ねこまくら

1900 | 01 |
1999 | 12 |
2000 | 01 | 06 | 07 |
2002 | 01 | 08 | 10 |
2003 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2004 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 03 | 06 | 07 |
2015 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 11 | 12 |
2016 | 03 | 05 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2017 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2018 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 |
1507824
削除予定キーワード|アニメ|小説|マンガ|映画|はてなグループ|bookグループ|枕猫亭 amazon affiliate avis magica cubiculum

2017-05-31 (水)

[]日向夏「薬屋のひとりごと」

http://ncode.syosetu.com/n9636x/

花街の薬屋から後宮の下女になった猫猫が、持ち前の観察眼と薬師の知識で色々事件を解決していくミステリ風ファンタジー。サイト「小説家になろう」で現在連載中、書籍版も刊行中。月刊ビッグガンガンでコミック版も連載開始。

主人公は薬マニアの変人で、軟膏の効き目を試すために、自分の腕をわざと切ったりしてる。後宮が舞台で、下女と宦官のラブコメってのも珍しい。男性キャラは割と少女マンガ的だけど、女性キャラはタイプもいろいろで、ドラマを背負ってて面白い。

いわゆる異世界転生ではないけれど、他の登場人物が知らない医薬や物性の知識と冷静な観察がチート能力っぽく見えたりもする。話が進んでいくと舞台も広がり、マニアックな変人キャラも増えるしアクションシーンもあったりと、読みどころが増えてくる。

貴族は血縁関係が複雑で、説明が足りずに少しわかりにくいところもあるけれど、どのエピソードも安定した面白さがあって、サクサク読める。

2017-05-26 (金)

[]佐藤大輔「帝国宇宙軍」

高次元跳躍航法のエラーで迷子になった移民船団が仕方なくその場で建国したのが銀河帝国、という設定が素敵。

宇宙船は高次元跳躍航法によって光速を超えて移動できるが、電磁波は光速でしか伝わらないので、通信は高次元跳躍航法のできる通信船で運ぶしかない。なので行動範囲が数十光年に及ぶ宇宙軍では、現場の裁量範囲を大きくせざるを得ないという設定も使い勝手良さそう。

開戦を嫌う大国と、それを見越して挑発をかける小国の、辺境星系での領有権をめぐる小競り合いが、次第に大きくなっていく。骨董品をレストアした駆逐艦の試験飛行中に、領有宙域を侵犯してきた敵性艦隊に遭遇してしまう。

話が動き始めて、さあこっからどうなる、という一番いいとこで、作者急逝のため未完となってしまいました。なので、あえて読まない選択もありうるけど、でも、すごい面白いんだよ。

銀河帝国とヒステリックな民主主義星間国家との対立ってのは銀英伝っぽいけど、敵艦隊のトップが女将軍なのは「皇国の守護者」っぽい。

2017-05-22 (月)

[]有頂天家族2 #7 金曜倶楽部、再び

金曜倶楽部の会場は三段がさね電車の中。反金曜倶楽部を掲げる淀川教授と弥三郎の木曜倶楽部も、一緒に温泉につかって宴席を囲む。しかしそこで淀川教授が退会して空いた布袋として入会する新人として紹介されたのが、なんと夷川早雲。

弥三郎と早雲はさすがタヌキ同士ですね、和気藹々とよくわからない挨拶をしあってます。親睦会の名目で和やかそうに宴会は進みますが、淀川教授が金曜倶楽部批判を滔々と論じ出すと、主宰の寿老人はドイツ製空気銃を持ち出してきます。

淀川教授のピンチに弥三郎、手を挙げたのはいいけれど、木曜倶楽部を批判してタヌキ鍋への憧れを語り出す。どこまで意図したことなのかわかりませんが、話はどんどん逸れていき、気がついたらなぜか早雲の代わりに弥三郎が金曜倶楽部に入会することになっていた。

あまりに訳のわからない話の成り行きに激怒した早雲が鬼に変化して天満屋に撃たれ、逃げた先の山中で弥三郎に看取られることとなる。

この辺の話の転がし方は森見登美彦ならではですが、トントンとテンポよくアニメ化してます。

弥三郎のキャラは結構複雑で、本心が見えそうで見せない。

2017-05-21 (日)

