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2017-12-31 (日)

[]ブッツァーティ「神を見た犬」

神を見た犬 (光文社古典新訳文庫)

神を見た犬 (光文社古典新訳文庫)

短編が22本入ってます。短編、と言ってもそれぞれかなり短くて、掌編小説と言う方が良いかもしれない。

作者のブッツァーティは20世紀中頃に活躍したイタリアの作家で、1940年代から60年代にかけての作品が収録されています。幻想文学にジャンル分けされるようですが、ファンタジーというより寓話という感じです。皮肉やブラックユーモアの効いた文明批評とか、ウェルメイドな人情噺とか、色々とバラエティに富んでます。ちょっと水木しげるがガロとかに描いてた短編を思い出しました。あと星新一ショートショートとか。

2017-12-30 (土)

[]パンズ・ラビリンス

ギレルモ・デル・トロ監督作品。第二次大戦終盤、フランコ体制下のスペインで、少女が牧神パンと出会う話。そう言えば「ミツバチのささやき」もフランコ政権時代のスペインの話だった。

主人公の少女オフェーリアは、母親が再婚したので、その新しい父親のところに行くのだけれど、実は再婚相手がフランコ軍の将校で、家というより対ゲリラ掃討作戦の基地みたいな所だった。

オフェーリアはお話が好きで軍人とかは苦手で、新しい家も居心地悪いのだけれど、早速妖精を見たりして、古代遺跡の迷宮の奥に入り込んだりする。そこで出会ったパンに、実は自分は妖精のプリンセスだと言われて、妖精の世界に戻るための3つの試練を言い渡される。

オフェーリアが、試練を果たすために不気味な怪物を相手に不思議な世界で冒険する一方、父親の方はゲリラと戦ったり、捕虜を拷問したり、ブラッディ・カーニバルを開催したりしている。

少女の不気味でおぞましいファンタジー世界の冒険と、残虐なフランコ軍将校の戦闘が並行することで、美しくもおぞましい残酷な世界が描かれる。舞台は1944年とかその辺だけど、もっと前近代的な、人と妖精がともに暮らしても違和感のない情景が良い。

映画の最初に、予兆のように出てくるヘンな石像が、千と千尋の最初に出てくる道祖神みたいだった。デル・トロならやっぱり狙ったんだろうなあ。

2017-12-29 (金)

[]ライフ

狭い宇宙船内という真空の中に浮かぶ密閉された空間の中で、未知の生命体と殺し合うという、エイリアンみたいな映画。ホラー、というほど怖がらせる演出ではない。皮肉な結末はゾンビ映画っぽい味。

火星の土壌から発見された未知の生命体、というのがクリオネみたいなやつで、最初はおとなしく培養されてたのが、あるきっかけでいきなり凶暴化する。隔離された実験室から逃走して隠れるんだけど、結構あっさり捕捉されたりして、見ててあまり心臓に負担がかかるようなシーンはない。割とリラックスして楽しめる。しかしロケットノズルに取り付いた怪物を殺そうとしてエンジン吹かしてるうちに軌道は外れるわ燃料は足りなくなるわ、ってちょっと間抜けじゃないか。

2017-12-28 (木)

[]大童澄瞳?「映像研には手を出すな!」

女子高生3人がアニメを作る話、ですけど最近はやりのアニメーター成長ものとかとは一味違う。妄想が設定画になり、イメージボードから妄想が広がっていくという、ヲタクの精神世界描写全面展開みたいなマンガ。SFとかファンタジーのイラストで、一枚の絵でとにかく魅力的な世界を感じさせる絵ってあるじゃないですか。そういう世界に入って行っちゃって、それを表現するアニメを作る、という感じ。

絵柄もなんだか特徴的で、りょーちも作画とかを思い出す。

2017-12-27 (水)

[]柳本光晴「響〜小説家になる方法〜」

響~小説家になる方法~ 8 (BIG COMIC SUPERIOR)

響~小説家になる方法~ 8 (BIG COMIC SUPERIOR)

アニメプロデューサーの津久井は本人無許可のまま響のドキュメンタリー企画を進行させていく。津久井はある意味、響の理解者で、直接の殴り合いを躊躇わない。段階を踏まずにいきなり最後通牒を突きつける響の覚悟に気合負けしてたが、津久井は同じレベルで気合が入ってる。響なら無許可撮影したからといって司法に訴えたりはせずに、自分で殴り込んでくるから、それも含めてテレビにできるという計算の上で、ケンカを売ったわけだ。

