へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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(新)UN-GO #1

How to go(アニメ盤)(期間生産限定盤)(DVD付)
坂口安吾の「明治開化 安吾捕物帳」をノイタミナらしい味付けを施したうえでアニメ化。
監督:水島精二、シリーズ構成:會川昇、キャラ原案:pako&高河ゆん、キャラデザ&総作監:稲留和美&矢崎優子&やぐちひろこ、制作:ボンズ
水島精二會川昇ボンズの組み合わせは「ハガレン」第一期、更に高河ゆんと主演を務める勝地涼は「ガンダム00」からの続投と陣容は水島精二作品の集大成といった雰囲気。
勝地涼は劇場版00で大々的に重要キャラとして宣伝されたわりにはそんなに出番なかったらしいのだが、ここで主役に抜擢されたってことはそれでも評価高かったのか。実際、驚くほど声優として違和感がなく上手い。
原作は坂口安吾後期の推理もので、「堕落論」くらいしかしか読んでいない身としてはこういうのもあったのかと素直に新鮮さを感じた。
ただ世界観は近未来に置き換わっているしヒロインが変身したりといったアニメ要素も豊富なので、原作がどこまで活かされているのかは不明。
大胆に脚色はしているものの「戦後」というテーマは打ち出しているので単なる名前借りでは終わらなさそうだが。
會川昇の文脈だと何となく「天保異聞 妖奇士」を連想させるところもある。思いのほかオシャレな作りといい、色々と混ぜ合わせている印象。
現時点では明確な狙い、売りがわからないので戸惑う部分も多いのだが、それでも何かやってくれそうな気配はある。
推理要素についてはオマケであって、やはり重要なのはこの世界観で一体何をするつもりなのかってところかなぁ・・・。
あと他に声優陣では豊崎愛生がショタとアダルトという極端な二役をやっていて、最近の芸域の広がりを実感させられる。