車が必要な人、必要じゃない人


若者の車離れ
車はそこまで金かからないよ - T/O」を読んで。


車を持つとかかるさまざまな経費についての話題。



「車を持つにはこれだけ掛かる!」「いや、そこまで金かからないよ。」って話になってるけど、車を持つときに掛かる費用は住んでる場所、持ってる車、本人の年齢や任意保険会社の選択、利用頻度なんかでがんがん変わる。

おおざっぱな計算で掛かる費用だして話するのはいいけど、いちいち細かい数字を取り上げて「こんだけ掛かる」「そんなに掛からない」なんて話をしても意味はない、だって前提条件で全然違う値段になるんだから。



要は、ここで算出されているような計算を自分の場合に当てはめて各自が行ってみて、そこで掛かってる費用と使う内容を見比べて、自分で納得できる金額なのかどうか?ってのが大事なところ。あと、大前提として、そもそも車が必要なのかどうかってのはまた別の話で、それももちろん人によってケースバイケース。


それぞれの項目について


細かい金額はケースバイケースでばらばらだろうから、それぞれの項目の金額をどう見ればいいかって所を考えてみる。

  • 車両費用

車両本体を手に入れるのに掛かる費用。一番高いのが新車購入で、中古車は年式、程度によって価格が変わる。知人から車を譲ってもらって0円なんてのも。購入も現金一括なら額面そのまま、ローンを組むなら金利分高くなる。新車は自分以外のオーナーは誰もいないので安心だけど、中古車は前のオーナーがいるってのと、どれくらいの痛み具合かは実際にしばらく乗ってみないと分からないってのがあるので、ある意味博打でもあるのを忘れずに。安い所だけ見てると、痛い目にあうことも。


車を持つときにはここから始まる金額だけど、購入の際には諸経費(自動車税所得税、重量税、自賠責保険車庫証明代行費用など)で2〜30万円ほどプラスになることを忘れずに。あと、金額がでかい買い物だけに、消費税の額も5%でも相当になります。100万円で5万円だしね。


車の所有スタイルは、ものすごい大雑把に分けると「ずーっと長く乗って乗りつぶすまで乗る」「2〜3年程度でどんどん新車に乗り換える」というパターンがあって、前者なら購入金額を乗る年数で割れば一年当りの車両価格になりますし、後者なら(購入価格ー乗換時の売却金額)÷所有期間が期間当りの車両価格になります。次の車を購入するときに、今の車を下取りに出して次の車の購入を考えるなら、「次回購入時になるべく値下がりしていないような車種」「下取り時にマイナスにならないように無難な色」「値段が急激に下がるまで乗らずに高値のうちに次の車に乗り換える」なども大事なポイント。最近だと、数年分だけの価格をローン払いするタイプの購入方法もあるようなので、乗り換え派ならそれの利用もいいかも。


ここら辺は車を所有してる限り、絶対に払わなければならないモノ。車のサイズによって値段が変わります。大きいほど高くなる。軽乗用車はこの辺がかなり安いので維持しやすくて人気があります。

最近はグリーン税制とかで環境負荷の小さな自動車の税金が安くなる優遇措置があるそうで、そういう車を購入するとここがある程度、節約できます。(車メーカーのホームページに行けば、グリーン税制が適用される車種はかならず明記されています。売りになるから)


  • 駐車場代金

ここは住んでいる地域でもろに影響を受ける。都心部なら数万円は当たり前で、しかもなかなか空きが見つからない。地方になると安くなり、さらに実家暮らしで土地がある人なんかは駐車場代0円で済みます。

この駐車場代金の相場と、その地域で生活していくのにどれくらい車が必要か?ってのは綺麗に反比例しています。都心部は車無くても生活可能(公共交通機関が発達している)で駐車場代は高く、地方は車が生活必需品(公共交通機関が発達していない)な代わりに駐車場代は安い。


  • 任意保険

最近はネットで申し込める任意保険がたくさん登場しており、条件次第ではかなり安い費用で同条件の保険を付ける事が可能。ただ、車を頻繁に使う人はそれほど保険費用が安くならない(事故に遭遇する確率が高いため)。任意保険の見積もりでかなり安めの金額が出る人は、そもそも車を利用する頻度が低い人だろうから、その場合は車を持つという選択肢が正解なのかどうか見直してみる必要あり。

