A

heehee 2016/07/14 06:30 >すずむしさん
私もモスゴジの方がお話しもゴジラの造形も好きだったんです。ところが改めて見直してみると、個性的なゴジラの顔も結構いいし、何より能天気なお話しと緊張感のバランスが絶妙で、短い時間で前半にちりばめられた伏線も回収される脚本は見事です。

2015-12-19

「ガメラ トリロジー 平成版ガメラ3部作収録 Blu-ray BOX」

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ガメラ トリロジー 平成版ガメラ3部作収録 Blu-ray BOX (PS3再生・日本語音声可) (北米版)

 平成GAMERA3部作のblu-ray欲しかったんですけど、「平成ガメラ Blu-ray BOX」は1万を越え、優先順位的にはどうしても下げざるを得ませんでした。北米版のblu-rayが安いという噂を聞きamazonで探してみると、なんと1000円ちょっと。これは頼まないと。ポチっとしたのが11月末。発送完了連絡がきたのが12月1日。そんで着いたのが今日、3週間以上かかりました。「importcds_com」という海外販社からの直送ということで若干の不安がありましたが無事ついてくれてほっと一安心です。


 で、中身ですが、上の写真では、トールボックス2本がペーパーBOXに入っていますが、実際は一般的なblu-rayトールBOX(2枚入)に2枚の円盤、disc1に『ガメラ 大怪獣空中決戦』『ガメラ2 レギオン襲来』、disc2に『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』と3時間を越える映像特典が入っているという仕様でした。幅取らないからこれで十分です。

 

 難点は、海外版ソフトの仕様なのか、TOPメニューは番組選択のみ、チャプター、音声選択はポッポアップメニューにあり、「もしかしたら「英語字幕消せない??」一瞬ビビりました。英語字幕を消してしまえば、日本盤と同じにはなります。ほんとは日本語字幕も欲しいところですが、そこは我慢。映像は粗い感じがしますが、日本盤blu-rayと比較したネットコメントを読むと大差はないとのこと。

 

 冒頭、東宝ロゴが出てくるのが「おっ」となる。北米では東宝洋画系で公開されたらしい。ううむ、ならば「GodzillaVSGAMERA」もあり得るか、と妄想を掻き立てられますw


 平成ガメラはリアリティのある怪獣映画。特に「―2」の怪獣vs自衛隊は妙なカタルシスを味わえます。1部(『ガメラ 大怪獣空中決戦)の話が3部(邪神〈イリス〉覚醒)につながっているというまとまりもよく、あまた怪獣映画の中でも手放しでお勧めできる作品です。

 平成ガメラ、ちょっと興味あって観たいなって人。インポート版お勧めです。

 

2015-11-25

「HANA−BI」

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HANA-BI [DVD]

1998年・北野武監督。

ずいぶん久しぶりに再見。wikiによると受賞歴は以下の通り。

<国外>

・ヴェネツィア国際映画祭・グランプリ(金獅子賞)

・ヨーロッパ映画賞 インターナショナル映画賞

・ニューヨーク映画祭・ヨーロピアン・アカデミー賞「スクリーン・インターナショナル賞」

・サンパウロ国際映画祭・批評家賞

・オーストラリア映画批評家協会賞・外国作品賞

<国内>

・第53回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞

・報知映画賞 邦画部門・最優秀作品賞、最優秀監督賞

・第41回ブルーリボン賞・作品賞、監督賞

・第49回芸術選奨・文部大臣賞映画部門

・第22回日本アカデミー賞

 最優秀賞 - 音楽賞

 優秀賞 - 作品賞/監督賞/脚本賞/主演男優賞/主演女優賞/助演男優賞/撮影賞/編集賞/照明賞/音響賞

・第8回東京スポーツ映画大賞・作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞

 (第72回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位、第20回ヨコハマ映画祭日本映画ベストテン第3位)


 警視庁の刑事、西(たけし)の奥さん(岸本加世子)は不治の病を患っていて、余命いくばくもなく、医者からも見捨てられている。同僚の堀部(大杉漣)は、そんな西を心配して、通常2人組で行う張り込みを一人で引き受け、西に奥さんの見舞いに行くように勧める。ところがその時、堀部は犯人に撃たれ半身不随、車いす生活になる。しかも、刑事を辞め家に帰ると子供を連れて奥さんは出て行ってしまう。

 その後西は部下(芦川誠、寺島進)とともに犯人を追い詰めるが、その際に芦川誠は犯人に撃たれ即死、寺島進も大けがをする。西は、持っていた拳銃で犯人を一撃で射殺、その後犯人の死体に全弾打ち込む。

 西は、警察を辞め、奥さんを退院させて一緒に生活をするようになる。生活費は底をつき、やくざ者から金を借りるが当然返せない。やくざに追われる西は、銀行強盗をして金を作り、妻と逃避行をする。


 あれ?あらすじを書いてみるとたいした話じゃないなぁ。

 基本バイオレンスものってあんまし好きじゃないんですが、初期の北野作品はけっこう好きです。殴ったり拳銃で撃ち殺したりするシーンは、やっぱり駄目なんですが、主人公の哀しさが全編に漂っていて、それがなんとも切ない。