それをどう潰すのか、流石に破天荒な展開に茶番という印象が禁じ得ないところだったけれど、最後の落し前のつけ方はカッコよかった。強引な展開も全部吹っ飛んだ。

またよせばいいのに響ちゃんにちょっかい出して巻き込まれてる女子高生が登場してます。罪がない、とは言えないかもしれないけど、フツーの一般生徒がいきなり怒涛の修羅場で片棒担がされて涙目になってて、結局こういうとこでテンション作るのが、キモなんだろうな。

id:herecy8:20161210id:herecy8:20170413id:herecy8:20170812

響~小説家になる方法~ 1 (ビッグコミックス)

響~小説家になる方法~ 2 (BIG COMIC SUPERIOR)

響~小説家になる方法~ 3 (BIG COMIC SUPERIOR)

響?小説家になる方法?(4) (ビッグコミックス)

響?小説家になる方法?(5) (ビッグコミックス)

響~小説家になる方法~ 6 (BIG COMIC SUPERIOR)

2017-12-26 (火)

[]3月のライオン #33 陽のあたる場所/小さな世界

新人王になった桐山には、次に宗谷名人との記念対局が控えているのだが、客を呼べる好カードということで協会が大々的に盛り上げようとしているのを知って桐山は自分が注目を集めていることを実感する。さらに学校では将科部のサプライズパーティが桐山のために開かれて、感極まってしまう。

一方島田八段は櫻井学人七段に勝って棋匠戦の挑戦権を取る。

登山セラピーで相手を取り込む天然の山男、という櫻井七段も軽くいなす苦労人島田さん。どんどんいいキャラになってくなあ。

2017-12-25 (月)

[]魔法使いの嫁 #12 Better to ask the way than go astray

チセは仕上がった杖を手にすると、彼岸と此岸の境目の森で、杖の元となった竜ネヴィンと再会することができた。年を経た竜は、自分を信じることにも、相手を信じることにも臆病になっていたチセの背中をそっと押すのだった。チセはエリアスと話をするため、火の妖精の力を借りて竜の谷からイギリスの家まで一気に飛ぶ。

火の鳥となって飛んでいく途中のシークエンスはアニメオリジナル。

一方エリアスの方はチセのいない家でなんだか落ち着かないけれど、そもそも「感情」というものがよくわからないので自分の状態が把握できないでいる。

2017-12-24 (日)

[]宝石の国 #12 新しい仕事

え、ここで終わり!?フォスとシンシャの話で始まって、1クールかけてシンシャがデレたとこで終わったのか。しかし、ある意味こっから話が始まるのでは。

231年ぶりに起きたパパラチア、月人と話してみたいというフォスに、正しい事が常に良い結果を招くとは限らないと忠告して、あっという間に寝てしまう。フォスはアレキサンドリアに月尋についての講義を頼む。一方ジルコンはボルツと組んでビビってる。

フォスは出現した月人の1体を捕獲するが、話ができるのかもわからないうちに加勢に来たシンシャがすべて霧散させてしまう。

フォスは自分の判断を誰かに審判して欲しいと思い、そのためにシンシャに組んでくれと頼み込む。それがシンシャに約束していた「新しい仕事」になる。シンシャは「楽しい」が抜けてる!と叫ぶ。「夜の見回りよりもずっと楽しくて、君にしかできない仕事を、僕が必ず見つけてみせるから」それがフォスがシンシャに約束した言葉。でも、フォスの新しい仕事は、先生と月人の関係を暴くという、楽しさゼロの仕事。でも、フォスはシンシャが必要だ、と言い、シンシャはOKする。

宝石たちの、すこしずつ変化しているが、同じような日常風景が続いてる。しかしフォスは、根拠なく明るい予感に甘えられていたかつての自分が、もうどこにもいないことを自覚していた。

主人公がどんどん成長して変化していく、というのはともかく、物理的にもどんどん変化してくのが、その変化の仕方も含めて斬新でした。キャラが無機物の宝石で、それがやけにエロチックだという、CGの新しい表現がよかった。世界観から表現から、一切が印象的だった。

2017-12-23 (土)

