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幻 想 の 断 片 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2010-03-04

[]魚舟・獣舟(上田早夕里光文社文庫

魚舟・獣舟 (光文社文庫)

魚舟・獣舟 (光文社文庫)

急にわたしの中でSFブームが到来して、「SFが読みたい!〈2010年度版〉発表!ベストSF2009 国内篇・海外篇」のランキングから選んで読み始めた。この本は国内編第4位の短編集。

表題作「魚舟・獣舟」は、陸地の大半が水没した遥か未来、異形の生き物と独特の文化に暮らす人々を描いた物語。25ページほどの短い物語なのに、世界がしっかりと視覚的に立ち上がってくる。すごく好みでびっくりした。

次の「くさびらの道」はバイオ&サイコホラー。前半の抗真菌剤の話などはすごくリアル。そして後半に行くにつれ、悲しい化物語に変わっていく。「くさびら」の意味を思わず調べてしまった…。

「真朱の町」は、科学が進歩したのと平行して、妖怪たちが堂々と跋扈している世界の物語。妖怪たちの理屈っぽさがたまらない。「あなたの寿命をもらうわ」という妖怪に、「テロメアが短縮するんですか」と仕組みを尋ねる、というあたり、ニヤニヤしてしまう。

他、「饗応」「ブルーグラス」「小鳥の墓」が収録されている。

SFが読みたい!〈2010年度版〉発表!ベストSF2009 国内篇・海外篇

SFが読みたい!〈2010年度版〉発表!ベストSF2009 国内篇・海外篇

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