宮川春菜&伊藤亘希ギターコンサート@神保町 On a slow boat to …


神保町の音楽カフェ On a slow boat to...の三周年記念ということでおめでとうございます。こういうギターコンサート企画是非続けてくださいね!


ということで宮川春菜のこのカフェでのコンサートも3回目。今回は伊藤亘希とのデュオコンサート。東京で活動開始してからこのようなデュオ形式は初めてだと思われる。
伊藤亘希は2022年の東京国際で入賞の実力者ということを初めて知った(失礼)のだが、宮川春菜との二重奏や会話も含めさらに楽しい感じでとても良いコンサートだった。


まずいつものように客容れと同時にインスタライブを開始(今回は伊藤亘希のアカウントでインスタライブ、宮川春菜のアカウントでTikTokライブで同時配信)。目の前の二人がネット越しに話しかけているのを見るのは何となく違和感があるが今時の楽しみ方なんですかね。


セットリストは印刷したものが配布されてその通り。


まずは宮川春菜のソロ。私の大好きなサンバーストでスタート。彼女のサンバーストを聴くのは確か初めてかな。彼女のダイナミックな演奏が素直に出てとても良い感じ。スタンダードナンバーの「煙が目にしみる(smoke gets in your eyes)」など親しみやすい曲も披露してくれて肩の凝らない曲選択。ヴィラ=ロボスとバッハも良かった。


その次に伊藤亘希のソロ。宮川春菜のソロ最後に引き続いてのバッハ、バリオス、そしてベネズエラ風ワルツの第3番で、私が好きな曲が聴けて嬉しい。


そしてセカンドステージとして二人のデュオ。独奏ではお馴染みのベネズエラ風ワルツ第2番を分解して2重奏化したもの以外はあまり聞いたことがない曲(私が独奏以外をあまり聞かないから)。カルリの対話風二重奏曲は軽妙で二人の掛け合いがとても楽しい。三千院は荘厳な感じが出ていて良し。大坪純平は伊藤の先輩?でギタリスト・作曲家だそう。親しみやすく爽やかな曲で良かった。
最後にアンコールでバッハのG線上のアリア
いや、楽しかった。



ちなみにこのお店のグラスワイン(赤)はシラー種のワインで私の好みにばっちり合致。とても嬉しい。
次のコンサート是非またお願いします。

soleil vol.2 優河×Julia Shortreed @吉祥寺キチム

優河企画イベントライブのvol.2。今回のゲストはJulia Shortreed。
前回同様にJulia Shortreedのソロ、優河のソロ、そして最後にデュオ。


Julia Shortreedは全く前提知識なく初めて聴いたのだが、幻のように儚げだが我が道を行く芯の強さも兼ね備えているような不思議な存在感。オリジナリティが感じられて印象的だった。


優河のソロは期待通りの絶品でいうことなし。音楽性の高さに改めて感心したのと、歌に込められたメッセージが全身に降りかかってくる感が素晴らしい。声が空間に溶けていくあの感じ。心震えた。


最後はアンコールで二人そろって登場してDuoで2曲。
最初は洋楽のカバーでボニー・レイット(Bonnie Raitt)の「I Can't Make You Love Me」。
そしてジョン・レノンの「Imagine」。無くならない戦争を憂う気持ちを共有する締め。


優河のこの企画ものライブは是非これからも続けてほしいと思う。
優河のソロを聴ける場であるということと、対バンで新たな出会いを期待したいということ。
良いライブだった。


1点だけ希望。ライブ中の写真撮影はしないように運営側で事前に注意してほしいな。たまに居るんだ演奏中に大きな音で写真撮る人。そこだけ残念。

エリック・トレダノ監督/オリヴィエ・ナカシュ監督 「セラヴィ!」

銀座のミニシアターにて鑑賞。
フランスのコメディ映画。仕事に熱意を失いかけたベテランの結婚式プランナーとそのチームが手掛けたとある大規模な結婚式のドタバタ模様。
先入観かもしれないがいかにもフランス映画という感じの映像美と、静と動のメリハリが効いたテンポの良い内容でとても可笑しかった。
花嫁の天然っぽい感じと花婿のめんどくさい感じが良いスパイスになっている。良い映画だった。

セラヴィ!(字幕版)

セラヴィ!(字幕版)

  • ジャン=ピエール・バクリ
Amazon

未来/湊かなえ

父を亡くしたばかりの10歳の少女・章子のもとに、30歳の自分が書いた未来からの手紙が届く、という印象的な幕開け。
登場人物の独白や手紙という形で一人の目線での記述が複数組み合わさることで真実があらわになっていくという湊かなえらしい手法が相変わらず効いている。

アデライン、100年目の恋

Amazon Prime Videoにて鑑賞。
これはたまたまSNS上のお薦め投稿で映画の中のワンシーンが動画で紹介されていて、それがとても印象的だったので思わず探して観てしまったという経緯。主役のアデライン(ブレイク・ライヴリー)が恋人の実家にきてその父親(ハリソン・フォード)と会うシーンで、背景など全く分からないがその時の二人の心動く演技が素晴らしかった。実際に映画を見て、事故で不老の身体になってしまったという背景だということでなるほどと納得。ファンタジー・ロマンスとして純粋に楽しめる。

ギター練習

せっかく弦を張り替えたクラシックギターだがなかなか手につかない。今日ようやくすこし触ることができた。
とにかくまずすっかり忘れたギターを弾く感触を取り戻すために昔弾いていた曲を弾こうとするが簡単な小品も思い出せなかったり。ヘンツェのノクターンとかタレガのラグリマでさえ弾けないのは自分でも驚いてしまう。さっさと楽譜見ろという話でもあるんだが。

しかしやはり独学ではなくてこの辺で一度ちゃんとギター指導者に習いたいなあ。当たり前だが朴葵姫マスタークラスを「聴講」してもこういう初心者の具体的改善にはならないし。

自己満足で弾いてたから気にしていなかったけど、スマホで動画撮ってみると自分のギターの雑音の多さに驚愕する。運指の時の無駄な音が耳障りだしそもそも単純に1音弾いたときの音色がイケてないのがよくわかる。指の角度、爪の形や手入れ、アポヤンドとアルアイレの使い分け、右手の消音など、クラシックギター弾きの皆さんはちゃんと丁寧に極めていくから音が綺麗なんだとつくづく思うね。そういう意味では、2023年10月に神保町アンダンテで聴いた山本采和のコンサートで体感した瑞々しく美しい音の粒の流れは本当に衝撃的だったなあ。

自分にとってのギターを弾きたい!とか楽しい!と思って頑張ろうと思った機会はいくつかあって、なんとなく趣味を作りたくて弾き始めたときのサイモン&ガーファンクルアルペジオたのしーというところから、一人でこんな音出せるのすげーと衝撃だった高校の音楽の授業で聴いた「アルハンブラの想い出」、ダイナミックで思わず心がわくわくした村治佳織の「サンバースト」のトップランナー(教育テレビ)でのスタジオ演奏に続く、衝撃的マイルストーンが山本采和かもしれない。

がんばりましょう