[]少女終末旅行 #12 接続・仲間

密閉された原潜の中はシステムがまだ生きていて、綺麗な環境が維持されていた。カメラと自動的に接続し、カメラの中に保存されていた大量の画像データをホログラフィックに展開する。チトもユーリも知らない、たくさんの名も知らない人たちの記録。それは確かにかつて地球に存在していた人たちの記憶。

次の日、ユーリが起きると、ヌコのでっかいのが部屋に入ってきて、ユーリを飲み込んでしまう。あまりのことにチトは腰が抜けてしまう。ユーリは助けられるのか、ヌコは敵なのか、ヌコにでかいヌコとの交渉役をさせられるのか、ユーリがいなくなったらどうしようと一度にあれこれ考えたあと、とにかく追いかける。

ハッチから外に出ると、ユーリがでかいヌコの口から出てきた。でかいヌコは、食べたのは人間ではなく、ユーリの持っていた小型の機械だと言う。でかいヌコは、カサを広げて、エリンギの人になる。キャストのクレジットにエリンギと書いて合ったから、エリンギだったんだ。

エリンギは熱的に不安定なものを食べて静的な状態に安定化するのだと言う。エリンギは他にもいっぱいいて、SLBMを食べている。ヌコが銃弾を食べてたのも、伊達や冗談じゃなかったんだ。腐海みたいなもんかな。と思ったらエリンギ島本須美じゃん。

エリンギは、すべて終えたら地球とともに永い眠りにつくのだと言う。チトとユーリは、自分たちが地球の生命の週末に立ち会っていることを知る。でも、言われる前から実は知ってたわけだけれども。

絶望と仲良くなるお話でした。希望とか全くなくて、それなのに?それだから?あっけらかんと明るいアニメ。神様とは、とか生きるとは、とか結構哲学的な問いが出てくるんだけど、答えが深いというより週末を日常にしてる生活実感みたいなのが面白い。

しかし、そこらにあるもの無警戒に食べてるなあ。

2017-12-22 (金)

[]スター・ウォーズ/最後のジェダイ

スター・ウォーズ・サーガepisode8、3部作の中盤ということでどうしてもダレがちになるとこを、とにかくアクションを突っ込んで盛り上げて見ました。とは言え、スターウォーズとしては微妙かなあ。episode5帝国の逆襲も、ヨーダさまの下でルークが修行して色々迷ったりする話だったけど、今回は次世代ジェダイの育成で大失敗して引きこもってるルークを引っ張り出しにきたレイがなんだかんだ言い合う話で、悪役のカイロ・レンも祖父のダース・ベイダーにコンプレックス持ってたり、イマイチ煮え切らない小物っぽさが目立ったりして、派手なアクションが盛りだくさんな割に、カタルシスに乏しい。episode7は盛り上がったんだけどねえ。なんか、銀河を支配しようという野望があるんなら、女の尻ばっか追いかけてひょこひょこ最前線に出てばっかだけどボスとして他にやることないんかとかツッコミたくなる。正直言うとカイロ・レンののっぺりした顔とか、ローズのヒラぺったい顔とかも冴えない感じ。

レジスタンスも、ファーストオーダーに追撃かけられてる最中に、カジノ惑星で人探しとかえらく悠長な作戦だと思ったけど、DJとかなんのために出したのかわかんないようなキャラがいっぱい出てきて、イマイチ構成が冴えない。まあ次で回収される伏線なんだろうけど、この映画単体でもそれなりにオチつけてほしかったなあ。まあ老兵は消え去るのみというか、頼りなくってももう次の世代がやるしかないんだ、ってことなのかね。なんか1世代飛び越して次は子供が活躍しそうだけど。

しかし、ディズニー映画でもスーサイドアタックなんてやるんだ。

2017-12-21 (木)

[]ばらスィー苺ましまろ

苺ましまろ(8) (電撃コミックス)

苺ましまろ(8) (電撃コミックス)

