ここ半年を振り返りつつ電子書籍元年を考える

iOS6地図問題みたいな体験してきた問題○個と、Apple の大好きな機能x個 - あったらしくるえるはてなくしょん」で呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん、とばかりに久々のブログ更新です。かなり久しぶりにはてなダイアリーの更新画面を眺めております。前の更新はGW?ああ、もう少しで半年経ってしまうところだった。

半年間、ブログも書かないで何してたのか?


気づけば開設から8年目に突入してたこのブログ、月に100記事超える勢いで更新してみたと思ったら、急に半年くらい更新をサボってみたりと随分とフラフラしてますがなんとか続けてます。


ブログ書いてない時期はそもそもネットを巡回してる時間そのものが減ってる時(自宅で頻繁にMac使ってるときはブログ更新もしてる)で。たしか今年のGW後くらいの時期は体調崩したか、忙しかったかでちょっとネットから離れてて、その後はアニメ見て、ゲームして、漫画読んで、と趣味に引きずられるがままに過ごしてた気が。


ペルソナシリーズにハマって、アニメ(P4A)見て、ゲームを3本並行でやってたりしました。ペルソナ3RPG)とペルソナ4RPG)とペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ格闘ゲーム)、RPGの方は随分とプレイ時間がかかるゲームなので3も4もまだプレイ中で、格闘ゲームの方はネット対戦にハマってなんだかんだで1000戦以上プレイしてました。初めて自宅用のスティックまで購入して。ハマリすぎ。2D格闘ゲームはひさびさ過ぎるというか本気でやりこんだゲームはほぼ無くて、勝率15%程度でしたが。

ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ - PS3

ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ - PS3


気づけばどんどん世の中動いてく


そんなこんなしてるうちに、毎年恒例のiPhoneの最新版iPhone5も出て、iPhone3G、3GS、4、4Sに続いて5台目のiPhoneにしてようやっと発売日にゲットできたりしました。田舎は入荷数も少なくて案外初日ゲットが難しいんです。ええ。


更に10月に入ってiPad miniが発表になったと時を同じくして日本でもkindle storeが開始、kindleも予約開始、ようやく電子書籍元年とあいなりました。え?今までもさんざん電子書籍元年って言ってたって?いやいや、これからでしょう。


電子書籍戦国時代を生きる


電子書籍ってのは、「読むためのデバイス」「どこから購入するか?」ってのが重要な要素。



「読むためのデバイス」の本命はiPadkindleを始めとするタブレット、なんだかんだいいつつ日本でもガラケーフィーチャーフォンを置き換えつつあるスマートフォン、そしてPCなんかがあります。読みたい時に読みたいデバイスで読めばよいので、ユーザーは好きなデバイスを選べばいいんですが、なにせ選択肢が山ほどあるので逆にどれにしたらいいの?状態の人が大半なのでは。自分でこれだ!とデバイス決めて購入する新しいモノ好きな人々が突撃しまくって人柱となってくれるのを様子見する時期。画面が液晶ではなく電子インク、消費電力が少なくて目にやさしいという形式のものもあるので、そこも気になる所です。



そして「どこから購入するか?」はkindle storeを開始したアマゾン、日本でも書店や出版社、印刷会社などなどいろんな企業が名前を覚えきれないほど大量の電子書籍マーケットをオープンさせています。なんかたくさんいろんな電子書籍マーケットがあるけど、どこで買えばいいの?となると、自分が持っているデバイスが使えるストア、欲しい電子書籍を売っているストア、今はほとんど横並び価格だけど、将来的には安く購入できるストア、読みやすいフォーマットで提供されてるストア、購入とかいいつつ実は視聴期間制限付き権利の購入だったりしないストア(それはレンタルと正しく表記すべき)、つぶれなさそうなストア(購入した電子書籍データが将来でも読めるかどうか)、もう考えることがありすぎて購入しようと思ってたけどやーめた、となりそうなくらいです。



いやはや、選択肢が多いってのはいいこと、なはずなんですが、こんだけ混乱した状況だと、一般人はちょっと引いちゃいそうですね。


電子書籍 vs 紙書籍


読むためのデバイスの進化、日本語でも読めるデータフォーマットの進化、データ転送するネットというインフラの普及、著作権をめぐる出版社、作家、その他もろもろの権利争い、など様々な要素がそれぞれに抱えた問題を少しずつ解決し、ようやく産声を上げ始めた電子書籍ですが、過去の音楽におけるレコード→CDのときのように数年で一気にマーケットが置き換わってしまう、というようなことにはならなさそうです。


紙書籍の歴史は長く、愛着を持つ人も多いですし、それぞれの特徴から考えて、じわじわと普及する電子書籍が紙書籍と共存していく状況が予想できます。もちろん、電子書籍が普及する分、ある程度は紙書籍のマーケットが縮小するのは間違いなく、出版される紙書籍の数は減るかもしれませんが。


紙書籍を電子書籍へと変換する「自炊」が持つ意味


紙書籍の最大の問題点、保管に物理的な場所が必要という部分でさんざん苦しんできたような本好きな人々は、物理的な場所を必要としない電子書籍を今か今かとずっと待ちわびて、待ちわびて………待ちきれずに紙書籍を裁断しスキャンすることで電子データ、電子書籍化する「自炊」と呼ばれる行動に至りました。書籍というのは、中に書かれている文章、テキストデータで構成されており、読者にしてみれば紙だろうが電子データだろうが読めればいいと思うから自炊する、電子デバイスで持ち運んで読みたいから自炊する、本棚が溢れてどうしようもないから自炊する。


CDで音楽を購入するというのは、音楽が聴きたいからであって、CDという光る円盤が欲しいからじゃない。ユーザーはCDに記録された音楽情報が欲しいから買うのだし、買った音楽は自由に聴きたいと思ってる。本も同様で、印刷された紙が欲しいからじゃない、そこにある文章を読みたいから買うんです。そして、買った本に書かれた文章は自由に読みたいと思ってる。


今までに世の中に広まった数えきれないほどの紙書籍の一部は「自炊」によって、電子データ化されています。それは電子データにしてまで読みたいから。読みたくない本を自炊する人はいません。


書籍という形式の進化


電子書籍が普及すると、紙書籍のときよりずっと簡単に多くの人が書籍を自ら作り出すことができるようになる時代がきます。もちろん売れるかどうかは別ですが。


紙媒体よりもずっと自由度が高い電子データで作られる電子書籍では、きっとさまざまな形式が生まれてくるに違いありません。分量が少ない代わりにものすごい低価格や無料なもの、テキスト、静止画だけでなく動画、音声、インタラクティブな要素を含むもの、誤字脱字などが自動アップデートで後から修正されたりとか、雑誌・新聞などが自動配信、一定日数で自動消去、ライブラリは自由に参照可能とか。



そうやって進化していったものをそのまま書籍と言い続けるかどうかは分かりませんが、さまざまな表現手法が出てきて、いろんな形で読書を楽しめる時代はもうすぐそこまで来てます。個人的にはネットにおけるブログのような情報発信手段と電子書籍とが、それぞれどんな感じに進化して、交わるのか、交わらないのか、なにかキメラみたいな新しい形式が生まれるのか、とかいう辺りに興味があります。



と、ひさびさにブログを更新してみました。