バーナード嬢曰く。

おお5分アニメ。短い中にけっこう原作のネタを詰め込んでて、見返しが必要なレベル。ネタに取り上げられる本の装丁が書き起こされてるのがなにげに嬉しい。でも、キャラがフツーのアニメキャラで、絵が歪んで無いのは、なんか違う。まあ、あの絵をそのまま動かすのは大変そうだけど。

本を読まずに読書家ぶりたいバーナード嬢が、理屈っぽいSFマニアやメンドくさいシャーロキアン相手に繰り広げるブンガクギャグ。kindle版でも、背表紙やカバー折り返しの画像が、おまけで付いてるので安心です。
「一度も読んでないけど 私の中ではすでに 読破したっぽいフンイキになってる!!」
という1巻表紙を飾る暴言がある意味全てを語ってます。ちなみに、1巻裏表紙には「ディックが死んで30年だぞ!今更初訳される話がおもしろいワケないだろ!」という身も蓋もないSFマニアの指摘が。そして2巻では、上から目線で村上春樹について語るという難題に挑む。3巻は読書会とか、死を想うとか。歯痛と小説でここまで語れるのはスゴイ。最後に一転いつものスタイルをかなぐり捨てて夢中になって読んだ本を情熱的に語るド嬢が、えらく説得力があった。