かわいいは正義」の元ネタ、4年半ぶりの新刊だそうです。かわいい女の子4人と、それを愛でるお姉ちゃんの日常と思いきや、シュールで毒のあるギャグが展開される。連載開始が2001年でアニメが2005年の7〜9月。「らき☆すた」が2004年連載開始でアニメが2007年4〜9月で「けいおん!」はその後だから、いわゆる日常系が席巻する以前の萌えマンガ。ばらスィーの描く少女は、小物や服装のディテールのこだわりも含めて、やっぱり可愛い。あの頃はまだ「萌え」だけで作品が成立するとは思っていなかった。いま読むと、毒の仕込みがむしろくどく感じてしまう。でも美羽がみんなを無理やり脱出ゲームに巻き込むepisode74「謎解きましまろ」は面白かった。ただepisode78「大喜利」は幾ら何でもナシだろう。でも、最近のギャグの感性って、もしかしたらこういうもんなのかもしれない。5人が大喜利やるという設定で、お姉ちゃんがお題を出して他の4人が答えるの繰り返しなのだが、ほとんど絵が無くて字だけのコマが続く。ネタ出し大変そうだとは思うけど、やっぱ絵の無いマンガって手抜き感がハンパないし。twitterとかのBOKETEっぽい感じでもあるし、もしかしたらなんかのパロディになってるのかもしれないとか、こういうの叩くと老害とか言われそうだよなあとか思ったりもするけれども。

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2017-12-20 (水)

[]ジーン・ウルフ「書架の探偵」

新しい太陽の書」のジーン・ウルフによるSFミステリ。

死んだ作家の記憶を植え付けられたクローンが図書館に収蔵されている未来世界。主人公は推理作家E・A・スミスのクローンで、コレット・コールドブルックと名乗る令嬢に借り出される。コレットは、死んだ兄の残した本に隠されている謎を解くために、その本の作者であるスミスを図書館から借り出したのだ。

いきなり謎の男たちに襲われたり、ロボット相手に聞き込みしたり、異世界でカミツキガメに追われたり、SFでハードボイルドやるとこうなるのか。どこまでがSFのガジェットで、どこからがミステリのネタなのか、読んでて迷ったりします。でも最後まで読むとちゃんとミステリになってた。

しかし、話の中では、図書館からクローンを借り出す人は探偵させたり、事件の証言をさせたりとかだったりするけど、本来どういう目的で借り出すものなんだろう。クローンは物書いちゃ行けないというルールがあるということなので、新作書かせるとかは出来ないらしいし。別に本は本であるみたいなので、なぜわざわざ作家のクローンを収蔵してるのかはよくわからない。

2017-12-19 (火)

[]3月のライオン #32 銀の羽根/川景色

「甘い・しょっぱい」「甘い・しょっぱい」の魔のループと「冷・温」「冷・温」の繰り返しで、どこまでだって行けちゃう。

これはとっても応用範囲の広い原則です。

前半はスキンヘッドでいかつい、異様に迫力のある山崎順慶5段のエピソード。プロ棋士で趣味がレース鳩、と渋いマニアックさが似合う。寡黙な努力家だけれど、鳩の世話とか言葉によらないコミュニケーションをするタイプ。

「水」のイメージの強いマンガで、主人公は川沿いの町に住んでいて川のある景色が随所に出てくるし、思考は水流に例えられて表現されることが多い。心理描写として、水の中のような背景が描かれることも多い。アニメでもそれを引き継いで、液体の中を気泡が上っていくカットがしばしば挟まれる。

でも、深く先を読んでいくことを、真っ暗な水中を深く深く潜っていくことに例えた描写は、ここで初めて出てきた。

後半はひなちゃんとあかりさんが食べすぎる話。居場所があり、味方がいるということが、どれほど大切であり幸せなことか。

2017-12-18 (月)

[]魔法使いの嫁 #11 Lovers ever run before the clock

チセはとことん水に落ちる。

エリアスがリンデルと出会い、ともに旅していた頃の話。お互いに自分のことを語ることが不得手な二人が、リンデルを介して語り合う。「エコーズ」の名の通り、リンデルの歌声に谷間の小さな草は一斉に花開き妖精たちが踊る魔力に満ちた夜、水鏡となった湖面を介して、チセとエリアスは言葉を交わす。

幻想的な竜の谷の夜。音楽もいいし、綺麗なシーンではあったけど、ここは無茶を承知で欲を言えば、ファンタジアと勝負して欲しかった。

2017-12-17 (日)

[]宝石の国 #11 秘密

斬れば分裂していく月人の新型、分裂するごとに小さくなって、最後はもふもふではふはふな毛玉の子犬の群に。何だこれは。

シリアスでサスペンスなアクションが一瞬でギャグ回に。

宝石たち総出で学院中を追いかけ回し、ようやく107匹を捕まえて柵に放り込む。でも一箇所にまとめちゃったので、また融合して元の巨大ハヌマーンに戻る。そこにようやく起きて来た金剛先生、どうなるかと思いきや、お手をさせるのだった。謎の巨大月人は先生にメチャクチャ懐いていて、完全にワンコロ状態。先生はつい、シロ、と呼びかける。

