変わりゆくモニタ環境とサイトデザインとを見ながら


ブラウザを最大化して開く必要はないよ!」を読んで。


コンピューターの画面のサイズ、解像度は年々、次第に大きくなっていくけれども、それに応じて見やすいサイトデザインなんかも変わって行くもの。


最大化するワケ


ブラウザの最大化の話で言うと、Windowsユーザーはブラウザを画面に最大化させて見る傾向がありそう。OS側、ブラウザ側でそういう風に見せるような形をとってきてたから、それが染み付いてる人が多いじゃないでしょうか。一方、Macだと最大化はせず適当なウィンドウサイズで見るって人の方が多そう。これまたOSやブラウザがそういう見せ方をしてきたから。

こういう使って来たOS環境による刷り込み的要素がひとつ。



それとは別にあると思われるのが使用してるマシンによる画面のサイズの違い。モニタのインチ数的なサイズもそうだし、解像度的なサイズもそうなのだけど、それらが小さいときは最大化して見ないと非常にみにくい。一方、画面が大きくなると最大化してみるとサイズが大きくなりすぎてしまうため、適当なサイズのウィンドウにして見る方がみやすい。



画面のサイズ的な話でいうと、基本的には年々大きくなっていくものでありながら、実は単に大きくなってる訳じゃなくて環境的には範囲が広がってるというのも確か。

どういうことかというと、デスクトップPCのモニタのサイズでいうなら年々大きくなるでほぼ間違いはないけれど、ノートPCの画面でいうと17インチくらいが上限でそれ以下のサイズはだいたいカテゴリーによって決まってる。最近流行っているUMPCとかNetBookと呼ばれるゾーンのノートPCは逆に小さくなってたりする。

かくして、モニタのサイズ的には10〜19インチくらいだった昔から、5〜30インチくらいへと拡大しているのが現状。そんな中でも、解像度って点で見ると、同じインチサイズでも次第に高解像度化してたり。



このように、今の時代ってのはPCユーザーはいろんなモニタサイズでWebを見ており、それに対応できるようなデザインが望まれるんだろうなあ、という印象。

数字でいうと1024pix〜1280pix辺りのウィンドウサイズで気持ちよく見られるサイトにしてけば、大筋で問題ないかなーという感じがしています。


見た目のために文章中に改行を入れる行為

ところで固定幅にしても可変幅にしても、それがCSSによって制御されているのなら、CSSを外して読むとかユーザーCSSを使うことで「閲覧者が読みやすいと思う表示幅」を実現できるのだけど、最悪なのは「句読点ごと、または適当な文字数ごとに
タグを入れて強制的に改行」しているウェブサイト。初心者向けのブログ講座を開いている人の中にも、「読みやすいブログの書き方」と称してアレを勧める人が多いが、全く困った物だ。

ブラウザを最大化して開く必要はないよ!:ekken

これ、分かる人は分かる話だけど、逆になんのこと?って人もいそうだから、もうちょっと細かく書いてみると、見た目的にこう見せたい!という形をベタに表現するために、本来はCSSというレイアウトを指示するための仕様を使って、そのレイアウト情報を表記すればいいところ、本文テキストの文章中に無理矢理改行を入れてレイアウトしてしまうようなサイトのこと。



文章と文章の間を適当な間隔にするために改行をいくつか入れて調節する、

みたいなのはやってる人が多くて、

かくいうここでもそんな書き方をしてたりするけれど、

それが「句読点ごと、または適当な文字数ごと」にまでなってしまうと非常に見にくくなる。



↑↓こういう書き方のことです。



文章と文章の間を適当な間隔にするために改行を

いくつか入れて調節する、みたいなのはやってる

人が多くて、かくいうここでもそんな書き方をし

てたりするけれど、それが「句読点ごと、または

適当な文字数ごと」にまでなってしまうと非常に

見にくくなる。


文字サイズの選択


それ以外にも他のサイトを見てて気になるデザインの一つとして、「必要以上に文字サイズをいじってるサイト」ってのがあります。



各種ブラウザには、たいていの場合文字の大きさを拡大したり縮小したりして表示する機能がついてて、大きい文字が好きだ!とか小さい文字のがいい!って人は、それを使って自分の環境において見た目を調節すればいいと思ってるのですが、「私は文字が小さく表示されるデザインが好きだから、フォントサイズの設定をいじって全部の文字を小さく表示するように設定するよ!」ってな人がたまにいて、本文全体が小さな文字になってたり。

もちろん、そのサイトをみるときだけブラウザの拡大機能をつかって拡大してみればいい話ではあるのですが、できれば本文をノーマルのサイズで表示するようにしてあった方が読み手側からするとありがたい。



これが、更にこじれて意味不明になってるのが、最近ではほとんど見掛けなくなりましたが、米粒みたいな小さな文字表示になってるサイト。

このカラクリは、想像するに、何らかの理由でその人のブラウザの文字サイズが拡大設定になっていて。でも、その人は実は文字が小さく表示されるサイトが好きで。(でもブラウザの表示文字サイズ設定を変えることには気づかない) で、自分のサイトの文字サイズ設定を小さく設定するんだけど、もともと拡大表示されてるので、必要以上に小さな設定にしてしまう、と。本文がfont-size: xx-smallとか50%、みたいに設定されてたり。



最近は、読みに行く先のほとんどがブログなどで、それなりなデザインテンプレートが使われているので、昔ほどびっくりデザインなサイトに出会うことは無くなったのが嬉しいやら、ちょっと寂しいやら(どっちなんだw)。