[]ID-0 #7 生存宙域 OVERSTEPPING

移動惑星に取り込まれたイド、マヤ、アリスの救出作戦。掘削機では手に負えなくて、結局オリハルトを打ち込んで惑星の一部を強制転移させる「最後の手段」で大穴をあける。

オリハルトと移動惑星はセットになってて、どうも異星人由来のヤバいもんらしい、というような情報がちらりと見えてきた。

真空中でアリスが生存できるのは、オリハルトが体の周りに気密維持層を形成してるかららしい。酸素供給と二酸化炭素の除去を空間転移で実現してるらしいが、どこの空間と繋げてるんだ?イド達に採掘されるまでずっとそれやってたのか?やっぱ、アリスってイドがオリハルト鉱石に触れた瞬間に内部で生成されたんじゃないのか。ソラリスの海みたいなもんで。丁度今やってる「アリスと蔵六」のアリスも、やっぱりなんだかよくわからないものに生成されたんだよね。

王道な冒険活劇なんだけど、宇宙空間のシーンで、無音になるのがなんか地味に凝ってるね。

2017-05-17 (水)

[]三島由紀夫「夏子の冒険」

夏子の冒険 (角川文庫)

夏子の冒険 (角川文庫)

退屈な男たちに愛想を尽かして修道院に入る、と言い出した夏子が、猟銃を担いだ青年に一目惚れして、北海道で一緒に熊狩りする話。夏子はいいとこのお嬢さんなんだけど、えらくアグレッシブで周り中が振り回されます。夏子の母親と祖母と伯母が、浮世離れした三婆で、夏子を心配して騒ぎを大きくします。

情熱の輝きは、満ち足りた幸福とは両立しない、というような話で、サガンとか書きそうな小説なんだけど、三島由紀夫がサービスしてラノベにしましたという感じ。軽快な文体で、語彙が昭和風なのも面白い。1951年のラブコメですね。映画にもなったらしいです。

「美しい星」が映画化されて、三島由紀夫がちょっとしたブームっぽいけれど、三島の大衆小説だったら、斜に構えたようなのより、こういうのの方が面白いと思う。

羊をめぐる冒険」がこれのパロディだ、ってのがなんか定番らしいけど、どうなんだろ。

ブラームスはお好き (新潮文庫)

ブラームスはお好き (新潮文庫)

2017-05-15 (月)

[]マイク・シェパード「勅命臨時大使、就任! 海軍士官クリス・ロングナイフ」

クリス・ロングナイフもシリーズ7作目。これもまた今風スペオペの人気シリーズです。人類世界を二分する一方の勢力、知性連合主星ウォードヘブン首相の娘にして大財閥会長の孫娘、さらには知性連合が戴く王のひ孫で、プリンセスでもあるという主人公のSF活劇。なんかハヤリのラノベ風な俺TSUEEE設定みたいだけど、主人公は無駄に派手な肩書きのせいでいつも理不尽な苦労をさせられてます。今回は、開巻早々人類宇宙の辺境で、かつて人類と壮絶な死闘を繰り広げた異星人イティーチ族の宇宙船と遭遇してしまいます。ここで星間戦争の引き金を引くわけにはいかない、とクリスが相手とコンタクトを取ると、実は彼らは知性連合のレイモンド王に向けた極秘メッセージを携えた特使でした。メッセージを直接レイモンド王に伝えるためにイティーチ族一行はクリスのワスプ号に乗り込み、ウォードヘブンへと向かうことになります。

これまで前史として最小限の説明だけされていたイティーチ族が、いきなり登場してイチーチ戦争の歴史の謎が色々と出てきます。また、人類とイティーチ族は互いの言語が表現できないので会話は翻訳機に頼らざるを得ないのですが、人類側の翻訳を一手に引き受けるスーパーAIネリーの様子がここのところおかしいのも気にかかります。AIが暴走始めたら、止められるのかわからない状態で、クリスはそんなネリーを信頼しきれません。

心配事が重なるクリスですが、なんとか曽祖父でもあるレイモンド王とイティーチ族との会見を成功させて、その結果は当然、さらに困難な面倒事に突っ込んでいくことになるわけです。

クライマックスは毎回趣向を変えたハードなアクションシーンで盛り上がるんだけど、全体はクリスと妙な仲間たちとの掛け合いとか、コミカルな雰囲気で引っ張ってくので読みやすい、というか止まりません。いつもはクリスが先頭に立って撃ちあったりするんだけど、今回は瀕死の重傷を負って周りのキャラたちが走り回ったりします。