先週のサブタイは巨大ペットの名前だったんですね。

シロのふかふかな毛皮にくるまって先生も宝石たちも寝てしまうけれど、先生と月人との関係に疑念を抱いたフォスは一人で夜の散歩に出かけて、シンシャと出会う。シンシャは、みんな気づいた上で先生を信じてるんだと言う。しかし、フォスは真実が知りたいと思う。

シロは何だか満足して消えていきました。成仏したんでしょうか。

そんな折、ルチルの相方だったパパラチアが起動します。なんか、身体中に穴が空いてて、そこに他の宝石をうまくはめ込めると起動するらしいです。謎だ。

なんだかんだ言って、ハードな日々を深く考えずに流して楽しく過ごしてる宝石たちのキャラがしみじみと良い。千年単位で生きてると、そうなるんだろうなあ、と言う感じ。

しかしこの話はどこに向かおうとしてるのだろう。

2017-12-16 (土)

[]少女終末旅行 #11 文化・破壊・過去

やっと追いついたらもう次最終回ですか。

廃墟と化したほぼ無人の都市を、二人の少女が呑気な掛け合いをしながら、ケッテンクラートに乗って移動していく。昔の洋物のアドヴェンチャーゲームみたい。

途中で拾った謎生物ヌコを連れてるのだが、ヌコは銃弾を食べるし、言葉を教えると喋るようになるし、マシンを起動させたりとかとても普通の生物とは思えない。「ネコに似てる」というけど、とてもネコには見えないし。

ヌコが起動した巨大ロボが怪光線で都市の一角を薙ぎ払う威力を見ると、破壊力が暴走した兵器に対する何らかの対抗手段のようにも見える。

ラジオが拾う不思議な歌声の電波の元を辿り、風力発電の森を抜けると、SLBMを搭載した戦略原潜らしきものがあった。閉鎖されたハッチをヌコが開けて、中に乗り込んだところで次週に続く。

2017-12-15 (金)

[]村上春樹「バースデイ・ガール」

誕生日にまつわる短編を集めたアンソロジー「バースデイ・ストーリーズ」のために書き下ろした短編に、ドイツのイラストレーター、カット・メンシックの挿画を付けて1冊のアートブックにした、まあシングルカットみたいなものでしょうか。

二十歳の誕生日を、いつも通りに仕事して過ごしていた女の子の、ちょっとだけ特別な物語。クリスマスストーリーみたいなものだけど、みんなが一斉にお祝いするクリスマスと違って、二十歳の誕生日というのは個人的なものだし、自分で意味付けするわけだから趣が違うね。

「致命的に損なわれてしまった」とか「バンパーはへこむためにある」とか、文章はいつもの村上春樹です。

2017-12-14 (木)

[]3月のライオン #31 王国

桐山は大阪での新人戦決勝で山崎順慶5段を下し、修学旅行で京都に来ているひなちゃんと出会う。

本作中でも屈指の少女マンガエピソードというか、女ゴロシというか。知らない街で一人で泣いてたら、なぜか桐山が胃薬持って来たとか言って、心配そうに立ってたら、そりゃ惚れるわ。

2017-12-13 (水)

[]魔法使いの嫁 #10 We live and learn.

それは夜が二つ足で歩むが如くやって来た。

リンデルの招きで、チセは杖を作るために竜の谷を訪れた。そこで、リンデルとエリアスの出会いの物語を聞く。

気がついたら歩いていた、と言うエリアスは、森の中を歩き続けて、リンデルと出会った。リンデルはエリアスを連れてとりあえず自分の師匠のところに行くと、リンデルは師匠からエリアスの面倒を見てやれ、と言われた。エリアス、と言う名前も、師匠がその時に付けたもので、それまでは名前も何もなかった。

2017-12-12 (火)

