「酷暑のつめあと」@角筈区民ホール

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  • 読み聞かせ「月夜のでんしんばしら」作・宮沢賢治
  • 芝居「宇野イサム短編集」
  • 芝居「海と日傘」作・松田正隆



吉祥寺にある演劇関係の教室「シナリオクラブ」の第10回舞台公演の第二部を観劇。観るのは昨年に引き続き2回目。劇団というわけではなくいわばカルチャー教室の発表会だが、指導・演出をしているのがプロの俳優ということで、素人芝居という感じは全くせずレベルが高い。これが無料で観られるのだからお得。


今年は舞台上に座って台本を見ながら読む「読み聞かせ」で宮沢賢治の「月夜のでんしんばしら」、「宇野イサム短編集」はオムニバス形式で短編5つ「枝毛」「控室」「検問」「泥棒」「銃声」の芝居、それから最後に「海と日傘」という形で3チームによるプログラム構成。


「月夜のでんしんばしら」は3人が舞台に腰掛けて時に身振りを交えながらセリフを読む。宮沢賢治らしく不思議でファンタジックな内容。繰り返される歌が印象的。
「宇野イサム短編集」は色々なシーンで別の話が展開していくちょっとコミカルな芝居。ドタバタと落ち着いたシーンのバランスがちょうどよくて楽しかった。
「海と日傘」は出色の出来で感動。脚本も良いのかもしれないが演技に引き込まれた。登場人物の複雑な心境が細やかに表現されていて感情移入してしまった。脚本読んでみたいしもし、どこかの劇団が上演する機会があったら是非観てみたいと思った。


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