2012-05-12
■[よのなか][頭の体操] 『Fate/Zero』と道徳的直観
Fate/Zero(1) 第四次聖杯戦争秘話 (星海社文庫)
- 作者: 虚淵玄,武内崇
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/12
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 223回
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今回は『Fate/Zero』というアニメ(画像は原作の小説)のエピソードを肴に記事を書いています。どんなアニメかは以下の公式サイトを参照のこと。TVアニメなのに映画のようなクオリティで、バトルものなんですがストーリーも濃密で、毎回引きこまれて24分があっという間に感じられるアニメです。
で、第十六話「栄誉の果て」をニコニコで見たんですが…*1
ここから先は、その回のネタバレを含んでますので、もし見てない方がいたら先にそちらを見ていただいたほうがよいかと思います。
(ちょっと改行入れます)
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こんな感じでいいでしょうか。記事の畳み込みというのがぼくはあまり好きじゃないので…(^^;
で、「栄誉の果て」なんですが。
その回の最後のほうで、主人公の衛宮切嗣が、ライバルであるケイネスをだまし討ちで殺害したことにぼくは驚いてしまったんですが、やはりそれが衝撃的だったためでしょうか、コメント上でその行動の是非について議論が始まっちゃったんですね。挙句「ニコニコでFate見るのやめようかな」なんてコメントまで出てくる始末。
このだまし討ちについてどう考えるかということなんですが、「そこまでしなくても…」と思うが、その行いを否定することもできない、というのが自分の感想です。
もともと第八話「魔術師殺し」で切嗣はビル爆破によってランサーもろともケイネスたちの殺害を試みたわけですから、もしそのときに成功していたら起こった結果は今回と何も違いがありません。そこで重要と思われるのは、今回「外道」と言って切嗣を非難した人も、おそらくそれを非難しなかっただろうということです。ビル爆破の時点ではケイネスの生死は不明で、普通に考えれば「死んだ」と思うのが妥当な状況でしたが、誰もそれを非難しはしませんでした。
また、あの場面では、切嗣がケイネスを殺すことはできませんが、ケイネスが切嗣を殺すことに制約はありません。その前にケイネスは言峰璃正神父を闇討ちしているわけですから、同じように切嗣を殺すことはできたでしょうし、ケイネス自身、切嗣と同じこと(だまし討ち)をしたと言えばしたのです。
その一方でぼくには、このとき切嗣に「外道」との言葉を浴びせた人の気持ちも理解できます。
あの時点でケイネスはほぼ無力化されていました。また、ケイネスにとって、言峰神父を殺したことには明確な実利がありましたが、あの時点で切嗣を殺したとしても復讐心を満たす以外にメリットは無く、ケイネスが反撃に出ない可能性は十分ありえたと思われます。
だまし討ちであること。そしてそれが必要性の(あまり)ない殺人であったこと。以上に対する義憤から、切嗣を非難したのだと考えられます。*2 ぼくが「そこまでしなくても」と思ったのも、同じ理由からでしょう。「魔術師殺し」の回で非難が起きなかったのも、ビル爆破の時点では互いの間に契約もなく、ケイネスに十分な力があったわけですから、非難の条件を満たしていなかったためと思われます。
この流れを見てぼくが思ったのは、「トロッコ問題」みたいだな、ということでした。
ちょっとでも倫理学をかじったことのある人であれば知っている話だと思いますが、知らない人もいると思いますので改めて。
ある二股にわかれた線路があり、そのそれぞれの先で線路工事が行われており、片方には5人、もう片方には1人が線路内で作業しています。
二股の分岐点のそばには線路の切替器があり、あなたはそのそばに立っていました。現時点では、線路は5人いる方とつながっています。
そこへ、遠くの方から線路上をトロッコがものすごい勢いで走ってくるのが見えました。
あなたの位置からでは作業者まで距離があり、大声をあげても気づいてもらえません。このままトロッコを見過ごせば、その先にいる5人は轢かれて死んでしまうでしょう。
しかし、切替器を操作することによって行き先を変えれば、犠牲者は一人で済みます。
このとき、切替器を操作して行き先を変えることは、許されるでしょうか?
次に、これをアレンジした以下の問題と見比べてください。
今度は分岐点の代わりに、線路上に橋があります。あなたはもう一人の人と、その橋の上にいました。
線路の先の方にはあいかわらず5人の作業者がいて、そこに向かってトロッコが暴走してきています。
ここで、橋の上のもう一人を線路に突き落とした場合、トロッコはその人を轢いたあとで確実に停止することがわかっているものとします。
このとき、その人を橋の上から突き落とすことは、許されるでしょうか?