なんか僚艦にジャック。キャンベル艦長のドーントレス号とかいるけど、これってアレだよね。id:herecy8:20100117:p5次巻も出てくるのか。

id:herecy8:20100117

id:herecy8:20111212

新任少尉、出撃! 海軍士官クリス・ロングナイフ (ハヤカワ文庫SF)

辺境星区司令官、着任! 海軍士官クリス・ロングナイフ (ハヤカワ文庫SF)

防衛戦隊、出陣! : 海軍士官クリス・ロングナイフ (ハヤカワ文庫SF)

救出ミッション、始動! 海軍士官クリス・ロングナイフ (ハヤカワ文庫SF)

特命任務、発令! 海軍士官クリス・ロングナイフ

王立調査船、進撃! 海軍士官クリス・ロングナイフ (ハヤカワ文庫SF)

2017-05-13 (土)

[]オーサ・イェークストロム「北欧女子オーサが見つけた日本の不思議」

セーラームーンが好きすぎて日本でマンガ家になったスウェーデン人のエッセイコミック。

絵がえらくカワイイ。日本のマンガ文化にどっぷりハマってるのはよくわかる。スウェーデン人から見た日本の日常を、自分の失敗談で落とすギャグとかセンスが良くって、ネタが豊富。日本とスウェーデンの文化の違いとか、スウェーデンの日常紹介みたいなネタも、変わらず面白いから、才能あるんだと思うよ。

中国嫁日記」とか、「ダーリンは外国人」とか、「日本人の知らない日本語」とか、外人モノは結構売れてるけど、スウェーデン人自身が描いてるのは売りになるね。

中国嫁日記(一)

中国嫁日記(一)

2017-05-10 (水)

[]二ノ宮知子「七つ屋 志のぶの宝石匣」

質屋「倉田屋」の娘で一目で宝石の鑑定ができるオカルト系天才少女志のぶと、宝石店デュガリーのイケメン鑑定士北上顕定の宝石ラブコメ。顕定は没落した名家の嫡男で、いろんな秘密を抱えてて謎が多いんだけど、とり会えず謎のまま引っ張ります。

宝石が絡んだいろんな人間ドラマエピソードの積み重ねで、4巻は単発エピソードが多いかな。志のぶのオカルト能力が発揮される話がやっぱり面白い。顕定の謎が絡むか、志のぶのオカルト能力が絡むかすると面白いんだけど、それがないと宝石のウンチク絡めたフツーの人情話になっちゃうなあ。

id:herecy8:20161129

七つ屋志のぶの宝石匣(1) (KC KISS)

七つ屋志のぶの宝石匣(2) (KC KISS)

七つ屋志のぶの宝石匣(3) (KC KISS)

2017-05-09 (火)

[]荒川弘田中芳樹アルスラーン戦記

ルシタニアの侵攻でパルス王都が陥落、辛くも逃げ延びたアルスラーン王子は東方国境のペシャワール城にたどり着く。だが、パルス国内の混乱に乗じて、当方の隣国シンドゥラが野心をあらわにして大軍をもって国境を侵してくる。

対抗する軍師ナルサスの計略は、敢えてシンドゥラの王位継承権争いに介入するというものだった。

古代ペルシャっぽい世界を舞台にした田中芳樹の英雄譚のマンガ化。風俗とか地形とか、イランからインドあたりを意識してる感じだけど、でも全体の雰囲気はなんか三国志っぽい気がする。

アルスラーン戦記 [コミック/画:荒川弘] コミック 1-5巻セット (講談社コミックス)

アルスラーン戦記(6) (週刊少年マガジンコミックス)

2017-05-08 (月)

[]諸星大二郎「BOX」

BOX~箱の中に何かいる~(2) (モーニング KC)

BOX~箱の中に何かいる~(2) (モーニング KC)

不思議な成り行きで導かれた7人と、飛び入りで入った1人は、謎の館に閉じ込められる。脱出するためにはパズルを解かなくてはならないが、ステージが進むにつれて彼ら自身に訳のわからない現象が起き始め、一人また一人と訳のわからないモノに変わっていく。

