へいまいく!

Big Band、Saxの話題や、自分が採譜したソロ譜面を公開する音楽系ブログです。

吹き比べ

自分の持っているバリトンはYanagisawaのB-901RSPという
かなりマニアックなモデルです。


普通のB-901がジェガンで、B-901RSPはスタークジェガン
みたいな感じですか。
UC0093年、いや0120年頃まで戦えるぞきっと。


えっと、スタークジェガンは大学の後輩から中古で
買いました。
ちょうど自分がバリトンを買いたいと思っていたところ、
買い替えを検討していた後輩と巡りあえまして。
…まぁ、「調整カンペキにしてからお渡しします!」
という約束をしたのに、ボロボロの状態で引き渡された
のには閉口しましたが。
(直後にタンポ二ヶ所が要交換でした。)


これが元で色々と調整したりパーツを換えたりで、
だいぶ自分好みにいじくり回す事になりました。
今ではだいぶドッカン系のセッティングです。
…新品買った方が安かった?(∩゚д゚)アーアーキコエナイ


ともあれ、バリトンは元々購入する気満々でだったので、
色々と吹き比べています。
結構マニアックなモデルも吹いたので、感想をまとめておきます。

Yanagisawa B-901

以前、ここでも書きましたが、僕は手がそんなに大きく無いのです。
なので、操作性の良さ(というか手に収まりきるかどうか)は
かなり重要なファクターです。


その点、Yanagisawaのモデルはどれも気持ち良く
すっぽりと手に収まってくれます。
バネの返りも強くて、キーの操作性も良いです。


901は基本モデルとされているけれど、その実とても
しっかり作ってある気がします。


ただ、やっぱり上位モデルと比べると、ビリビリと
鳴る感じがします。
自分には「若すぎる」感じがしました。
嫁は「大人気ない」と評してました。上手いなぁ。

Yanagisawa B-991

991はリガズィですかね。
…これ続けないとなんかね。


えーと、901と比べて「ブン」って鳴ってくれます。
自分はとても気に入りました。
自分で買うのだったら991だな、と思ってました。


ただ、901と価格程の差は無いんじゃないかと。
バリトンってただでさえ高いですからねぇ…。

Yanagisawa B-902

902って有るんですよ。バリトンでも。
国内では売ってないみたいですが。
アメリカで試奏しました。


…正直いまいちピンと来ませんでした。
鳴り方が自然じゃ無いというか。遠鳴りしかしないというか。
不思議な吹奏感でした。


国内では売ってない点がちょっとマニア心をくすぐられるので、
買いたかったんですけどね。ちょっと納得出来ませんでした。


ディジェかな、これは。

Yanagisawa B-992

吹奏感が思ったより重かったです。
実際の重量も結構有るのかな。


ひょっとすると調整不足だったんじゃないかという
気もするのですが…。
アルト/テナーの992を吹いた時には好印象だったのだけれども、
このバリトンは良い印象無かったです。


ダブルゼータ

Yanagisawa B-9930BSB

B-992と比べても更に重い。
ちょっとニュータイプじゃないと鳴らしきれない感じ。
なんか「ビーン」と上っ面だけで鳴っちゃう感じでした。


ユニコーンかね。


…こう考えると、B-9930とか自分結構好きなんじゃないだろうか。
吹いていないけれど。

Cannonball B5-L

アメリカで吹きました。B5-L(ラッカー仕上げ)B5-B(真っ黒なやつ)です。


指が周り切るか周り切らないかのギリギリの感じだったので、
僕的にはアウトだったんですが、とても良い鳴り方がする
楽器でした。基本ドッカン系ですが。


特にB5-Bの方は凄く良かったです。
吹いてて楽しい!と思えた。スルスル吹けるのにガンガン
攻めれます。
ドッカン系(大火力)且つインパクトの有るMS、しかも
なんとなくCannonballは敵側ということで、ザンネック。


Ω<「でも、お高いんでしょ?」


そこがビックリ、アメリカだと数年前に新品が
$4,800でした。売値が。
これは本当にビックリした。本当に買おうかと思った。
見積貰った位。
でも、(自分にとって)実用的じゃ無いのを買っても
手放すのがオチなので、我慢しました。


B5-Lはヴァイエイトかな。これも良い楽器でした。
902を試した後に吹いたんで、ちょっと音の良さに
ビックリしました。


それにしても日本だと80万円近くするんですよね。高すぎかと。
$120/円位でもさすがに正当化出来ない感じですね。
まぁ台湾からユタ州に送って、それからまた日本に
戻しているんだろうから太平洋を一回余計に渡る分だけの
送料は掛かっているんでしょうが。


…もしも台湾から直接持って来ているんだったら、
幾らなんでもボリすぎでしょうね。
(※2012年某日追記:台湾から完成品を持って来て、
日本でバラして組立直してるそうです。
…それならそもそも台湾からパーツで持って来た方が
良いんじゃ?笑
販売価格の1/3が粗利、1/3が台湾原価、1/3が余計な
送料&組立料、みたいな笑えるビジネスモデルに
なっていると思われます。言い過ぎかな。)

IO BS1091 GL

それなりに音は良かったです。
ただ、Yanagisawa 901と比べてしまうとアドバンテージは…僅かな価格差位?


持った感じも太いし、あとはキーの縁が微妙に尖ってると
いうかざらついてて痛かったりとかして、あんまり良い
印象は無いです。


アルトは昔吹いた時「おっ!」と思わせるだけの
インパクトが有ったのだけれどもなぁ。
バリトンは残念な感じです。


ジムIIIかな。