秒速5センチメートル

同一主人公の短編三本をまとめたオムニバス作品。心情を追いかけて緊張感を保ったまま続くので、けっこう息苦しい。もうちょっと息抜きのシーンがあってもいいのでは。まあ動きのあるシーンとか、開放感のあるシーンもあるんだけど、追いつめるようにどんどん話が袋小路に入っていって、そのまま終わってしまうので、見ててどっと疲れます。シーンの一つ一つが詩情を持った一枚絵で、それぞれが内に持った物語を想起させるような力のある絵なんだけど、アニメとしては動きを感じさせない。別に動いてないとかでは全然なくて、むしろしっかり動かしてるんだけど、一枚絵としての印象が強いからかなあ。