[]「本好きの下剋上」meets 印刷博物館

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印刷博物館でコラボイベント開催中。ショップで本好きグッズが買えるほか、館内の見どころを解説したグーテンベルクツアーマップや、椎名優書き下ろしのクリスマスカードがもらえます。イベントを別にしても、プランタン工房の印刷機レプリカとか、金属活字の組版とか、実際に見られるので本好きファンなら必見でしょう。洞窟壁画から始まる、情報記録の歴史の展示は実物大のレプリカがずらりと並んでて見応えあります。グーテンベルク聖書とかオーデュポンの鳥類図譜とか、実物大はやっぱすごいっす。疱瘡絵とか、昔の大量印刷みたいなのも、図版の粗い写真とかしか見たことなかったし。印刷体験とかもできるけど、人数制限もあるし、時間の余裕をとって行かないとなかなかキツいよ。

http://www.tobooks.jp/booklove_inpaku/index.html

[]香月美夜本好きの下剋上

いよいよ第4部突入です。表紙イラストには図書館の魔術具、シュバルツとヴァイスが入ってるし、口絵にはヒルシュールにブリュンヒルデ、リーゼレータと初登場の女性陣が揃い踏みです。TOブックスの通販とかについてる特典SSは貴重なヒルシュール視点です。最後にはユルゲンシュミットの地図もついてるし。なんかもうお得感満載です。

いよいよローゼマインが貴族院に入学して、講義が始まる前から騒動を起こしまくります。ハルトムートやディートリンデトリンデ、レオノーレ、ユーディットと一気にキャラも増えます。ハンネローレは次巻だね。最初に読んだときは混乱して覚えきれなかったけれど、読み返すと名前の出てる人それぞれに、その後のエピソードが思い浮かんできて感慨無量です。下町から王宮まで話が一気に広がって、主要キャラもほぼ出揃ってチーム・ローゼマインという感じで一段と賑やかになるし、いろいろ騒動はあるけど基本的には平和だし、話の雰囲気はこの第4部が一番好きだなあ。

しかし、貴族院のカリキュラムとかも全部伏線になってるんだよね。一体どんだけ細かく設定してるんだよ。

ローゼマイン視点の一人称小説なんで先生たちや王族の思惑は間接的にしかわからないんだけれど、そっちのSSは出るかなあ。特にアナスタージウス王子は、直前の領主会議でアウブ・エーレンフェストが吹きまくった聖女伝説を聞いてかなり構えてた、というようなことをどっかで読んだんだけれどどこだったっけ。アウブは、なかなか目覚めないローゼマインのために、貴族院入学期間をずらす特別措置の許可を得ようとしてたって話だった気がする。

【合本版 第一部】本好きの下剋上(全3巻)

【合本版 第二部】本好きの下剋上(全4巻)

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません?第三部「領主の養女I」

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません?第三部「領主の養女II」

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません?第三部「領主の養女III」

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません?第三部「領主の養女IV」

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません?第三部「領主の養女V」

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2017-12-11 (月)

[]内山純「ツノハズ・ホーム賃貸二課におまかせを」

鮎川哲也賞受賞作家の第3作。いわゆる日常の謎ミステリを得意とする作家で、不動産屋さんが関わるちょっとした謎解きを中心にした人情系の連作短編集。西新宿を創業の地とする中堅不動産屋で、多摩支店から本店賃貸二課に配属になったバリバリの美人営業ウーマン神崎くららと、バカ正直が取り柄の澤村先輩のコンビが、下宿人の妙なクレームを解決したり、唐突な入居申し込みキャンセルから犯罪の匂いを嗅ぎつけたりとか、色々と謎を解き明かして契約に結びつけていく。ミステリ風味のお仕事小説という感じ。細かいエピソードで丹念に伏線を張ってプロットを組み上げていく構成は巧みで、軽妙な会話で読ませていくだけに、最後に一気に解説が来る謎解き部分が妙に説明っぽく感じられた。前2作は安楽椅子探偵だったけど、これは不動産の営業という職業柄あちこち歩き回ってヒントを見つけてくることで謎解きをするスタイルだから、その展開を読ませた方がもっと面白くなったように思う。最後にサプライズを持って来る形式にこだわらずに、どんどん途中からネタを割っていって人情噺でまとめた方が読みやすかったのではないだろうか。

ヒロイン?の神崎くららが、前2作のそれぞれの探偵役といとこ同士、ということで前作で探偵役だったカフェチボリのマスターが友情出演してたり、とかちょっとしたサービスもあります。

土曜はカフェ・チボリで

土曜はカフェ・チボリで

2017-12-10 (日)

