これからの子どもはどんなデバイスからネットを利用するのだろう?

子どものスマートフォン化の実態(1) - ITmedia Mobile」を読んで。

子どもがどんなデバイスからネットを利用しているかについての記事。


PCを当たり前に使いこなす世代


子どもにもスマートフォン所有の流れが見えてきてるってのも興味深いけれども、それより目を引いたのがPCを使っていると回答した子どもの割合が小学生、中学生、高校生の全てで80%を超えていること(グラフじゃなくて注釈に出てる数値)。そしてPCで当たり前のようにネットを使っているという調査結果。

最近のPCの世帯普及率はだいたい8割程度というのを見たことがあるので、PCがある家の子どもはほとんどPCを使ってるということに。自宅にPCが普通にあったり、学校の授業でPCを使う機会が当たり前になった今だと、PCを使うことに抵抗を持つ子どもはほとんど居ないのかも。



PCの販売台数をタブレットが上回るようになってきているというニュースを最近見かけるようになりましたが、PCを普通に使いこなす世代がどんどん大人になり購買力が増していく時代になると、案外PCってのも一定数のシェアを残すのかもしれません。

子どもが成長して家を出たとき、一人暮らしを始めるに当たって買い揃える電化製品として、昔ならテレビが入ってたのかもしれませんが、今の時代はそれがPCに置き換わってる気がします。


ゲーム機とタブレットでのネット活用


子どもが所有しているゲーム機でのネット活用は、PCやスマートフォンタブレットでネットを利用するのと違って、ゲームのネットプレイなどが中心なんじゃないかと思いますが、個人で利用できるデバイスという点を考慮すると貧弱なゲーム機のネット環境でネットを利用している子どももいるかも。


タブレットはPCに比べると価格が安いことから、いずれスマートフォンのように個人用途で所有するデバイスになりそうですが、それが子どもにまで浸透するのかってところは、まだしばらくかかりそう。でも、予想以上に低価格化が進むと、一気に子どもにまで普及してくる可能性もあります。



すでに子ども向けのタブレットが約1.5万円とかなりの低価格で登場したりしてますしね。
子ども向け7インチAndroidタブレット「MEEP!」、トイザらスが発売 - ITmedia NEWS


ネットの本流はどこに?


一昔前に携帯電話とPCとで、どちらがネットの主流デバイスとなるか? 携帯電話の方が普及率が高いので携帯電話で見られるネットとPCで見られるネットでは前者が生き残るんじゃないか、って言われてた時期がありましたけど、それから時は流れ、スマートフォンの登場でPCで見られるネットを携帯端末上からも見られる時代がやってきて、結局はPCから見られるネットが主流のまま生き残るという流れになりました。



いわゆる昔の携帯電話、フューチャーフォンで見られるネット空間は、端末が減っていくに従って縮小していくのでしょうけれど、それと入れ替わるかのように普及してきたのがSNSで、これはスマートフォンやPCからでも利用できるので今後も生き残るのは確実であり、昔の携帯電話ネット空間 vs PCネット空間という対立の構図は今では比較的クローズドなSNS空間 vs オープンなPCネット空間という構図になっています。


当初は利用デバイスによって別れていたネット空間の存在が、今では利用目的によって分かれつつもある程度重なりあうネット空間という形に。



ネットの本流という意味あいでは、クローズドなSNS空間とオープンなネット空間が混在する形が今後も続きそう(どちらが本流とかではなく両立しながら存在する状態)で、これから次に来るのはネット活用デバイスの進化による利用シチュエーションの多様化かな、と。


めざましい勢いで普及し続けるスマートフォンタブレットの進化や多様化、Google glassのような常時利用可能かつデバイスの操作が必要最小限となったユビキタスなデバイスの登場、放送受信という意味のテレビからネットを利用するデバイスとしてのテレビへの変革、それらのネット利用可能デバイスとアクセス可能なセンサーの役割を果たすガジェットの多様化など。



当たり前にネットが存在している時代に育った子ども達が大人になってどういう形でネットの可能性を広げていくのか、大人になってからネットが登場した世代には想像もつかないようなネットを活用した世界がこれから広がっていくのかも、と思うとワクワクしますね。