へいまいく!

Big Band、Saxの話題や、自分が採譜したソロ譜面を公開する音楽系ブログです。

ブラックラッカー仕上げ

某所で紹介されていたので。

えっと、そもそもの話として、楽器の色って大別すると素材の色・メッキの色・ラッカーの色、と3種類有ります。

記事内でも触れられていますが、ブラックラッカーとか特殊な色をラッカーで出そうとすると、地金に特殊な色のラッカーを掛けた後、クリアラッカーを掛ける事になるのでラッカーを二度掛けする事になります。
これだと楽器の響きが殺される事になります。

メッキだと、金属の上に金属の膜を纏わせるので、響きが殺される事は無いんですが。(ニッケル、SP、GP、PGP全て真鍮(銅+亜鉛)よりも重い比重の硬いモノを外側に纏わせてますよね?)

楽器の響きを殺すと音色は暗い方向に行って、抵抗感も増しますが、「鳴らない・響かない」方向に行ってしまうのであんまり個人的には好きじゃ無いです。
厚いラッカーで響きを殺してしまってるので、楽器自体も吹き込んでもあんまり育たない気がしますし…。

3大メーカー共、実はブラックラッカーのモデルって有るんですが、通常ラインナップに無い(受注生産か、下手するとカタログにも載っていない)のは、やはり人気とか一般的な評価が…。

どうしても黒いモノが良ければ、素材 or メッキで黒を出している、ブラックニッケルプレートのものの方が良いと思います。
何故か3大メーカーのラインナップには無いんですが(笑)、Keilwelth Shadowとか、CanonnballのA5-B Ice Bとかは、アルトに関しては試奏したり知人のを借りて吹いたりとかした事が有りますが、どちらも結構好感触でした。