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幻 想 の 断 片 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

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2011-12-30

[][][]2011年は、どんな年だった?

妊娠していることに気づいたのは、2010年の大晦日の夜のことだった。私の2011年は、おなかに宿った新しい命と共に始まった。

つわりが終わりかけたころに、3月11日を迎えた。自宅から遠く離れた外勤先の病院の、床の上で夜を明かした。大変だったのは、当日よりもそのあとに続く日々だった。不安定なライフライン、手に入らない食材やガソリン、計画停電。私の住んでいるところや勤務先は「被災地」認定はされなかったけれど、それでもたくさんのものが震災によって変わってしまった。

仕事は、淡々と続けた。被災地へ直接行くことはできなかったけれど、支援に向かう同僚の仕事を肩代わりし、福島方面から自主避難してきた人たちや、一時的に転院してきた患者さんたちのケアなど、地元でできることを微力ながら手伝った。学会にも出た。座長もやった。しかし、自分自身の仕事の在り方については、空虚な気持ちを抱いている。復帰後は、もう少しちゃんと形のある仕事をしたい。

8月。娘が生まれた。私にも娘にもいろいろあったけれど、幸運なことに今も命がありここにいる。そしてうれしいことに、猫たちも娘がいる暮らしに慣れてくれて、今では娘が寝ているとそっと寄り添ってくれることがある。この幸せをずっと守りたいと心から思う。

今年読んで特に心に残っている本。

小説・捨てていく話

小説・捨てていく話

「モモちゃんとアカネちゃん」シリーズを全巻読み、そしてこの私小説を読んだ。現実の世界を生きていくことと、物語の世界を構築すること。それは地続きでありながら、大きく隔たっている。

感想→小説・捨てていく話(松谷みよ子、筑摩書房) - 幻 想 の 断 片

アライバル

アライバル

素晴らしい絵本。もう一冊、「遠い町から来た話」(→感想)もとてもよかった。

感想→アライバル(ショーン・タン、河出書房新社) - 幻 想 の 断 片

2012年も、たくさんのよいことがありますように。素敵な本に出会えますように。