ホラー、ではあるんだけどパズル満載で、ちょっとコミカル。諸星大二郎って、ど次元シリーズとか、ディーゼル猿人とか、妙なギャグも書いてたりするからなあ。パズルも気になるけど、男の娘モノラブコメっぽいフラグが気になってしょうがない。

パズルの館の中には、床だの壁だのが脆くて壊れやすいステージがあるんだけど、そこで床を壊すときのポーズがハガレンの錬金術のポーズみたいだった。どうでもいい話だけど。

id:herecy8:20161201

BOX~箱の中に何かいる~(1) (モーニング KC)

BOX~箱の中に何かいる~(1) (モーニング KC)

2017-05-03 (水)

[]ジョン・スコルジー「終わりなき戦火 老人と宇宙6」

長編第一作の「老人と宇宙」で一躍人気作家になったジョン・スコルジーのシリーズ最新作。ミリタリーSF、というか要するにスペオペだね。地球で75歳以上の老人をリクルートして、バイオテクノロジーの粋を集めたサイボーグ戦士に仕立て上げる。それがコロニー防衛軍。600種以上のエイリアンが相争う宇宙で、人類の植民惑星を守るために、想像を絶する戦いを繰り広げる。

ガチガチのハードアクションが炸裂するシリーズ第一作、第二作は謎と陰謀をめぐるミステリ風味のサスペンスアクション、植民惑星の建設物語の第三作と、一作毎に趣向を凝らして飽きさせない。四作目は、第三作のストーリーを視点を変えて語ったものだが、少女が主人公のヤングアダルト小説でこれまたアニメにしたいほど面白い。

四作目までで、人類とエイリアン連合「コンクラーベ」の戦争の危機を経て一つの「力の均衡」に達することでお話には一旦の区切りがつく。ただしその結果地球とコロニー連合が対立し、人類世界は分裂してしまう。

新兵の補給をもっぱら地球に頼っていたコロニー連合は、兵士の消耗を避けるために外交に注力するようになるが、錯綜する利害の対立から調整は困難を極める。一方、「コンクラーベ」内も内部に不穏な内紛の火種を抱えていて、危うい均衡の上に立っていた宇宙の秩序は、再び総力戦の危機を迎える。五作目は局地的な紛争と挑発行為を交えて高まっていく緊張を独立したエピソードの積み重ねで描いていき、ポリティカルフィクションの要素も強い。そしてコロニー連合と地球、エイリアンの間の緊張を煽る、<均衡>の陰謀を描いたのが六作目の本作である。五作目と六作目で<均衡>篇としてまとまっている。

「脳だけが船に接続され、兵器にされた男の決死の反撃!」と帯のアオリにツボを突かれてしまったんだけれど、際立つストーリーテリングと、常に目先を変えて趣向を凝らすアイデアの妙で、とにかく読み出したら止まらない。

id:herecy8:20161019

老人と宇宙 (ハヤカワ文庫SF)

遠すぎた星 老人と宇宙2 (ハヤカワ文庫SF)

最後の星戦 老人と宇宙3 (ハヤカワ文庫SF)

ゾーイの物語 老人と宇宙4 (ハヤカワ文庫SF)

戦いの虚空 老人と宇宙5 (ハヤカワ文庫SF)

2017-05-01 (月)

[]パトリック・ロスファス「風の名前」

新人作家の思いっきり王道なハイファンタジー。伝説の秘術士クォートの少年時代の回想が続く。孤児となってたどり着いた港町で命がけで生き延びる術を学ぶ。誰にも頼れず、時にはゴミを漁り、あるいは盗み、ただ生きるためだけに必死になる日々を過ごす。しかし、偶然の出会いが、再びクォートの運命を変える。両親を殺したチャンドリアンの謎の手がかりを求めて、クォートは港町を去り秘術師の大学に入る。

壮大なドラマのまだ序盤で、街道伝いの旅、喧騒と暴力の街、そして大学と、舞台を移しながら生き生きとした描写でこの世界の空気を呼吸しているような気にさせる。主人公は武闘派ではないので腕力勝負では叶わないけれど、頭脳戦なら負けない。大学では、授業料を払えない、秘術校入学に必要な講義の師には目の敵にされる、と降りかかってくる難題を切り抜けていく。

風の名前 1 (キングキラー・クロニクル第1部)

id:herecy8:20170419