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平民新聞

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2014-09-24(水)

吉野家松屋の大きな違い

最近、吉野家と松屋を同じくらいの頻度で利用していて、味の違いについてばかり考えていたんだけど、もっと大きな違いがある事に今さらながら気が付いた。松屋って、食べたあと席を立って店を出る時、なんか気まずくないですか? 吉野家の場合、会計後払いなんで、お金を払う時に「ごちそうさん」て言って店を出れるでしょ。正確には「ごちそうさん」と「どうも〜(ありがとうございました〜)」のコール&レスポンスがきれいに決まる。松屋は入店時にお金を払ってしまっているから、食べ終わって店を出る時に店員がキッチンに引っ込んでいる場合(よくある)、以下の選択肢しかないんです。


a 店の奥にも届くような大きな声で「ごちそうさん」と言う

  a-1 こちらの声がキッチンに届き向こうから「ありがとうございました〜」

  a-2 こちらの声はキッチンには届かず、単に退店時に大声を出した変な人に

b 新規客が来る、元客の食器を片付けに来る等で店員が再びカウンターに現れるのを待ち「ごちそうさん」と言う

c 無言で店を出る 

  c-1 こちらの後ろ姿に店員が気付き「ありがとうございました〜」と言われる

  c-2 店員に気付かれず静かに店を出る


同じ食券制、前金制でも立ち食いそば屋になると食器を返しに行く時に店員と相対するし、そもそも立ち食いそば屋自体小さい店がほとんどだから、「ごちそうさん」て言いやすいんです。でも松屋は広い店も多いし(うちの近所の松屋は広い)、店員は仕事内容的にもキッチン内にいる事が多くなる。上に書いた選択肢でいうと、僕の場合そもそもaはなくて、bが第一候補、cが第二候補という選択になるんだけど、客なんて来ない時は来ないわけで、そうなるとcしかなくなる。でもc-1のタイミングで「ごちそうさん」て言うのも困難じゃないですか。店員もそんな返しは求めてないし。だから結局c-1にせよc-2にせよその時こちらは「無言で店を出る」という事実に変わりはないわけで、松屋で食べて店を出る時の気まずさってそこにあるんじゃないかなと。


その点吉野家は「ごちそうさん」て簡単に言えるから、松屋的な前金制というのは飲食店としてのシステム的には優れているかもしれないけど、吉野家的な後金制の方が、ごちそうさん的には優れているよなあと考えた次第です。吉野家は、店を出る時に店員と確実にコミュニケーションが取れるための後金制なんだ。そう考えると腑に落ちたというか。上方落語で場面転換する時に小拍子で見台を「パチン!」て叩くじゃないですか。飲食店を出る時の、ごちそうさんから始まるコール&レスポンスにもあれに似た効果、店内から外界への場面転換に必要なリズムがある気がする。今朝、松屋でプレミアム牛めしを食べ終わり、c-2パターンでモニョモニョと店を出て思ったんですけど。あの静けさ、気まずいんだあ。

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