ねこまくら

1900 | 01 |
1999 | 12 |
2000 | 01 | 06 | 07 |
2002 | 01 | 08 | 10 |
2003 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2004 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 03 | 06 | 07 |
2015 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 11 | 12 |
2016 | 03 | 05 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2017 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2018 | 01 | 02 | 03 | 04 |
1480158
削除予定キーワード|アニメ|小説|マンガ|映画|はてなグループ|bookグループ|枕猫亭 amazon affiliate avis magica cubiculum

2018-04-13 (金)

[]S.L.グレイ?「その部屋に、いる」

その部屋に、いる (ハヤカワ文庫NV)

その部屋に、いる (ハヤカワ文庫NV)

欧米の流行りで、「ハウススワップ」というのがあるそうです。要するに休暇とかに、お互いに家を交換するわけです。例えば、バカンスで利用すればホテル代を節約できるということで、仲介サイトもあるようです。南アフリカケープタウンに住んでるマークとステファニーの夫婦は、ハウススワップの仲介サイトでパリのアパルトマンを見つけて、休暇を過ごしに出かけます。しかし着いてみると、実際の部屋は紹介文とは全く違う、人気のない廃墟のような建物の中の、陰気で不潔な部屋でした。一方、家を交換した相手であるフランス人のカップルは、ケープタウンの家には姿を現しません。

マークとステファニーは、ケープタウンの自宅で強盗に遭うという経験をして、それ以来夫婦仲がギクシャクしていました。お高い溝を埋めようとして計画した旅行なので、なんとか楽しもうとするのですが、不安を煽るようなことが続きます。

マークとステファニーが各章ごとに交代で語り手となる変則的な一人称小説で、その為こじれて行く夫婦関係が生々しく描かれます。お互いに考えてることが次第次第に離れて行くわけですが、そこに日現実的な妄想が混ざり込んできます。現実と妄想が混在し、次第に区別がつかなくなって世界が不安で薄気味悪くなって行く感覚は、スティーヴン・キングを思わせるところがあります。キングの場合、正気と狂気の境界が曖昧になって侵されていく怖さがありますが、グレイの場合はそこで語り手が切り替わり、側から見た不気味さが露わにされるのです。

怖いと言うか、薄気味悪く不安にさせられるサイコスリラーです。

2018-04-09 (月)

[]芝村裕吏マージナル・オペレーション改」

マージナル・オペレーション改 03 (星海社FICTIONS)

マージナル・オペレーション改 03 (星海社FICTIONS)

ヘリを奪取してなんとか北京の日本大使館に保護を求めることに成功したアラタとジブリールだったが、その晩に強襲を受ける。武器らしい武器もない中、辛くも侵入部隊を撤退させることはできたが、通信は完全に途絶。大使館は厳重な包囲下に置かれた。日本の諜報局員である”イトウさん”はアラタから得た中国の北朝鮮占領計画を本国へと伝える為に、そしてアラタはミャンマーのキャンプ・ハキムと連絡をとるために、脱出を図ることとなる。

今、この激動の東アジアを舞台にして、しかも北京でスパイアクションとか、下手すれば現実に追い越されかねないような設定で書いてるのは凄い。まあ冷戦時代のスパイアクションにも、そういう緊張感はあったね。でも、これだけの緊張感のあるポリティカルフィクションはなかなか読めない。アクションも、毎度厳しい制約条件を課しては、ギリギリ限界領域のマージナル・オペレーションを見せてくれる。

id:herecy8:20161120id:herecy8:20171003

マージナル・オペレーション改 01 (星海社FICTIONS)

マージナル・オペレーション改 01 (星海社FICTIONS)

マージナル・オペレーション改 02 (星海社FICTIONS)

2018-04-08 (日)

[]渡辺優?「ラメルノエリキサ」

ラメルノエリキサ (集英社文庫)

ラメルノエリキサ (集英社文庫)

語り手は小峰りな、女子高生。「やられたら、絶対やり返す」が信条。物語は、りなが夜道で突然刺されるところから始まる。りなは絶対復讐してやると犯人探しに乗り出すが、手がかりは犯人が残した謎の言葉「ラメルノエリキサ」のみ。ミステリ、というよりは青春小説で、タフなリアリストの主人公の不謹慎な活躍に夢中になって一気読みした。キレの或る文体も魅力。

