モノノ怪 #8 鵺 (前編)

組香バトルとは、意表をつかれました。
香道家元の一人娘瑠璃姫が婿取りをして、候補四人の中から組香で一人を選ぶことになる。しかし集まったのは三人だけ、そこになぜかいつもの薬売りがやってくる。平気な顔で組香の座敷までやってきて、さすがに咎められはするものの、「まあよいではありませんか」で丁度空いてる席におさまってしまう。そんな大事な席に得体の知れない薬屋すわらせていいんか?あとの三人にも、ひとり野暮天の東武士が混じってて、お香を馬糞みたいな匂いだとか言ってるし。
婿候補たちの狙いは笛小路家に伝わる「東大寺」なるお宝。瑠璃姫と、現れなかった最後の婿候補が惨殺死体で発見されても、瑠璃姫の死を隠して婿選びをつづけようとする。婿選びが決した後で姫が死んだことにすれば、笛小路家当主として「東大寺」を手に入れられるからだ。
欲に鼻面を引き回されてあがく三人の男たち。薬売りの決め台詞も聞いちゃいない。二人を殺したのはモノノ怪なんだろうけど、全然姿を見せないで、いつもの天秤も迷ってる。これはかなり続きが気になる。
このアニメの、ドロドロしたところと、飄々としたところの微妙なかねあいは好きだ。
ところで源氏香は、文様の名前でもあって、詳しくはhttp://homepage2.nifty.com/ukifune/Genji/ggenjiko.htm