H.serbicus

葉柄が余り長く伸びないまま、こぢんまりとした感じで小葉を展開しているH.セルビクス(H.serbicus)です。葉は固く丈夫そうです。多少、遮光しているせいか、葉焼けはしていません。また、特別扱いして、籾殻入りの焼締め鉢(伝市鉢)を用いているので、居心地も良いかと思います。あと1ヶ月半、暑い夏が続くことでしょう。水やりは、早朝がベストですが、無理な場合は夕方気温が落ち着いてからが良いでしょう。

H.thibetanus

1ヶ月前に比べると、葉数が少なくはなりましたが、まだまだ頑張って小葉を展開しているH.チベタヌス(H.thibetanus)です。大株の方が、葉が残りやすい傾向があるようです。クリスマスローズの原種の中では、多少栽培に工夫が必要な植物ですが、恐れる必要はありません。独特の花色、花形、株姿など、魅力溢れる花だと思います。

H.vesicarius

H.ヴェシカリウス(H.vesicarius)です。見事に地上部が枯れました。夏越しして、再度新芽が上がってくると、ホッとするのです。落葉性なので、当たり前のこととは言え、それまでがヒヤヒヤです。そして、次は今年こそ咲けと念じるのだけど、咲かずにまた1年が過ぎ去るのです。おっと、ちょっと後ろ向きになってしまいました。来年は割くぞと、改めて気を入れます(笑)。

H.purpurascens

「原種系クリスマスローズ」の107頁で、株分けと植えつけの写真で用いたH.プルプラスセンス(H.purpurascens)のその後の様子です。 1年経って立派か株立ちに成長しました。小葉は一部で黄みがかっていますが、まだまだ元気に展開しています。西向きの花壇に植え付けたものですが、排水性はとても良いです。

H.croaticus

こうやってみると、H.クロアチクス(H.croaticus)はけっこう毛深いです。H.クロアチクスには、花首と苞葉の裏側部分に繊毛が生えており、これがH.アトロルーベンス(H.atrorubens)との区別する際に用いられています。しかし、それでは花が咲いている時期にしか分かりません。でも、今の時期、青々と展開した小葉や葉柄を観察してみると、小葉の裏側や葉柄に沿って繊毛が発達しているのが分かります。H.クロアチクスはかなり毛深い原種ですネ。

H.×hybridus

この交配種(H.ヒブリドゥス)は2007年10月に2年生苗で入手したため、2009年、遅くても2010年には開花しないといけないはずですが、2012年になっても開花していません。原因の1つとして考えられるのは、一時期灰色かび病に罹り、地上部を失ったことが影響しているかとは思いますが、それにしても遅いです。繊細な原種だったならこういう事もあるかと思いますが、交配種で発芽後5年で咲かないとは、ちょっと気になる存在です(実際は咲かなかったので存在を忘れていました)。勿論、個体の個性なのかも知れませんが、ここまで来ると、どんな花を咲かせてくれるのか、楽しみになってしまいます。予定では、黒ダブルですが(笑)。

H.×hybridus

夏越しの管理で気を付けなくてはいけないことの一つに置き場所があります。写真の株は、乾燥しきって葉が枯れていますが、これは日当たりの良い場所に置いていたからではありません。木陰になっていて、普通だったら過ごし易いはずなんですが・・・。そうです。クリスマスローズの栽培本でも注意を促しているエアコンの排出口の近くにあった株です。真ん前は避けていたのですが、ここまで影響するとはと反省ものです(笑)。異常な気温の上昇に加え、物理的なダメージが加わったためだと思いますが、可愛そうなことをしました。