唐津市議会:文化的資源を活用した城内まちづくり計画(案)に対する意向書提出!

12月28日(水)に、志政会の取りまとめの意向書を市長に対し提出しました。
意向書の内容は、


平成23年12月28日

唐津市長 坂井 俊之 様 

意向書

文化的資源を活用した城内まちづくり計画(案)が策定され、旧大島邸を核とした城内地区のまちづくりに対し、志政会の意見を集約した意向書を提出する。

(提出者)              
  唐津市議会 志政会
熊本 大成       山下 正雄       進藤 健介
古川 保        宮崎 卓        百武 弘之
嶺川 美實       前田 一紱       平野 潤二
水上 勝義       田中 秀和       三浦 重紱
井本 敏男       石粼 俊治       笹山 茂成
堤  武彦       中村 健一       古藤 豊志
青木 茂        楢粼三千夫       馬場 幸年
井上 常憲       山中 真二       大西 康之                         

文化的資源を活用した城内まちづくり計画(案)に対する志政会の意向書


1.施設の機能について
  計画(案)第4章「事業計画−2」(先導的事業・課題事業)が戦略的に議論され、計画がなされたうえで、大島邸の復原に繋げること。
  また、計画(案)第3章「事業計画−1」7の旧大島邸の施設の利活用基本方針において、施設の機能は、①「大島小太郎の起業家精神と近代和風住宅の文化的価値を伝える空間」が最も重要である。
  したがって、基本方針の②「文化を学び、活動を通して交流できる空間」、③「市民交流のまちなか観光の結節点としてサービスを提供できる空間」は、エリアの既存施設で事業展開できるため、ここで位置付けるには、明確な理由が必要である。
  よって施設機能の再考を図り、建築方法の検討を行うこと。

2.有利な財源の活用と事業費の平準化
復原にあたっては、優れた意匠の復原を中心に保存部材を有効に活用しつつも、財政的な観点から効率的な施設整備を考えるべきである。そのような整備手法により大島小太郎の功績を世に残す工夫が必要である。
  整備費用については、有利な財源(特に一般財源の負担額の縮減)の活用により、市の実質の負担を軽減するとともに、事業費の平準化の観点からも、整備期間については、複数年による事業計画(例えば、初年度:整備設計、2〜3年度:建物整備、3年度〜4年度:庭・敷地整備)とするよう要望する。

3.市民協働と民間活力の導入の運営方法の具体的な検討
  復原における建設、その後の維持管理においての手法を再度検討するとともに、具体的な施設の活用内容及び運営方法について早急に検討することを要望する。

4.唐津市全域における「文化的資源を活用したまちづくり計画」の策定
今回、文化的資源を活用した城内まちづくり計画(案)が提示されたが、全市における文化的資源の発掘と、既存施設等の文化的資源としての再評価及び活用の再検討を行い、それを踏まえ唐津市全体の「文化的資源を活用したまちづくり計画(案)」を早急に策定することを強く要望する。この全体計画における城内整備計画の位置付けを明確にしたうえで、事業を進めることを求める。