響け!ユーフォニアム2 #12 さいごのコンクール

先輩として最後のあいさつをするあすかの目が、バックに見える空の色と合った澄んだブルーで、ホント綺麗でした。夜だけど、地上の照明に照らされて空も綺麗なブルーグレイで、あすかの顔は昼白色の照明で明るく照らされてて、ベストカットでした。
最後のシーンで振り返る麻美子お姉ちゃんの目も、明るいワインレッドが夜景に合ってたし、相対する久美子の目は、姉妹で似てるけど黄色が強い感じで、明るい建物を背にした背景に合ってて、それぞれのキャラの見せ場で瞳の色を引き立てる背景を選りすぐっていました。
しかし、今回の特に後半、時間経過とともに変わってく光に合わせた色の表現がやたらと綺麗でした。キャラ毎に瞳の色合いが違ってて、髪の色と合わせてるんだけど、それが光の加減で色合いが変わって、めちゃくちゃ凝ってたなあ。なにしろ日中の太陽光から陽が傾いていって午後遅く、さらに夕方、そして夜の照明も屋内、野外と違うし、さらに薄暗い舞台袖やら舞台照明、観客席とほとんど場面ごとに光が違う。昼から夜へ、そして明るい屋内から夜景へと移動していって、静かな余韻を残してくお話にふさわしい絵でした。
ついに全国大会。前半で本番直前までの緊張感を静かに盛り上げていくのは地区大会のときと一緒だけど、今回は寸止めしまくり。指揮者の手が上がったとこでCMだし、成績発表の名前が呼ばれたとこで場面転換だし。
ともあれ全国大会も終わり、いろんなことに一区切りつきました。高坂麗奈は思いっきり大胆に告白しましたが、滝先生は鈍いんだかわざとなんだかスルーしまくりです。田中あすかは父親からのメッセージを受け取って、報われた嬉しさで思いっきり久美子に抱きつきます。そして黄前久美子は無事お姉ちゃんと和解できました。まあコンクールの結果は銅賞だったけれど、納得のいく演奏ができたことが、それぞれの結果に結びついたということですね。鎧塚先輩が気がついたらえらく可愛くなってたのは、また別の話かも知んないが。
とはいえこれでおしまいということではなくて、次へとまた続いていくんだということを示し、力一杯盛り上がった地区大会のときとは対照的に静かに余韻を残すエピソードでした。