歴史の修正

歴史を修正して現状を不可避な必然であったのだという肯定する歴史観は、そこに到達したプロセスがいっさい無視される。つまり歴史においての選択肢があったことは、無視される。日常の思考の多くは、まず選択肢を自分で作り出すところから始まるのに。歴史においての選択肢がなにもないから、現状を全体としてしか考えられんようになる。思考停止、思考不在、知的無気力を助長して、懐疑、推論、批判という、認識し行動するために必須である知的構成を圧殺する。公権力の権威の下に国民を愚民化する歴史観が推進される。