 「HANA−BI」の西も、お話しの中の不幸を一身に背負っていて、勿論それが反社会的行動の原因として許されるものではないのだけど、人間生きていれば、多かれ少なかれ反社会的な行動を知らず知らずのうちにしているもので、それを強調しているって思えばある程度合点はいきます。肯定はできませんが。


 キタノブルーと言われる青みがかった画面、極力台詞を廃したストーリー展開。台詞で説明するのではなく、画面ですべてを表現するというのは、映画としてあり。でもこういう冒険はなかなかできず、どうしても凡庸な作品が多くなる。そういう意味では、北野武は、映画監督以外の世界でも、十分評価されているという安心感、「別に映画が駄目でもお笑いあるし」という二足の草鞋がよく作用しているんじゃないかと思うのです。

 ハリウッド映画の、説明の多いわかりやすいストーリーに慣れている観客にとっては、意味不明な暗い映画ととらえられがちですが、一度キタノ映画の文法を理解した上で観てみると、やっぱり金獅子賞に相応しい稀有な映画だということが分かります。

HANA-BI [DVD]

HANA-BI [DVD]

2015-11-18

「事件」

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あの頃映画 「事件」 [DVD]

野村芳太郎監督・1978年・松竹

 野村芳太郎は松竹の名監督。特に「事件」前後の「砂の器」(74年)、「鬼畜」(78年)は邦画トップクラスの名作です。

 ここで描かれる事件そのものは、一人の男を姉妹が取り合って、姉さんが殺されるという陳腐といえば陳腐なお話なんですが、2時間20分、法廷劇に回想シーンをうまく挟み込み飽きることなく見れます。

 殺されちゃうお姉さんは松阪慶子、妹は大竹しのぶ。この2人の演技がまた素晴らしい。ほとんどしゃべらないけど佐分利信の裁判長の重厚な演技も目が離せません。一応主役は朴訥な青年を演じさせたら日本一の永島敏行。

 

 舞台は見知った神奈川県南西部。松阪慶子と大竹しのぶの家は、かやぶき屋根の貧農。今となっては通勤圏内のベッドタウンだけど、高々30年ほど前はこんなに田舎だったんですねぇ。松坂慶子は母親の再婚相手に家で襲われて、逃げるように家出をして、新宿で水商売をするように。その後実家のある街に戻ってきて、スナックをオープンする。そこを舞台に情夫のチンピラ渡瀬恒彦と永島敏行が松坂慶子を取り合う。永島敏行を気に入っている大竹しのぶは、松坂慶子に「誘惑しないで!」と詰問するが、欲しけりゃ自分で奪えという。

 結局、派手ではすっぱな感じの松坂慶子が哀しく、純情そうな大竹しのぶの方がしたたかだということを暗示したようなラストシーン。

 女って怖いなって思わされます。


 この映画、公開の時に映画館で観てるんだけど、当時まだ中1。この映画を観るために映画館に行くことはないから、何かと同時上映だったはずなんだろうけど、全然覚えてないや…。

2015-11-14

「偉大なる、しゅららぼん」

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2014年・水落豊監督

偉大なる、しゅららぼん スタンダード・エディション [DVD]

結局映画館で観なかったので、先日ついでレンタルしたのを観ました。

 琵琶湖畔に住む異能の一族、日出(ひので)家と棗(なつめ)家の物語。日出家は、人の精神を操ることが出来、棗家は、人の身体を操ることができる。この力は、琵琶湖より授かった力だという。そこに第3の勢力が現われ千数百年に渡る一族に最大の危機が訪れる…といった話。

原作と違い、日出清子が肥満体形の引きこもりではなく深田恭子でどうかなぁと思ったけど、思った以上に良かった。濤子(とうこ)さんは、綾瀬はるかの当て書きかと思えるくらいのキャラクターなので、がんばっていたけど貫地谷しほりでは違和感を感じました。

総じて、500頁強ある原作のダイジェスト的な映画になってしまっているのは残念。ただクライマックスの琵琶湖渡りのシーンはまさに映画的でこのシーンを映像化するためだけの映画と考えればそれもあり。いずれにせよ、映画だけですと背景が端折られすぎでつまらない物語と思われますので、できれば事前に原作を読むことをお勧めします。

「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」「プリンセス・トヨトミ」に続く万城目学原作の映像化第4作目。相変わらず変な世界ですので、はまると面白んですけど、一般受けするかといわれるとやっぱり難しいのかな。興行収入は1.4億とおそらく赤字でしょう。

 万城目原作の映像化って興収悉く失敗しているような気がします(鹿男は視聴率よくなかった)。万城目作品って、絵をイメージしやすくて、読んでいるととてつもなく面白い。ところが、映像化してしまうとどうも陳腐な感じになってしまいます。そんな中でも「鹿男あをによし」はすごくよかったので、もしかしたら、TVドラマでじっくりとやる方がもしかしたらよいのかもしれません。


blu-rayコレクターズエディション

原作

偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)

偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)

一番お勧め「鹿男あをによし」

鹿男あをによし DVD-BOX ディレクターズカット完全版

鹿男あをによし DVD-BOX ディレクターズカット完全版