[]宝石の国 #10 しろ

ボルツはフォスと組む。一人になったダイヤは城でお留守番。

フォスとボルツが巡回してると、また新型月人登場。なんかハヌマーンみたいな、これまでと全然違くて、でかくて硬くて強い。いきなり変わりすぎでしょ。歯が立たないと見たボルツは即座に一時撤退を決断する。城の中に新型月人を引き寄せて、先生を起こそうという作戦。全員出払ってるのが前提だったが、場内にはダイヤが残ってた。

いきなり巨大新型月人に追われて逃げ回るダイヤ。追い詰められて反撃に出るが、やはり歯が立たない。手も足も割れて絶体絶命のピンチ、と思いきや、砕けた腕の鋭く尖った断面はなんでも切り裂くダイヤモンドカッターで、見事月人を両断する。

でも、勝ったと思ったら、敵は二つに分裂していた。

なんかめちゃくちゃピンチの状況で来週に続く。

後半ずっと緊迫のバトルシーンでダイナミックなアクションにサスペンスフルなかくれんぼも混ざって、息つく暇もないくらい。

しかしここにきて急激に月人の攻撃パターンが変化してるように見えるけど、なんか理由があるのかな。

2017-12-09 (土)

[]劇場版 ガールズ&パンツァー 最終章第1話

6話まであるということで、まだお話は始まったばかり。開巻一番が戦車戦で大洗学園ピンチのシーンで、ある意味ネタバレではあります。やっぱりガルパンの戦闘シーンは迫力あるなあ。劇場で体験すると怖いくらい。

新しい戦車と新メンバー参加で、ますますキャラが増えます。それぞれセリフを割り振ってるから、なかなかカット割りが大変なことになってます。でもやっぱり、秋山とソド子は目立つね。

ちなみに第1試合の途中までです。ものすごく続きが気になります。

2017-12-08 (金)

[]本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません ふぁんぶっく2

やたらと内容が濃い公式ファンブック。とりあえずはTOブックス通販のみかな。ふぁんぶっく1は電子書籍化されたし、2もそのうちなるかもしれん。

過去の特典SS再録のみならず作者書き下ろしSSもあるし、椎名優鈴華それぞれ書き下ろしマンガも入ってるし貴族家系図もついてる。作者Q&Aがまた8ページにわたって、細かい設定のツッコミにいちいち回答してる。作者自身が、作品の中では直接出てこない設定について質問を受け付けてるのがそもそも珍しいと思うんだけれど、細かなツッコミに対しても破綻せずに説明してるのもすごい。どんだけ作り込んでるのか、と。

id:herecy8:20170208

2017-12-07 (木)

[]ドリヤス工場「テアトル最終回」

テアトル最終回 (サイコミ)

テアトル最終回 (サイコミ)

水木しげるの絵柄担当のイタコ漫画家ドリヤス工場の新刊。全話が最終回という最終回マンガ。何を言ってるのかわからないかもしれないが、そのまんまの意味だ。

あらゆるジャンルのテンプレっぽい物語のありがちな最終回にBOKETEみたいなオチが付く。「これまでのあらすじ」を含めて毎回4ページのショートギャグが30本プラスワン、これだけ捻り出すのも大変だよね。

2017-12-06 (水)

[]大樹連司虚淵玄(監修)「GODZILLA 怪獣黙示録」

アニメ版ゴジラのプレストーリー。ニューヨークが最初に怪獣に襲撃されてから、異星人の協力を得た人類が反撃に転じるあたりまでの、証言録の体裁をとっている。そこから人類がゴジラとの最終決戦に敗北し、地球脱出に至るまでのことは簡単な年表になってる。

214ページの薄い文庫本だけど、証言集の形にすることで、うまく美味しいとこだけを手軽に読めて、しっかりクロニクルの雰囲気を味わえるようになってる。カマキラスとか、ザコのイメージしかなかったけど、こうやって書かれるとしっかり手強い「怪獣」だよなあ。

id:herecy8:20171123

2017-12-05 (火)

[]3月のライオン #29 真昼の月/冒険者たち

「真昼の月」って海街ダイアリーにもあったな。向こうは、ずっとそこに存在しているのに普段見過ごしていて気づかないものの象徴だったけど、こっちは納めどころを見つけられないまま放置されている感情を真昼の月に例えてる。夜に置き去りにされたまま、昼の空に所在無げに浮かんでる、という感じでしょうか。

あかりさんたちの父親のことは、ここではポツンと語られるだけだけれど、後々に回収される伏線ですね。そこまでアニメでやるにはまだ随分かかると思うけれど。

後半は二階堂の話。宝島とか、海底二万マイルとか、海洋冒険小説が好きなんだね。

2017-12-04 (月)

[]魔法使いの嫁 #9 None so deaf as those who will not hear.

