帰国

ただ今、東京より帰国しました。土曜日のシンポジウム発表、日曜日に早稲田大学で開かれた日本演劇学会の聴講(浄瑠璃『絵本大功記』の発表と、友人の日置さんの時事的な発表)、そして、今まで関係を持っていなかった様々な領域の先生方との交流等々、私の体力の限界を超えたスケジュールをこなした「お蔭で」、風邪をお土産として持ってきましたね。私自身の活動範囲が、自分が自覚していた範囲を超えて拡張していくことを感じ、不思議な気分に包まれています。研究者としての第二のステップが始まった予感がします。

特に、今夜の帰国直前に羽田空港で、おそばをつまみに、某先生とビールと日本酒を飲みながら、漢文訓読研究の現状と漢文教育の問題を話し合ったのが記憶に残ります。昨日ジュンク堂で買った『漢文と東アジア‐訓読の文化圏』のご著者の金文京先生が、この本によって、今日、角川財団学芸賞を受賞されるとのことを、慶応大学・斯道文庫の知り合いの先生から聞き、奇妙な偶然の一致だなと思いました。