りなのお姉ちゃんは、妹の復讐主義を矯正することは諦めて、「やり過ぎはいけない」と諭す。飼い猫の足を折られた仕返しは、せいぜい相手の腕を折るくらいに留めるべきで、殺してはいけない、と言う姉は、妹がいつか相手殺すのではないかと心配している。りなのママは誰よりも美しく、誰よりも優しい、慈悲深い完璧なママ。りなはそんなママが大好きだけど、ママを裏切ることも大好き。見事にわがままなエゴイストばかりが出てくるのだけれど、スピーディな展開とユーモラスな語り口もあって、いっそ清々しい。岡崎京子とか好きな人にはオススメ。りなのお姉ちゃんのキャラも抜群で、最後まで読めば絶対ファンになる。

2018-04-07 (土)

[]柿村将彦?「隣のずこずこ」

隣のずこずこ

隣のずこずこ

日本ファンタジーノベル大賞2017受賞作。「衝撃のゆるふわダークファンタジー」というわけのわからないキャッチコピーがついてますが、確かに他に形容のしようが無い、「ゆるふわ」と「ダーク」が両立した大傑作です。舞城王太郎っぽい疾走感とか、ティプトリーJrっぽい切なさとか、あと小野不由美の「屍鬼」とか、いろいろ連想しますけど、あまり経験のない読み味です。敢えて言えば終末小説かなあ。中学の生徒が全校で10人しかいないような日本の片田舎に、或る日突然信楽焼のタヌキがやってきます。語り手である女子中学生が友達に誘われて、旅館に逗留してるタヌキを見に行く導入から、一気に引き込まれます。とりあえず読むべき。

ファンタジーノベル大賞は酒見賢一をはじめ佐藤亜紀森見登美彦などあまたの才能を輩出したのち、4年間の休止期間を経て、新潮社が後援から主催となって新たなスタートを切ったわけですが、その再開第1作として受賞したのが、1989年に第一回大賞を受賞した酒見賢一「後宮小説」に匹敵する衝撃作となったわけです。やはりファンタジー大賞と本屋大賞は侮れない。

2018-04-02 (月)

[]蝸牛くもゴブリンスレイヤー

ゴブリン退治専門の冒険者の物語も7巻目。今回はエルフの森の近くに巣食ったゴブリンの城塞を攻略する。

2巻では地下水路で軍艦に乗ったゴブリンと戦ったが、今回は筏で川下り中のパーティが岸からゴブリンに襲撃されるシーンがある。狂奔する恐竜を宥めたり、エルフの森での結婚式に招待されたりとビジュアル的にはバラエティ豊か。ただ、ゴブリン要塞攻略は前巻でもやったし、せっかくエルフの地元なんだから、エルフの援軍をうまく使ってよりハードモードのバトルにしてもよかったのでは。

id:herecy8:20160929id:herecy8:20170204id:herecy8:20170601id:herecy8:20170919

ゴブリンスレイヤー (GA文庫)

ゴブリンスレイヤー2 (GA文庫)

ゴブリンスレイヤー3 (GA文庫)

ゴブリンスレイヤー4 (GA文庫)

ゴブリンスレイヤー5 (GA文庫)

ゴブリンスレイヤー6 (GA文庫)

[]蝸牛くも「ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン」

ゴブリンスレイヤーがゴブリンスレイヤーと呼ばれるまでの、前日譚。本編でも語られた、生まれた村がゴブリンの襲撃で全滅するところから話は始まる。ゴブリンに占拠された村からの脱出、それから師匠に拾われて修行したようだが、その辺りは回想としてサワリが語られるだけにとどまる。読みどころはやはり、新人冒険者として単身ゴブリンの巣穴に挑み、命懸けで教訓を学んでいくところだろう。クライマックスは、ゴブリンの襲撃から単身で村を守る防衛戦。神官になる前の女神官さんに牛飼娘や新人受付嬢など本編登場キャラの前日譚もあり、並行して混成チームでロックイーターやブロブのいる坑道を攻略する新人槍遣いの冒険もあり、なかなか盛りだくさん。コミックスも同時発売。