チセとエリアス、初めての同衾というのに、全くエロくならない。というか、何が何だかわからない。

なんだか墓場で暴走して以来エリアスも調子が悪いようです。水辺で「調整」してたと言ってるけど、流れ着いた水死体にしか見えない。とりあえず不器用な二人が不器用に距離を縮めつつあるようです。

ところでチセとルッツはエリアスを探してうろついてる時に、見事なバラ園のある家に住んでる初老の男に出会います。なんだか冴えないオヤジに見えたけれど、彼の横に浮かんでいたのはリャナン・シーでした。若い女の姿で、若い男に才能を与えて、代わりに血を吸う吸血鬼です。とはいえ彼女は才能を与えるでもなく、地も吸わず、ただ横に寄り添っているだけでした。

2017-12-03 (日)

[]宝石の国 #9 春

アンタークチクサイトが連れ去られた後、合金の腕を駆使して月人との戦闘やらアンタークの代わりに務めるようになって、フォスフォフィライトってば顔つきも変わって随分と落ち着いた性格というか、なんかやさぐれた。でもシンシャの前では元に戻るみたい。

春になって目覚めた他の宝石たちはフォスの豹変ぶりにびっくり。でも、みんなでフォスをいじくり回して、フォスも落ち込んでるヒマもない状態。早速変わり身の術を覚えてるし。合金は延ばすと何にでもなるし、フリーダム。金剛先生も真面目な顔して冗談言ったり、久々の息抜き回になった。

2017-12-02 (土)

[]パトリック・ロスファス「風の名前」

火を噴き狂乱する竜ドラッカスから町を救おうと走るクォート。英雄伝説の始まり、ということになる。

ドラッカスを倒して4日のサボりで大学に戻ったクォートは、図書館に潜り込む抜け道を探したり風の名前を叫んだりまた鞭打ちを受けたりする。

一方紀伝家に、こうしたクォートの階層が語られている寂れた宿屋「道の石亭」にも、不穏な兆しが見え出したところで第1部は完結する。

色々と木になる伏線がばらまかれて、第2部刊行予定の来年春を待つことになる。

風の名前 1 (キングキラー・クロニクル第1部)

風の名前 2 (ハヤカワ文庫FT)

風の名前 3 (ハヤカワ文庫FT)

風の名前 4 (ハヤカワ文庫FT)

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2017-12-01 (金)

[]幸村誠ヴィンランド・サガ

ヴァイキングが暴れまわっていた11世紀初頭の北ヨーロッパを舞台に、トールズの子トルフィンの遍歴を描いている。トールズはかつてヨーム戦士団の大隊長を務め、戦鬼と恐れられていたが、ある日を境に剣を捨て、アイスランドで家族と平和に暮らしていた。しかしヨーム戦士団内部の陰謀に巻き込まれ、殺されてしまう。父の復讐を誓うトルフィンは傭兵団に身を投じ、戦士として頭角を現していくが、デンマーク王のイギリス征服戦争に参加したトルフィンは、やがて目的を見失い、混乱していく。奴隷に身を落としたトルフィンは、困難な開墾作業の日々の中で生き方を見直し、戦争も奴隷もない理想の国「ヴィンランド」建国の志を固めることになる。

まずは資金稼ぎにギリシャに行くという話になったけれど、まだ北海周辺で戦乱に巻き込まれて右往左往してます。いかつい大男が段平振り回してあっちでもこっちでも殺し合いしてる、野蛮な時代です。とにかく戦争したい人たちが大勢出てきますが、富だの名誉だののために戦争したがる人よりも、強いやつと戦えるなら理由はなんでもいいという「純粋」な人の方がイイ奴に見えてくるのが不思議です。主人公のトルフィンが、陰惨な殺人鬼だったり、おとなしくなったら妙に内省的になったりで話を重くしがちなので、カラッと陽気な性格で状況を引っ掻き回して話を進めてくれるポジションにくるキャラが美味しいということでしょうか。

旅の道連れになったのがグズリーリという、冒険に憧れて花婿を刺して飛び出してきたという無茶な花嫁ですが、こういうヘンな女のキャラが上手いね。