「へのさん」の本でいっぷく

2018-03-04 桐野作人 『龍馬暗殺』

・昨日は、不忍ブックストリートの助っ人さん

 顔合わせ会でした。30人近くの方に集まって

 いただきました。ことしはリピーターの方が

 多くうれしい限りです。一箱古本市のことに

 ついては改めてこのブログに書きます。

         

・歴史ものが読みたいと思い、ある有名な歴史家

 の方の文庫を買って読んだのですが、つまらない。

 いままでに何冊も読んでいるのに。もう、亡くなら

 れていての新刊なので、出す必要はなかったの

 ではないだろうか。

         

・桐野作人 『龍馬暗殺』(吉川弘文館

・そんなことで欲求不満が高まっていたので、この本は

 読みだしたら止まらなかった。

・一次史料を読みなおして、それを分別して龍馬暗殺

 を解いていこうと。ほんと歴史ってミステリーを

 読んでいるようだ。

・たまたま先日NHKBS「英雄たちの選択」で龍馬暗殺を

 取り上げていて、司会の磯田道史が言っていたが、

龍馬が生きていたらその後の明治維新もずいぶんと変わって

いたのではないか、というところに龍馬暗殺は誰がやったの

かというところが知りたくなる。

 と、そしてそこから龍馬は英雄にされて、あとから物語

 が作られていって、真実がわからなくなっていく。

・あまりこの本のことを書いてしまうとこれから読むひとに

 魅惑になるので控えますが、あれが後世のノンフィクション

 なんだというのはびっくりでした。

龍馬歴史教科書から消えるというニュースがありましたが、

 そうなんだということがよくわかりました。だからといって、

 希代の周旋家として龍馬は歴史に影響を与えていて、それが

 物語を生んでいるということのようだ。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/heno3ban/20180304

2018-02-26 藤木TDC 『場末の酒場、ひとり飲み』

・二日酔いである。土曜日にいつものodaiba氏と湯島岩手屋」。

 いやあ、いい店でした。食べたものすべて美味しかった。

 おすすめっをお聞きして、なままつもを酢醤油で。これがね、

 さっぱりしていてくせがなくて、それなのにつまみにぴったり。

ふきのとう天ぷら、牛たたき、いかのワタ入り干し、そして

 ひっつみ。ひっつみはあったまるわ。

・「岩手屋」は悪くない。よかった。なんでひっつみまで食べて

 泥酔するんだ。そのあと2軒はしごしたのがよくなかった。

 なんとか家には帰れたが、日曜日は2時までふとんにくるまって

 いた。

・そして日曜日夜も不忍のミーティングがあり、東京まででかけ

 そのあと飲み会のロケハンで串猿へ。さすがにウーロン茶でしたが。

          

藤木TDC 『場末の酒場、ひとり飲み』(ちくま新書)読了。

場末の酒場、ひとり飲み (ちくま新書)

場末の酒場、ひとり飲み (ちくま新書)

・飲み屋ガイドにはなっていなくて、場末とはなんぞやを探っていく。

 色街なんて、なんとなくしか理解していなかったが、はあそうなんだ。

東京の場末をひとり飲み歩く。うん、やってみたい。いやあ、

 いまは遠慮しておく。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/heno3ban/20180226

2018-02-19 へのさんの鉄分

f:id:heno3ban:20180219213734j:image

・わたしにも鉄の時代がありました。もうかれこれ

 40年もむかし。そのころのネガを30本ほど富士

 フイルムのネットでスキャニングしてもらい、

 それをインスタグラムにあげることにしました。

へのさんの鉄分

heno_tetsu

・まだ子供でしたから、満足のいく写真はほとんど

 ありませんが、貴重な写真もあるやもしれないと

 公開することにしました。

・もう、100点ほどアップしました。興味のある方は

 覗いてみてください。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/heno3ban/20180219

