山辺進「日本の漢文工具書籍の現状と課題」inソウル

10月28日にソウル歴史博物館で、韓国古典翻訳院の主催で「東アジアにおける漢文翻訳関連の工具書籍の現状と課題」という大会が開かれます。

韓国・日本・中国・台湾・ベトナムの研究者が集まってそれぞれの国の現状を報告するこの大会で、二松学舎大学の山辺進先生による「日本漢文工具書籍の現状と課題」というタイトルのご発表にコメントを差し上げることになりました。

ちょうど先までこのコメントの作成をしていて、ご発表の前に主題をいうのはやめますが、学ぶことが多くありました。やはり、二松学舎大学の活躍ぶりは噂通りでしたね。

下に、簡単なスケジュールを載せます。ちなみに、わたくしは韓国古典翻訳院の関係者ではありません(^^;)

【午前】
1.中国における漢文翻訳関連の工具書籍の現状と課題(李祚唐)
2.韓国における漢文翻訳関連の工具書籍の現状と課題(イ・ドンチョル)
【午後】
3.台湾における漢文翻訳関連の工具書籍の現状と課題(簡錦松)
4.韓国古典翻訳院が刊行した漢文翻訳関連の工具書籍の現状と課題(ヤン・ギジョン)
5.日本における漢文工具書籍の現状と課題(山辺進)
6.ベトナムにおける漢文工具書籍の現状と課題(鄭克孟)

「18世紀の日本における知識人グループの海外知識と出版」

このブログやツイッターでも何回か宣伝しましたが、2011年度韓国18世紀学会秋季学術大会での発表がいよいよ今週に迫ってきました。「18世紀における東・西洋の知識人の社交」というテーマの今大会で、わたくしは木村蒹葭堂・岡田玉山・『唐土名勝図会』・『絵本太閤記』のことを述べます。

特に、岡田玉山の挿絵に関しては数年前から薀蓄してきたものがありましたが、そのいくつかの点が緩やかにつながり、今回、いよいよ一つの線になりました。今回発表するものは、来年に韓国で出版される共著に載せるつもりですが、日本でも一度発表させていただき、先生方のご指導をいただく機会に恵まれることを祈っております。

開催場所:高麗大学国際館

1.18世紀の日本における知識人グループの海外知識と出版(金時徳)
2.社交と文化権力−雅集図の様相と性格(ジャン・ジンソン)
3.18世紀のフランスにおけるサロンとサロニエール(ソン・ギジョン)