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平民新聞

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2008-01-15(火)

[][]ベイルートの朝

忙しいかと問われれば忙しいと答え、ヒマだろ、と問われればヒマだねえと答える。そういった、よくわからない日々を過ごしている。最近は毎朝五時には目が覚める。コーヒーを飲み、タマゴごはんを食べ、満腹になり寝てしまう時もあれば、そのまま街へ出る時もある。オナニーは一日二度。する時もあればしない時もある。寒い部屋で金玉を握っているとそこだけ掘り炬燵の中のように温かい。掘り炬燵ってなんだよ馬鹿。春雨野郎。春雨物語の続きを書かなければいけない。いつも続きは書かない。風呂に入ると頭がかゆくなる。セックスをすると胸が痛む。風邪は治ったが内臓の調子が悪い。酒を飲み、コーヒーを飲む。朝焼け。彼女は仕事に出かけ、ぼくは布団に入る。彼女の名前は重信房子。職業は詩人で、今は獄中にいる。ぼくらが始めて出会ったのは町工場で、ベルトコンベアーから流れて来るたくさんの生首にシャンプーをかける仕事をしていた。二人一組でベルトの前に向かい合い、ぼくが生首を転がらないように押さえ、彼女が素早くシャンプーをかける。そして今度は彼女が生首を押さえ、ぼくがリンスをかける。その頃ぼくらの間で流行していたのは、名も無い生首に一つ一つ、外国の古典小説からとった主人公の名前をつけてやる事だ。アリョーシャ、イワン、ドミトリイ。ぼくらは工場から帰るとお互いの部屋を行き来しセックスをした。S.H.は布団の中でぼくの金玉を握りながら、ベイルートの街がなつかしいと言った。砂浜のぬくもり。太陽が照りつけ、ぼくは射精し、彼女は口で受け止め、理屈じゃないのよ、口だけじゃだめ、チンチンがコロコロと、資本と資本の間を転がっていくわ、散弾銃で、あたしのここを打ち抜いて御覧なさい、あなたにはそれが出来ない、だからあたしは旅立つの、と言った。最近は毎朝五時には目が覚める。コーヒーを飲み、タマゴごはんを食べ、満腹になり寝てしまう時もあれば、そのまま街へ出る時もある。ベイルートの朝は、すっかり焦げついてしまった。俺にもお前にも、よく出来た金属たわしが必要だ。

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団結しろ万国のまよなかの白痴ども/きみらのことは誰も詩に書かない(岩田宏/のぞみをすてろ)