使う人によって違う面を見せるtwitter


昨夜、twitterでぽつぽつとつぶやいてた内容なんですが、twitterというwebサービス、今ではすっかり有名になってテレビや雑誌なんかでもその名前をよく見掛けるようになりました。


古くから使ってる人だと、もう2〜3年ほど使ってて、すっかり日常に根付いてるtwitterですが、まだまだ「twitter?何それ??」な人が多いですから、テレビや雑誌、ブログなんかでtwitterってこういうwebサービスですよ〜、という特集や記事が紹介されています。

ざっくり言うと、twitterってのは、140文字程度までの短い文章をつぶやいたものが簡単に公開できたり、また他人がつぶやいた内容を簡単に見る事ができるwebサービスで、つぶやきを見たい相手をフォローすることで、自分のホーム画面にその人のつぶやきが並んで見えるようになります。

こんな感じに。

Twitterでは、「あなたのつぶやきが見たいです」と申請することをフォローといいます。基本、フォローは自由にできます。(プロテクトをかけてる人はその人の許可をもらわないとフォローできません)



そんなtwitterですが、自分がつぶやきを見ている相手(フォローしてる人)の数と、自分のつぶやきを見たいと登録してくれてるフォロワーの数によって、見えてくるものが随分と異なります。


どういうパターンがあるか?


フォローしてる人の数と、フォロワーの数ってのは、各ユーザーによってまちまちなのですが、大雑把に分類してしまうと以下のような感じに分けられます。

ユーザー フォロー フォロワー
有名人 小(知人程度、〜数百) とにかく大(数千〜数万以上)
ヘビーユーザー 中(数百〜数千) 中(数百〜数千)
一般人 小(知人程度、〜数百) 小(知人程度、〜数百)

それぞれ、以下のような特徴があります。


有名人


有名人の場合は、元々他のフィールドで知名度が高いですから、twitterを始めたことが知られるとその知名度に応じて急激にフォロワーが増えます。だまっていても、その有名人のつぶやきを多くの人が見てくれる状態になります。

twitterでは「@hejihogu そんなバカな!!」のようにアカウント名の頭に@を付けて発言すると、それはそのアカウントに向けてのReply(返信)ということになりますが、有名人だともうぽんぽんReplyが飛んできます。他の場所でそんな簡単に有名人にリターンを返せるサービスって少ないですから。かくして、有名人の場合には、自分のつぶやきに対して大量の人からReply(返信)をもらうことが期待できます。

逆に、その有名人がフォローしてまで見たいというのは、たいていの場合知人止まりなことが多く、フォローはせいぜい数百程度までに対して、フォロワーは数千〜数万になることもあります。



この場合のtwitterは、その有名人にとってのよい宣伝、そしてフォロワーからのレスポンスを見る事ができるツールとなります。得られるレスポンスは、自分がつぶやいた内容に対してのリターンという形になりがちです。


ヘビーユーザー


ヘビーユーザーというのは、twitterをかなり初期の頃(2〜3年前)から使ってたり、どっぷりはまって一日中何かしらのつぶやきを書き込んでるような人達。その多くは、フォロー、フォロワー共に中程度(数百〜数千)なことが多いです。

フォロー数、フォロワー数が共に中程度(数百〜数千)くらいあると、自分が何か情報を得る機会(=フォロー数)、自分の情報発信に何かを返してもらう機会(=フォロワー数 x 発言内容)が共に多めなので、twitterで多くの情報を得やすく(ただし、多くのつぶやきの中から自分に有用な情報のみを選択する目、もしくは手法は必要)、また自分のつぶやきを元に何かしらのやりとり(コミュニケーション)へと発展していくことも頻繁に起こりえます。



こういうヘビーユーザーは、twitterに限らず日常的にそういうスタンスでネットを利用してる人が多いため、多くの情報のハブとなっていたりします(いろんな情報源から情報を与えてくれる)。もちろん、発言数も多めです。


