宇田智子『那覇の市場で古本屋』

・沖縄に行ってきました。台風22号にもろにぶつかりました。
 出発する前に悩みました。キャンセルしようかどうか。
 台風を経験するだけの旅になるのではないか。わたしの仕事は、
 施設の設備管理を含まれていて、台風のときに職場にいない
 なんて。相談した同僚からは「一生言われるぞ、あのときへのさんが
 いなかったって」なんて。
・当然のことですが沖縄に行って正解でした。飛行機は往復とも
 影響をほとんど受けませんでした。土曜日は1日ホテルに缶詰めでしたが、
 久しぶりに台風の目にぶつかりました。青空も見える無風状態は、
 不気味でした。

・ホテルの缶詰めで読んだのが、宇田智子『那覇の市場で古本屋』
ボーダーインク)でした。

・新刊書店のジュンク堂書店那覇店への異動から市場の古本屋「ウララ」を
 開店して1年半のことが書かれています。沖縄に来て出版社や古本屋さんと
 交流するようになって、ひょんなことから古本屋をはじめて、市場のまわりの
 お店の人たちともなかよくなって、好きだかなんだかわからない沖縄を
 だんだん好きになっていく(でいいのかな)というのがいいねえ。
・沖縄のひとはやさしいというか、世話好き。困っているひとがいると
 助けてくれる。内地からの移住者も親切なひとが多いのは、風土がそう
 させるのだろうか。

・台風が来る前に到着。那覇空港からゆいレール美栄橋駅で降りる。
 美栄橋駅前、ほんとうなら明日ここで一箱古本市があり参加する
 予定でした。火曜日だったかな新しい台風が発生したって天気予報
 を知ったときは「えぇ〜〜〜」となった。先週きたじゃないか。
 主催の沖映通り商店会は、わたしたち遠いところから参加するもの
 たちのことを考えてくれて早めに中止を決定した。ポスターを作ったり
 事前の準備を重ねてきて中止決定とは悔しいだろうな。わたしたちへの
 お気遣いには感謝です。
・沖映通りから国際通りを渡って市場通りへ。ウララの看板を見つけるまで
 のそわそわした歩きが好きだなあ。

・ウララで見つけたのがこの冊子。A5版16ページ、昭和50年に山之口獏詩碑
 建立期成会が発行している。たぶん詩碑を建立の募金集めのために発行
 されたものと思われる。赤い表紙がいいよね。詩「ねずみ」が書いてある。
 なかは5編の詩と年譜など。即購入を決めた。
・ウララから言事堂、そしてちはや書房へ。台風を前に3つの古本屋さんを
 廻れたのはラッキーだった。実は『那覇の市場で古本屋』はちはや書房
 で購入しました。ついさっき著者に会ってきて、そのあと古本屋でその
 著者の本を見つけて購入するって、これも縁ですね。
・沖縄のはなしはまだ続ける予定です。

・さて、明後日はいよいよ「しのばずくんの本の縁日2017」が開催されます。

しのばずくんの本の縁日2017」
【日時】 2017年11月3日(金・祝)10〜16時 雨天開催
【場所】 養源寺 境内 東京都文京区千駄木5-38-3
(雨天の際は、本堂・地下ホールにて開催)
http://sbs.yanesen.org/?p=4820
http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/20170915

泉麻人さんのトークエマーソン北村さんの投げ銭ライブもあります。
 ちょっとお天気が心配ですが、雨天でも開催します。
・是非、みなさまお越しください。わたしは本部受付におります。