ねこまくら

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2018-07-14 (土)

[]夕蜜柑?「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」

パラメーター小説とでもいうんだろうか。ゲームライクなシステムを前提にして、レベル上げとかスキルの組み合わせとかでクエストを攻略していく系の話。読んでまず「蜘蛛ですが、なにか」を連想した。蜘蛛は異世界モノで複雑な世界設定があるけど、これはオンラインゲームの話で、純粋にゲーム攻略だけに絞ってる]。

主人公は友達に誘われてゲーム始めた初心者。防御力特化で、それ以外の攻撃力だの素早さだののパラメータはゼロという偏ったキャラクターメイキングしたんだけど、ゲームの常識を知らずに偶々とった行動がハマって、妙なスキルを獲得して異次元進化していくという話。

使い勝手の悪そうなスキルを予想外な活用法で使いこなすとか、無理ゲーっぽい条件を偶々でクリアしてレアアイテムゲットするとか、下手するとただの御都合主義に見えかねない展開を面白く読ませるアイデアは豊富で、のほほんとした主人公キャラと凶悪無敵な無双っぷりのギャップも楽しい。

ただエピソードはプロットのための段取りを解説してる域を出てないし、主人公以外のキャラは印象弱い。とはいえ文章が読みやすいのと、余計な設定描写とか言い訳みたいな解説がほとんど無くって話の流れがスムースなので、うまくエッセンスだけを面白く読ませることができてる。小説の内容もゲームで極振りする話だけど、小説自体もアイデアだけで勝負してる極振り小説だとおもう。

2018-07-11 (水)

[]ロバート・ロプレスティ?「日曜の午後はミステリ作家とお茶を」

ミステリ作家を探偵役にした短編集コージー・ミステリと言うのかな。

ミステリ作家のシャンクスが、「事件を解決するのは警察だ、ぼくは話をつくるだけ」と言いつつ、日常の謎から殺人事件まで、サクッと推理して見せる。一つ一つのお話は結構短くて、木を隠そうと森の話を始める前にアッサリ解決しちゃうみたいな感じ。探偵が語り手だけれど、「まだ確かめる事が残ってる」みたいな引っ張り方をしないので話が早い。でもネタも趣向もバラエティ豊富で、飽きがこない。何気無い雑談から相手のウソを見抜くとか、所在無く見ていた窓の外の光景から進行中の犯罪に気づくとか、あるいは強盗に遭えば犯人をハメる仕掛けを手間暇かけて作ってみたり、かと思えばフェアプレイな本格推理もあるし、かかってきたサギ電話をからかうだけの話もある。それに何よりブツブツ愚痴ったりヘソを曲げて皮肉ったり、シャンクスのキャラが良い。

そして、いろいろ事件があっても、最後は、自分より売れっ子なロマンス作家の奥さんや、作家仲間との日常に戻っていく。ユーモラスな、ゆるい感じのミステリだけど、ミステリとしてのネタはしっかりしてて、ミステリっぽいキャラ小説とは違う。複雑なトリックとかでもなく、ゆるい読み味に合っていて、なおかつ意外性もある。

翻訳者が企画を売り込んだ本邦初訳の作家だそうです。良い拾い物です。

2018-07-08 (日)

[]芝村裕吏マージナル・オペレーション改」

マージナル・オペレーション改 04 (星海社FICTIONS)

マージナル・オペレーション改 04 (星海社FICTIONS)

アラタが北京の日本大使館に釘付けになってる間に、ミャンマーのキャンプ・ハキムは中国軍の攻撃を受けていた。大使館をなんとか脱出したアラタたちは、遠く離れたミャンマーのジャングルの中での撤退戦をメールで指示するという荒技を繰り出して、なんとか被害を抑えつつキャンプ・ハキムを放棄した。

という事で、中国を縦断してベトナムラオス経由でミャンマーに戻ったアラタたちだが、傭兵部隊は中国軍とミャンマー軍に挟まれ、さらに少数部族であるワ族に補給線を断たれていた。そこで、包囲網を破るべく、アラタは戦争を仕掛ける。

敵も味方も色々失敗したり勘違いしたりして、アッサリ片付いたり予想外に苦戦したり、名勝負を積み重ねて盛り上げていくような造りがオーソドックスだとすると変則的な演出だけれど、設定の詰め方で説得力を出してる分、リアルっぽく感じる。

情報戦を並行させたり陣地戦とか戦術の幅も広げたり、とバリエーションもあってドンドン読まされる。

id:herecy8:20161120id:herecy8:20171003id:herecy8:20180409

マージナル・オペレーション改 01 (星海社FICTIONS)

マージナル・オペレーション改 01 (星海社FICTIONS)

マージナル・オペレーション改 02 (星海社FICTIONS)

マージナル・オペレーション改 03 (星海社FICTIONS)

2018-07-03 (火)

[]C.J.チューダー?「白墨人形」

白墨人形

白墨人形

帯に「スティーヴン・キング強力推薦」とか書かれてると、こう色々と肩透かしくらった記憶が蘇って警戒するんだけれど、これは掛け値無しにキングファンに超オススメなサスペンス長編