一般人


一般人は、主に知人、気になる有名人などをフォローする程度(フォローが〜数百)なので、SNSやブログ閲覧で得る情報や知識がちょっと頻度が多く見えるようになるくらいの変化。自分と接点がない人をフォローすることはほぼ無いので、twitterだから入ってくる、という情報もあまり無い。


フォロー数とフォロワー数から見えてくるもの


とまあ、それぞれのユーザー層において、twitterというツールがそのユーザーに何を与えてくれるか?ということをまとめてみましたが、これを別の方法で説明すると次のようになります。



まずはフォロー数から見えてくるもの。


フォロー数というのは、自分がつぶやきを見ている相手の数ですから、どれだけの人のつぶやきを目にしているか?ということに繋がります。この数が小(〜数百)な場合というのは、フォローしている相手が知人であるか、自分が気になっている人(有名人を含む)という範囲に収まっており、この場合、フォローしている相手の発信している情報はtwitter以外のサービス(SNS、メール、掲示板、サイト、ブログなど)でも得られていることが多く、twitterを通じて見る事ができるのは、その範囲がちょっぴり広がった、程度だったりします。


フォロー数が数百を超えてくると、たまたま何か気になるつぶやきをしてた人とか、同じ地域に住んでる人、相手からフォローされたから、などのより緩い繋がり、または全く繋がりはないけどフォローしてみた、という関係でフォローしてる人がフォローしてる人の中に入ってきます。こうなってくると、普段は目にすることができなかった思いがけない内容を目にするようになったりすることがぽつぽつと出てきます。街中で偶然すれ違った人がたまたま話してた内容が耳に残った、そんな感じでしょうか。

もちろん、つぶやきを見ている人の数が増えれば、タイムライン(自分のホーム画面で流れるフォローしてる人達のつぶやきの流れ)の流速もどんどん上がりますから、次第に全ては追いきれなくなりますし、自分の興味ない話題も増えてはいきます。でも、その分、いままでではなかなか出会わなかったような偶然知る事ができる情報ってのに出くわす可能性も上がって行きます。

twitterにはまっているヘビーユーザー達は「いままでではなかなか出会わなかったような偶然知る事ができる情報ってのに出くわす可能性」を日々追い求めているような人達が多いのです。



次に、フォロワー数から見えてくるもの。


フォロワー数というのは、自分のつぶやきを見ている人の数ですから、自分がつぶやいた内容がどれくらいの人に見られているか?ということです。これが大きければ大きいほど、つぶやいた内容が多くの人に伝わっているということになります。何かをつぶやいたときに、そのつぶやきに対して返信が返ってくる可能性というのは、「どんな内容をつぶやいたか」「自分のフォロワー(つぶやきを見ている人)の中にその内容に興味を持っている人がどれくらいいるか」という所に掛かっているので、一般的にフォロワー数が多いほど返信は返ってきやすくなります。



フォロー数は、自分でどんどんフォローしていけば増やす事ができますが(2000くらいまでは)、フォロワー数は自分の力で増やす事はできず、相手次第です。自分が他の何かで有名ならば、その知名度からある程度のフォロワーがついたりもしますが、一般人ならたいていの場合それはありません。ただ、twitterの場合には、フォローされたときに、その相手をフォロー返しする人の割合がそこそこ高いので、自分が興味ある人をぽつぽつフォローしていくだけでも、それなりにはフォロワーがついたりもします。ただし、スパムと勘違いされない程度に人間らしい発言を残しておくのは必要ですが。



以上、twitterというのは、フォローしてる人のつぶやきの流れから情報を得るって部分と、フォロワーから自分のつぶやきに返信が返ってくるというコミュニケーションの部分があり、それはフォロー数、フォロワー数によって大きく違ってきます。フォロワーの数は自分ではあまり制御できませんが、フォロー数は自分で決められるので、自分の使いたい領域に入るようなくらいの数の人々をフォローしておくと楽しくtwitterを使う近道でしょう。