任意保険をケチろう(自賠責だけにしよう)って人は、車を持たないでください。ホント。万が一、事故に遭遇したときに任意保険に入ってないと人生終わりかねませんよ。


  • ガソリン代

ガソリン代はここ数年で上がったり下がったりしてますが、とにかく車に乗って走れば掛かるのがガソリン代。燃費のいい車に乗るってことは、ガソリン代がいくらであっても車の利用に掛かる費用を浮かせることができます。

最近ではトヨタ、ホンダ辺りからハイブリット車が発売されていますが、ハイブリット仕様にするために本体価格は他の同程度車種より高めになっています。燃費の良さだけでその分を取り戻せるか?というと仮に5年以上乗ったとしても微妙なところ。ハイブリット車は低燃費で環境に優しい、ということを自らの行動として実践するためにハイブリット車を選ぶ、というものでしょう。現在のところは。


  • 消耗品費(タイヤ、オイル、バッテリー等の交換費用として)

オイル交換は乗ってる期間がある程度になったら、定期的に交換しておくのが長期的に見ると吉。オイル交換をケチってると、エンジンがへたるのが早まって、燃費が悪くなったりします。バッテリー、タイヤは数年程度の頻度での交換になりますが、特にタイヤなどはまとめると結構な出費になります。バッテリー、タイヤ共に寒冷地は温暖な地域より気をつけなければならない部分。


車検点検時に見つかった不良部分などは、対処しないと車検を通らない場合もありますから、臨時出費が掛かる場合もあります。古くなればなるほど、いろんな不良箇所が見つかってきて、修理か買い替えか悩む部分。


  • 予備費(小部品・消耗品、整備費、修理代、洗車代、駐車料金、高速料金、罰金等)

いずれも車を所有しているとかかる経費ですが、ここは節約しようとすれば節約できなくもない部分です。整備はディーラー>整備工場>自分の順にお金がかかるのでなるべく安い方にするとか、修理のときも中古部品を探すとか、洗車は方法によって価格はばらばら、駐車場は無料のところを探す、高速は乗らずに下道を走る、交通違反はしない、などでここは浮かせられます。


車が必要ないライフスタイル、必須なライフスタイル


車が必要かどうかってのは、今更言うまでもないことだけど住んでいる地域によるところが非常に大きい。どこに行くにも公共交通機関で移動できるような都会では、あえて車を持つ必要はないだろうし、車が無ければ通勤、生活に支障が出る地域の人々は車を持ってないと話にならない。地方とかで車が一家に一台じゃなくて、一人に一台なのはそういうこと。


地方だと、車が必須なライフスタイルなので、車購入は当り前のこととして考えるし、それ無しには生活は廻らない。例えば、うちの場合だと、車なら通勤片道15分程度なところが、交通機関だと片道30〜40分かかり、料金は500円程度、しかも帰りは数十分とか一時間に一便とかになってしまう。この状態で車持ってないってのは「何かの修行ですか?」って話になるくらい。



旅行や出張なんかで遠出するのにJRを使うってときとか、飲み会で車で帰れないってときなどは、家族に送迎してもらうかタクシー利用。


若者の車離れ


若者の車離れの話が語られるとき、収入が少ないからとても車が買えないってのももちろん大きな理由なんだろうけど、ライフスタイル的に車を必要としない場所に若者が多く住んでいる、住む様になった、公共交通機関が発達した、っていうのも大きな理由だよなあ、と思う。車が必要な地域に住んでる身からすると、外に出るんだったら、いくら収入少なくても車は必要だよな・・・と痛感するので。



いざ、必要だ!、買わないと!、って段になると、それまで全然興味無かったのが、めちゃくちゃ真剣にあちこちのサイトや口コミ見たり、雑誌買ったり、ディーラーに行ったりしてる人がここに一人居ますw


枕元には、車雑誌やカタログが山積み状態、ブラウザのブックマークに車系サイトが急増なんて状態に。どうせ買うなら高い買い物だけに、満足する買い物したいですしね。