Haco 「『QOOSUI』レコ発 + TARNOVSKI (Gurun Gurun) 来日ツアー 2017 Day2」@八丁堀 七針

f:id:heg:20171001182645j:plain

  • Haco
  • Tarnovski (fr. Gurun Gurun)
  • ダスティン・ウォング&嶺川貴子 (Ambient Set)



久しぶりに関東でHacoのライブ。しかもレコ発。嬉々として聴きに行った。透明感に満ちたHacoの歌声とトラックは美しいとしか言いようがない。癒された。


最初はダスティン・ウォング&嶺川貴子のデュオ。ステージ前面のミニシンセと床に置かれた山のようなエフェクタ類を駆使したインプロビゼーション。約1時間ノンストップの演奏。華美にならない程度の適度な音数に抑え、淡々としたプレイの割にメリハリの効いた感じ。時々奏でるダスティン・ウォングのギターがまた変なフレーズでとっても良い感じ。1時間があっという間だった。かなり良かった。


次がGurun GurunのTarnovski独奏。演奏冒頭に英語で簡単に挨拶して開始。プロジェクタで映像を流しながらのプレイ。映像はちょっとホラーな味付け?目のところに二つの穴を開けたシーツをかぶったオバケ的なものが廃墟を背景に写っているようなややシュールな映像の断片。Tarnovskiはステージ奥の机の上に広げた色々なエレクトロニクスを粛々と操作し様々なサイン波を掛け合わせて大きなうねりのある粒子の細かなホワイトノイズ的な音世界を繰り広げた。ゆるゆると変化する音でやや眠くなってしまったが、時間は短め30分くらいで潔くさっぱりと終了。


最後にHaco登場。白いドレスに両サイド三つ編みのHacoらしい可愛らしい姿。いつものようにノートPCをメインに、カオスパッドっぽいものも並べて軽やかに演奏。映像を流しながら。映像は平原や水辺など動きのある自然の風景。演奏したのはまずQoosuiから3曲ほど。その後昔の曲で名アルバム「RISKA」から「プルシャ」。完成度の高いパフォーマンスで最高。それからTarnovskiと一緒に一曲。ちょっと短めのステージ。
それからアンコール代わりという感じで、Haco、Tarnovski、ダスティン・ウォング、嶺川貴子の4人で20分程度のインプロセッション。HacoのVoiceと嶺川貴子のVoiceが適度に爽やかにかき混ぜるエレクトロニカの風のような音楽。


今回のライブは私にとっては珍しくエレクトロニカ100%で非常に癒される印象的なライブだった。七針は初めてだったがまるでツイン・ピークスのレッド・ルームのように真っ赤なカーテンがステージを彩ってこれもまた印象に残った。楽しかった。Hacoはなかなか関東でライブやってくれないので残念。次はいつ聴けるか楽しみに待つ。前回が5年前の渋谷Bar Isshee、その前がさらに5年前だから、このペースだと次は5年後か!?