響け!ユーフォニアム2 #13 はるさきエピローグ

最終回。全国大会が終わって、3年生は部活を引退する。新部長は古川優子、副部長は中川夏紀、お互い組み合わせに不満そうだけど、いいコンビだよ。
吹部で卒部会やって、後輩が3年生に贈る曲が「三日月の舞」。コンクールの曲なんだから一番練習した曲ではあるけど、逆に余興では弾けないよね。ハードル上げてきたと思ったけど、しっかり演奏して成長の証を見せました。一方で黄前久美子は、何か引っかかってモヤモヤしていました。ユーフォを吹きながらあすか先輩のことを思い出し、知らずにあすか先輩の音をなぞっていました。
そして、卒業式。式が終わってそれぞれ後輩と名残を惜しむ先輩たちの中に、田中あすかの姿は見当たりません。久美子はあすか先輩を探して学校中を駆け回ります。雪が舞い始める中、校門の手前で、一人先に帰ろうとしていたあすか先輩をつかまえて、久美子は思いの丈をぶつけたのです。

先輩が苦手でした、本心を見せずに上から物言う先輩が嫌いでした。でも、今は大好きです。先輩のユーフォを聴いていたい。先輩のように演奏したい、さよならなんて言いたくない、と。

あすかは、最後まで「可愛い後輩に対する先輩」の態度を崩しませんでした。ただ、大学ノートを1冊渡し、「またね」と笑って去って行きました。
ノートは彼女が父親からもらった、あすかが川岸で演奏したあの曲の譜面でした。そのタイトルは「響け!ユーフォニアム

なんでも出来て頼りになる、でも決して本心を見せない田中あすかの、他人を頼らず甘えを許さない厳しさに、黄前久美子は他人を拒絶する壁を感じていた。それでも久美子は、あすかの演奏に惹かれ、その孤高に惹かれていった。自宅に招かれ、川岸でユーフォを演奏してくれたとき、久美子はあすかの内面に触れたと感じた。だから、辞めないでくれ、と感情をぶつけることができた。あすかの復帰が、その結果だったのかどうかはよく分からない。あすかは最初から、模試の成績という実績で母親を説得するつもりだったのかもしれない。ただ久美子は、心が通じ合えたと思った。だから多分、あすかの態度が変化することを期待した。しかし、あすかは相変わらずのままで、久美子はモヤモヤしてしまったのだろう。
あすかはデレないんだ。でも、ユーフォを通じて、「響け!ユーフォニアム」の曲を通じて、心を通じあわせた時間は、確実に存在した。久美子はそれを確認して、呼びに来た高坂麗奈の下へと駆けていく。

2期冒頭のシーンに戻って、キレイに終わりました。すごい!いいシリーズでした。