第18回:中国に面接に行く (5)-香港空港から中国への移動-

前回は、香港空港で中国行きのバスのチケットを購入するところまで
説明をしました。
初めてなので無事にチケットが買えるかなぁ、と心配な方もいると思いますが、
香港空港から中国にバスで移動する日本人は非常に多く、
バス会社の係員も慣れたもので、要所を押さえた対応をしてくれます。
中には片言の日本語で話をしてくれる係員もいますからご心配なく。

さて、無事にバスに乗り込んだら一路中国へ向かいます。
バスに乗車する前に係員から中国の入国審査カードを渡されますので、
早い段階で記入を済ませておきましょう。
香港入国審査時にパスポートに挟まれた香港出国審査カードの
未記入部分(下の目的地、便名、署名欄)も忘れず埋めておきます。
30-40分後に香港の出国審査場に到着します。
運転手にパスポートと出入国審査カードを渡しましょう。
あとは、運転手が審査官に皆のパスポートを提出し車の窓を開けるので、
乗車したまま出入国審査を受けます。
この審査は至ってシンプルで、審査官が名前を呼ぶので手を挙げる
→パスポートの写真と照合する、 それだけです。
よほど怪しい雰囲気でなければ質問をされることはありません。

審査が終了して車を走らせるとすぐ目の前に、今度は中国の入国審査場が待っています。
深センには複数の国境検問所があり、入国審査のやり方(バスを降りるか、乗車したままか)は
どこに到着するかによって変わってきます。
大抵、「深セン湾」か「皇崗(ホアンガン)」という名前の審査場のどちらかで、
深セン湾の場合は、香港の出国審査と同様でそのまま車に乗ったまま審査を受けます。
皇崗は一旦バスから降り、イミグレーションの建物に入り審査を受けた後、外に出ます。
最終目的地が深センでない場合は、出た所でバス会社の係員が待っているので、
誘導に従い目的地に向かうバスに乗車します。
(このあたりは、その時々により異なりますので、係員の指示に従ってください)

深センの入国審査を終えた後、バスはひとまず、乗り合い所のようなところに向かいます。
香港空港から一緒に座っていた乗客は皆同じ目的地というわけではないので、
その乗り合い所で、各地域に向かうバスに乗り換えることになります。
これも、手馴れた係員が「東莞はこっちだ」「○○ホテルはあっちだ」と
振り分けてくれます。その際に、香港空港で胸元に貼られたシールが目印になるので、
目的地までは落とさないよう気をつけましょう。

バスを乗り換えたら、あとは目的地まで連れて行ってくれます。
ここまで来たら一段落です。

ホテルに到着後チェックイン。
これも日本とは若干システムが異なり、
一番大きな違いは、チェックイン時に保証金を預けなければならないことです。
保証金の額は、概ね宿泊料金の1.5〜2倍で、
特に何もなければ(電話やドリンクなど有料サービスを使わない、物品を壊さない、など)
そこから宿泊料金を差し引いて全額戻ってきます。
当時保証金の存在を全く知らなかった私は、ぼったくりのホテルに入ってしまったのかと
随分警戒したものですが、中国のホテルで保証金を預からないところはないようです。
保証金は現金(基本的に中国元)以外、クレジットカードでも仮払い可能です。
保証金を支払った時に預り証を渡されるので、チェックアウト時まで大切に保管しておきましょう。
それがないと保証金を返せないから気を付けて、と言われたことがあります。
(実際返金してくれるのかもしれませんが、保証金は預り証と引き換えが原則です)
カードで保証金を仮払いした場合は、チェックアウト時に目の前で伝票を破棄してもらい、
新たに宿泊代のみでカードを切りましょう。

ちなみに、保証金のことを中国語で「押金」と書きます。(発音は「ヤージン」)
この単語は住宅を借りる時にも使うので、この際覚えておきましょう。

この保証金の件を除けば、あとはパスポートを提示するぐらいで
他は日本とほぼ同じチェックイン方式です。


それではキリもいいので、今日はこのへんで。
移動についての案内が続きましたが、来週は面接前の準備について説明します。

よい週末を。


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