山岸涼子「レベレーションー啓示」

レベレーション(啓示)(3) (モーニング KC)

レベレーション(啓示)(3) (モーニング KC)

ついに王太子の許可を得て進軍を開始したジャンヌは英軍に包囲されたオルレアンに入城、解放する。
安全策をとり、消極的な司令官に苛立ち、ジャンヌは無謀とも思える大胆な攻撃を敢行してことごとく成功させる。兵の士気は上がり、神の娘ジャンヌという評判が高まると対峙する敵軍も畏怖に呑まれてしまう。
同じ作者の「日出処の天子」と比べてしまうけれど、厩戸皇子人智を超えた力で神仏の加護を得て勝利に導いたのに対して、ただ神の導くままに従おうとするジャンヌはむしろ人智を超えた力に振り回されているようだ。狂信的である、ということを突き詰めて描いていくのだろうか。萩尾望都も「王妃マルゴ」で宗教戦争描いてるし、作家的な感性が現代に通じるものとして選んだ題材なのかという気がする。
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レベレーション(啓示)(1) (モーニング KC)

レベレーション(啓示)(1) (モーニング KC)

レベレーション(啓示)(2) (モーニング KC)

レベレーション(啓示)(2) (モーニング KC)

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