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2016-07-10(日)

「帰る電車賃がなくて…」と言われたら 「帰る電車賃がなくて…」と言われたらを含むブックマーク

選挙に行って、ジムで30分走り、スーパーで半額の刺し身を買ってその帰り道。すごい久しぶりに「家に帰る電車賃がなくて…」というおっちゃんに声をかけられた。前回は東京にいる頃、都電荒川線三ノ輪橋駅だから二十代半ばの頃か。今では僕も立派なおっちゃんなんだけど、相手は僕よりもよっぽど年上のおっちゃんだ。前回同様、こういう時に自分は特に迷いなく「それは大変やね。助けましょ」と言っておっちゃんの言うところの数百円の電車賃(まあ酒代に消えるんだろう)をあげる。いま、物乞いをしているホームレスは非常に少なくなったが、僕は子供の時から「乞食(あえてこう書く)はお地蔵さん」だと思ってきた。何の信仰も持たず、神社や寺に賽銭を入れる事はあまりしないが、ホームレスらしき人が自分の前にお椀を置いている場合は、(何に祈るわけでもなく)僕と彼らの間にある空気のようなものに対して目を閉じて小銭を入れた。


毎度毎度(と言っても数回しか無いが)考えるのは、「これって駄目だよな…」という事だ。おっちゃんに「帰る電車賃がなくて…」と言われた時の対応として万人に正解なのは、電車賃を借りるための交番の場所を教えてあげる事だろう(それは無心を拒絶するという事だ)。交番の場所を知らないとか、突然対応出来ないよとか、カツアゲかよ…とか、その他いろいろの人にとっては、そのまま無視するのも正解だろう。フザケンナと怒る人だって一定数いるだろう。ただ、僕は反射的に「おっちゃん大変やなあ。助けるわ」と小銭を渡してしまうのだ。おっちゃんは必ず「ありがとうな」と言う。おっちゃんの「ありがとう」にも僕の「助けるわ」にも泥々とした色んな思いがある。それがさっきスーパーの前で信号待ちしていた間の出来事だ。「僕に何かあったらおっちゃんに助けてもらうわ」そう言って、青になった信号を渡った。

 
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団結しろ万国のまよなかの白痴ども/きみらのことは誰も詩に書かない(岩田宏/のぞみをすてろ)