12歳の少年たちの周りで起こる凄惨な事件と、30年後の現在が交錯する。語り手であるエディと友人たちの友情と別れにホラーな演出を入れた少年小説のパートは確かにキングを彷彿させる。過去と現在が交互に語られる構成で、友人同士の関係やその親たちの関係が露わになってくる。ミステリ、というわけではないけれど、すべての伏線がきちんと回収されて、最後のピースがはめ込まれて初めて、この美しく怖ろしい小説がなんであったのかが分かる仕組みになっている。非常に凝った緻密な構成で、大満足な一冊。

2018-06-24 (日)

[]クリストファー・ナトール「女王陛下の航宙艦2 ネルソン作戦発令」

突然の異星人艦隊の襲撃によりいくつかの植民星系を占領された人類は、反攻作戦として敵異星人の主要星系への攻撃を計画していた。

運動エネルギー兵器にプラズマ兵器、核ミサイルが飛び交うミリタリーSFシリーズ第2弾。異星人とのコミュニケーションが一切取れない中で、敵の意図が読めなくて裏読みして空ぶったり予想外の展開に慌てたり、という仕掛けがうまく起伏を作ってる。異星人は未知のテクノロジーで攻撃してくるけれど、技術レベルでそう大差があるわけではなくて、敵艦を拿捕して模倣することも可能なので、実力差が大きいように見えても知恵と力で五分以上まで持っていけるというバランスが良い。

異星人側の情報がなかなか出てこないのだけれど、その辺含めて次巻あたりで大きく展開しそう。

id:herecy8:20170724

2018-06-14 (木)

[]香月美夜「本好きの下剋上」

第4部第3巻、通算15巻。WEB版だと「わたしと神官長」が341/677だから、だいたい半分くらいまで来たことになる。

前巻がマインとルッツの契約魔術解消の話題が出たとこまでで、これまでのローゼマインと下町との繋がりを保証していたものが一つづつ消えていくエピソードが中心となっている。それは印刷事業が拡大発展していく過程でもあって、新しい繋がりを作る成長のエピソードでもある。

ハンネローレ様がイラスト初登場、グードルーンもイラスト初登場。神官長の「大変結構」もある。プロローグはギルとフリッツ、ザームという珍しい顔ぶれでローゼマインを支える神殿勢の内輪話。特典SSはフィリーネ。ダームエルがすごくカッコ良いです。

ドラマCD2の書き下ろしSSは突然王族からの依頼を振られて動揺しまくるトゥーリのエピソード。トゥーリはベンノさんのどこにトキめいたか、というような話。

【合本版 第一部】本好きの下剋上(全3巻)

【合本版 第二部】本好きの下剋上(全4巻)

【合本版 第三部】本好きの下剋上(全5巻)

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません?第四部「貴族院の自称図書委員I」

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません?第四部「貴族院の自称図書委員II」

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2018-05-02 (水)

[]キャロル・オコンネル?「氷の天使」

キャロル・オコンネルのデビュー作にして、マロリー・シリーズの第1作。

主人公のキャシー・マロリーは美人すぎて張り込みや尾行に向かないと言われるニューヨーク市警の巡査部長で、どんな厳重なセキュリティも破るハッキングの天才。父親のマーコヴィッツの後を追って警官となったが、彼女はマーコヴィッツの実の娘ではない。元はストリートチルドレンで、ジャガーを盗もうとしたところをマーコヴィッツに捕まり、その結果養女になったのだ。彼女はマーコヴィッツ夫妻に愛情深く育てられたが、情緒は未発達のまま感情を見せないクールビューティーで、世間的な道徳とは無縁の天才ハッカーとなった。なんでそれで警官なんだよ、と思うけれど、野放しにできなくて父親が自分のコントロールできる範囲に置きたかったというところか。

で、富豪の老婦人ばかりを狙う連続殺人事件が発生し、独自に犯人に迫ったマーコヴィッツ警視も殺されてしまう。マロリーは周囲の制止を振り切り、独自に捜査を開始する。

複数視点のエピソードが並行して、レッドへリングがばら撒かれるし、けっこう複雑な筋立てではある。白昼、周囲から丸見えの場所で殺されていても目撃者がいない透明人間の殺人、とか妙な問題を抱えた奇矯な人物ばかりの関係者とか、巧みな惑わされ方に翻弄されるけれど、綺麗な解決に持ち込んでる。最近のミステリの解決編では抜群の気持ち良さ、というか久々の快感を味わった。

ちょっと「ミレニアム」のリスベットを連想したけれど、印象は結構違う。しかし女性で変人の天才ハッカーってちょっとはやりかも。キングの「ミスター・メルセデス」にも出てたし。

マロリーの唯一の友人チャールズは普通ならワトソン役だけど、一度見たものは絶対忘れない映像記憶の持ち主で、ホームズみたいな人物推理も披露するし、京極堂と榎戸のようなものか。