2018-02-11 大沢在昌 『鮫島の貌 新宿鮫短編集』

・最近、古本屋でよく掘り出し物にめぐりあう。

 見つけてオッと思って、巻末をめくって値段を

 みるとオオッとなる。金額がひとけた違う。なかには

 100円なんて書いてあったりすると二度見して

 しまう。1000円の間違えじゃないかって。

 1000円だってお買い得なんだけど。

・もうこれで古本運は使い果たしてしまったのかも

 しれない。

・掘り出し物に出会える確率の高い古本屋はわたしの

 なかでは3店あるのだが。共通しているのはどこも

 メジャーじゃない店。雑誌で紹介されない街の古本屋って感じ。

 値段の付け方が100円、300円、500円、1000円ぐらいしかなくて。

 高い本がほとんどない。大判の写真集に300円なんて

 書いてあって、マジかよと思ったことも。それに帳場に

 パソコンがない。店内にAMラジオがかかっている。

 昭和な古本屋。ほんとはこんな古本屋さんて回転が

 悪いんだけどどういうわけか棚ががらって変わっていた

 りする。買取りのお客さんがいいんだろうな。

・あと店頭の均一がいいんだよ。わたしの好きなカラーブックスとか、

 古いカッパブックスとかどさっと並んでいたりして。

 (ちょっと妄想!入ってますが)

・店頭均一がいいと店内のクオリティも高いから、期待が

 膨らむよね。店頭で何冊か掴んで店に入るのが理想。

・店頭均一の素晴らしさは、荻窪のささまや西荻窪音羽館

 教えてくれた。最近は、三鷹の水中書店や阿佐ヶ谷のコンコ堂

 がミニコミ誌などあまり見かけないいい本を揃えているから、

 うれしくなってしまう。

・そのコンコ堂の均一で買ったのが、大沢在昌『鮫島の貌

 新宿鮫短編集』(カッパノベルズ)。読了しました。

ハードボイルドミステリー、最近はほとんど読んでいないけど、

 新宿鮫なら間違えない。一気に読めました。やっぱいいね。

権力のある奴が公然と富をかき集められるようになったら、

その国は終わりだ

・会話に出てくる鮫島のことばだけど、そのとおり! 

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/heno3ban/20180211

2018-02-03 茨木のり子 『言の葉さやげ』

・何冊も読んでいた作家がパタって、読めなくなること

 がある。たとえば、司馬遼太郎。「坂の上の雲」が途中から

 読むのが苦しくなった。どうにか読み切ったけれど。

 それまでにたくさんの代表作を読んでいて、最後に残った

 のがこの本だったか。司馬作品のなかで「坂の上の雲」が

 一番好きだというひとは多くいるだろうが、わたしは違った。

         

・だからということでもないと思うのだが、正月からこの方

 読みかけて積読本が結構出てきてしまった。新刊で買った本は

 どうにか読んだ。古本で買った本が読み切れない。均一で

 あれば手放してもよいが、それ以上のお金を出しているのでね。

 それにしてもなんでこうなってしまうのか。読めないという時期は

 あるにはあるのだが。

         

詩人が書いたエッセイを読み始めたのは、平田俊子さんのトーク

 聞きにいってからだろうか。金子光晴茨木のり子は間違えない。

 途中で投げ出すことはしない。

茨木のり子『言の葉さやげ』(花神社)読了。

言の葉さやげ

言の葉さやげ

詩人のエッセイはことばを大事にしているから、しっかりした文章を

 かけるんだろうな。

けれども私は、自分はマイホーム主義者ではないというポーズをとる男

たちに欺瞞を感じるし、こんなものには一顧だに与えないという見栄から

は、どんな形であれ「寂しさの釣り出しに会う」のはたったの一歩だと

思う。

 金子光晴のことを書いているんだけど「寂しさの釣り出しに会う」

 なんかわからないけどいい言葉だな。 

・これもよくわからなかった。

にがよもぎみたいな詩を書く一方で、年齢を超越した『ことばあそびうた』

が同時に生まれている。端倪すべきからざるところである。

 これは谷川俊太郎のこと。「にがよもぎ」はググっても植物とはあるけれど

 どのような意味があるのかはわからなかった。国語辞典には載っていなかった。

 しかしなんとなく感じることはできる。

茨木のり子のエッセイははずれがない。読書が不安定なときに本棚にささって

 いるとホッとする詩人である。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/heno3ban/20180203