とりあえずお話は完結しているが、続きは書くのだろうか。

2018-03-29 (木)

[]馬場翁「蜘蛛ですが、なにか」

鬼くん登場です。大幅加筆というか、ほとんど書き下ろし状態で、WEB版と大筋の展開は同じでも細部はまるで違うので、よくこれでWEB版のプロットから外れないなと感心するほどです。しかもWEB版もまだ継続中だし、並行して書くなんて作者も混乱必至の状況かと。

前巻で神になった蜘蛛子ですが、その代償としてステータスやスキルが全てキャンセルされました。WEB版ではわりとすぐに似たようなことをできるようになったんですが、書籍版ではずっとエネルギーが高いだけで何もできないお荷物状態が続きます。それでも普段は魔王もいるし、吸血っ子やパペットタラテクトと戦力的には十分すぎるパーティなわけだけれど、冬山で雪崩に巻き込まれてパーティー分断とかいろいろとアクシデントがあって、吸血っ子ソフィアとメラゾフィス、蜘蛛子改白ちゃんとパーティー中の弱い順3人でバーサーカー化した鬼くんとの遭遇戦に突入します。白ちゃん大ピンチです。

鬼くんが憤怒スキルを獲得するに至る胸糞なエピソードはほとんど詳細が省かれて概略がほのめかされる程度になってますが、その分周囲の状況はかなりエピソードが追加され補足されて充実してます。複数のプロットが並行してますけど、大体同時期の話で互いに関連したりしてるので、随分見通しが良くなりました。名前が発音しづらいエルフのリーダーの人もしっかり暗躍してるエピソード入ったし。

蜘蛛ですが、なにか? (カドカワBOOKS)

蜘蛛ですが、なにか? (2) (カドカワBOOKS)

蜘蛛ですが、なにか? (3) (カドカワBOOKS)

蜘蛛ですが、なにか? 4 (カドカワBOOKS)

蜘蛛ですが、なにか? 5 (カドカワBOOKS)

蜘蛛ですが、なにか? 6 (カドカワBOOKS)

蜘蛛ですが、なにか? 7 (カドカワBOOKS)

id:herecy8:20161212:p1id:herecy8:20170210id:herecy8:20170610id:herecy8:20171014

2018-03-11 (日)

[]香月美夜「本好きの下剋上」

第4部2巻、通算14巻。貴族院1年目で早速ローゼマインは大領地や王族相手にやらかしまくってついに帰還命令が出てしまいました。口絵イラストは図書室のソランジュ先生にアナスタージウス王子とエグランディーヌ、護衛騎士のレオノーレとユーディット。レオノーレ視点のSSはこれまでなかったので貴重です。ローゼマインが帰還した後の貴族院でブリュンヒルデの愚痴に付き合ったり騎士見習いをしごいたり、と頑張ってます。上級貴族の立場からの貴族内の派閥間の距離感とか、派閥に振り回される中下級貴族とも、城の成人貴族とも違ってますね。ローゼマイン不在の貴族院で大変だったヴィルフリートの話は本編だと自己申告だけど、ローゼマインの側近視線だとまた少しニュアンスが違うようです。

特典SSはローデリヒ。旧ヴェローニカ派の子供達の話はWEB版でも出てますけど、派閥に振り回される中級貴族の視点で見た貴族院のエピソードで、ローデリヒは個人的にローゼマインとつながりがあったり、フィリーネと関わりがあったりするので、合わせて読めば本編の深みが増してきます。

【合本版 第一部】本好きの下剋上(全3巻)

【合本版 第二部】本好きの下剋上(全4巻)

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません? 第三部「領主の養女I」

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません? 第三部「領主の養女II」

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません? 第三部「領主の養女III」

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません? 第三部「領主の養女IV」

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません? 第三部「領主の養女V」

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません? 第四部「貴族院の自称図書委員I」

id:herecy8:20170124id:herecy8:20170125id:herecy8:20170312

id:herecy8:20170208id:herecy8:20170126id:herecy8:20170224

id:herecy8:20170609id:herecy8:20170909id:herecy8:20171212