声優系ライブのあり方

昨日はスマイレージの現場に行きましたが、DVDのみ購入して帰宅。FCイベントなのでチケットの贈与は不可なので、落選した俺は入場出来ず。
レポを見たところ空席もあったとか。当日どうしても都合がつかず...でしたら責めることはしませんが、とりあえずとったけど行かないみたいなのが多いのならば困りものですよね。

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さて、落選したことをいいことに、昨日はアニメファンの知人を誘い、あちら方面で今話題の声優ユニット「スフィア」のライブを見に行きました。
お勉強を兼ねてね。

会場は神奈川県民ホール。2400人程度入る大ホールであっても、立ち見席まで用意される盛況ぶりで入手困難でしたが、今週になって急遽追加席(いわゆる機材席開放)が発売されたので、それを入手。3階最前でまったりです。ちなみに2階・3階最前は着席必須でした。

時間にして3時間を超えるライブで、内容はバラエティに富んだもの。彼女たちはコンサートでよく朗読劇や芝居などもやるらしいのですが、今回は創作童話の朗読劇(約30分)からスタート。さらに第二部(?)のライブでは曲ではなくいきなりMCから入ったので、1曲目が披露されたのはなんと開始約45分後(それもいきなりソロコーナー)という、我が軍(笑)ではちょっと考えにくい構成ですが、内容は飽きさせませんでした。その後は通常のライブと同じような構成。

感想。

このユニットの所属事務所「ミュージックレイン」はいわゆるソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)傘下で、多分に戦略的に作った事務所&ユニットでしょうから、めっちゃ作りこんだ(悪く言えばギミック満載の)ライブを展開するのだろう...とばかり思ってましたが、実際は180度...までは行かなくとも、その手の装飾的なものをかなり削ったシンプルなライブになっていたのがとても印象強かったです。

装飾的なものってのは、バンドライブならば(あちらの世界で)有名な作家さんを中心としたバンドを用意するとか、あるいはカラオケライブならばバックダンサーを大量投入するとか、自身もダンスを凝りまくるとか...といったことです。

こういった考えは、キャリアの未熟さをカバーする手法として、J-POP、特に歌姫やアイドル歌手には割と多い手法だと思われますが、あえてそれをしなかったのは、私的にはとても好ましく感じました。結果としてまだまだ荒削りな部分も見えた感じですが、それはそれでOKかなと。というか戸松遥がまだこんなにピュアな状態だったとは思わなかったよ。これなら10年戦えるかもね。

唯一残念だったのは音響の悪さかな。このユニットの魅力は華やかさと爽やかさだと思うので、盛り上がり=爆音志向ではなく、ボーカルパワーを引き出すような音場を作らないとダメかもれないね。このあたりはアップフロントプランニング系声優ライブ*1に一日の長があるかも。

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近年、第何次かわかりませんが、またまた声優ブームなのかもしれません。いや、正確には(アニソン歌手を含めた)A-POP黄金期かもしれない。堀江・田村・水樹・坂本といったアリーナクラスのベテラン(といっていいよね)は安泰かもしれませんが、次世代がそろそろ台頭しつつある。それはオデッセー系(笑)だと平野綾かもしれないし、A-POPというカテゴリに入るであろう歌手が増えてきたことによるものかもしれないし、初音ミクといったある種のバーチャルアイドルや、同人音楽などの台頭なのかもしれない。広く浅く浸透して集客力がアップした反面、よりエンタテインメント性を重視する傾向がある。

我が軍で声優系の仕事をやっていくであろうHAPPY! STYLEメンバーの内、既にダンスには定評のある能登有沙小倉唯石原夏織は、多分に、)3/9のZeppミクコンで衝撃をもって受け入られると予想出来ますが、そういうのもひとつのあり方ではある。でも、その一方で三澤紗千香のように、地道に声優(アーティスト)を目指している女の子もいる。三澤紗千香は演技よし歌よしなので、巡り合わせ次第でブレイクの可能性は十分にあるけれども、彼女がバキバキに踊れたら、逆に魅力半減かもしれないよね。やっぱりそのあたりのさじ加減は難しいねえ。