夢枕獏「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一 (角川文庫)

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一 (角川文庫)

  • 作者:夢枕 獏
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2011/10/25
  • メディア: 文庫
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二 (角川文庫)

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二 (角川文庫)

  • 作者:夢枕 獏
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2011/10/25
  • メディア: 文庫
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ三 (角川文庫)

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ三 (角川文庫)

  • 作者:夢枕 獏
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2011/11/25
  • メディア: 文庫
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四 (角川文庫)

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四 (角川文庫)

  • 作者:夢枕 獏
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2011/11/25
  • メディア: 文庫

題名どおり、空海が唐で鬼と宴会する話。遣唐使として唐に渡った空海が、妖しげな出来事に巻き込まれて、というか首を突っ込んでくと、皇帝に関わる一大陰謀と戦うことになる。
なんでもできちゃう空海の横で、橘逸勢がすごいすごいと感心して話が進んでくとことか、「陰陽師」みたい。雑誌連載だったそうだけれど、連載開始から完結まで17年かかって、その間に掲載誌が何度か変わったためか、同じ説明が繰り返されることがあるけれど、まあ「大事なことなので二回言いました」という感じ。奇想天外な目眩しや悍ましい呪の応酬は読んでて楽しいけど、派手な超能力合戦とは違うのでバトルはありません。亡霊が言いたいことを語るだけ語っては去って行く能みたいなもんだ。