このような設問でアンケートをとると、あることがわかります。
「1人を死なせる代わりに5人を生き残らせる」という点で、両者に違いはありません。が、前者については多くの人が「許される」と答えるのに対して、後者についてはその逆に多くの人が「許されない」と答える、ということです。
いずれも、「最善の結果」を求めるなら、とるべき行動について選択の余地はありません。1人が生き残る世界と5人が生き残る世界、どちらがよいかと選択を迫れば、誰だって5人のほうを選ぶものだからです。しかし、その結果が同じであるにもかかわらず、片や「仕方ない」とされるのに対し、片や「外道!」と非難されるわけです。その違いは、自分の手を直接的に汚すかそうでないかでしかないというのに。
…というのが、トロッコ問題の概要なんですが。
自分だってそっちのほうがいいと思ってるのに、手を汚した人を許せないんだね。人間って汚いね。卑怯だね。
ぼくがこの問題について考えたときに感じたことは、そういうことではありません(^^; ここで、「結果」として考えられていることの範囲が狭いんじゃないか、ということでした。
「1人を死なせる代わりに5人を生き残らせる」ことについては確かに同じなんですけど、直接的に手を下したかそうでないかということだって、結果の一部なんじゃないでしょうか。*3
逆に、自分がその「死なされる人」だったと考えてみましょう。
切替器の場合は、自分が線路で作業していたらトロッコが突っ込んできた、と見えます。橋の上の場合には、隣の人間が急に襲いかかってきて突き落とされた、と見えることになります。このとき被害者が何を思うかはハッキリしています。もしその場に第3の人間が目撃者としていた場合、その人が思うこともおそらく被害者と変わらないでしょう。
この世に人間が一人しかいない世界では、「道徳」が問題になることはありえません。道徳は、人が他の人と生きていく世界で生まれるものであり、必要とされるものです。他人の目にどう見えるか、どう思われるか、そういった「社会性」の問題は道徳の不可欠な要素と言えます。
どんなに正しいことを言っていても/やっていても、その言い方/やり方の如何によって、ぼくたちの“受け取り方”が違うのは、…それは仕方のないことではないかな、と。
*1:ぼくは高校を出て一人暮らしを始めて以来家にテレビが無く、そのためテレビを見ない生活がずっと続いています。アニメを見ることも無かったのですが、一昨年ぐらい前からニコニコ動画でアニメの放映が始まって、それを機会に見るようになりました。まさかこの歳になって(から)アニメを定期視聴するようになるとは思いもよりませんでしたが…。本格的に見だしたのはやはり『魔法少女まどか☆マギカ』からでしょうか。『Fate/Zero』と作者が同じで、作風も同じですね。
*2:その死に際の様子が「かわいそうだった」ことも大きな理由の一つとしてあるとぼくは思ってます。うまく議論の俎上に乗らないのでここではあえて外してますが、このような「感情」の問題は人間にとってとても大事なことであり、ないがしろにしてよいことではありません。自由市場主義、功利主義に代表される「結果主義」(帰結主義)の倫理学がもつ「感情をすべて勘定に還元する」姿勢に、ぼくは少々違和感を抱いています。…いや、反対してるわけじゃないですよ。「最善の結果」を目指す結果主義の考え方が「最善」なのは明らかなので。割り切れない感じが残るだけで。
*3:この問題には、「当事者性」や「死なない可能性」という要素もあります。一人で工事していた人は、切替器がもともとそちらを向いていたらいずれにせよ死ぬ運命でした。しかし、橋の上にいた人はまったく無関係な赤の他人です。誰かを生かすために、無関係な人を巻き込んでよいのか。これが当事者性の問題。次に、突き落とされた人は確実に死にますが、切り替えられた人はすんでのところで気がついて逃げ延びるなどといったかたちで、「死なない可能性」があります。これらは問題を複雑にする要素であることと、どちらも設問の内容を変えることによってテクニカルに回避可能であるため、ここでは考慮に含めません。
2012-05-05
■[IT][ことば] スマホで英語の勉強(3)
というわけで(?)前回のつづきです。
ウェブで英語の勉強について情報を集めれば、誰でもすぐにここに行き当たることでしょう…
ぼくは先にこちらのページを読んでその存在を知りました。
なんというか、「受験勉強」に近い。という印象をもちました。
実際、当の『英語上達完全マップ』asin:4860641027自体、おすすめ参考書としてあげているのは受験参考書ばかりです。その教えによれば、日本の英語教育は、カリキュラムの進め方や教えている項目自体はまっとうでレベルも高いとのこと。問題は、英語学習のあり方そのものにある、と。
英語は「ことば」であり、日本語と同じように、会話に際してはいちいち語順を考えこんだりせず条件反射的にポンポン繰り出すものであるはず。それは、球技の連携パターンや格闘技のコンボ習得にあたって地道な練習を繰り返すのと同様の「修練」を経なければ体得できないものであって、にもかかわらず英語学習の実態が「言語の勉強」ばかりで「ことばの練習」をしていないから身につかないのだ、と、簡単にまとめればそういうことです。
ですよねー。英語の勉強の仕方を完全に間違えてましたよぼくも。学生時代に家族旅行でハワイに行ったとき、ホテルのフロントでうまく用事を伝えられなくて、「なんだお前、英語できないのか」と親から言われたときの屈辱感はいまだにはっきりと覚えてます…
そういうわけで提示されるのは英語上達のための「練習メニュー」であり、うさぎ飛びグランド3周3セット、というのに近い内容。とにかく簡単で地道なことを、「体が覚えるまで」何度も何度も繰り返すことを求められます。上記の「やってみた」を見れば、どんなことをしなければならないかがよくわかります。
というわけで、始めてみました。
一文一文耳がすべての音を聞き分けられるようになるまで聴きこんだり、それを自分の口でも発音し、ということを何度も何度も繰り返す。そんな使い方にうってつけのAndroidアプリがこれです。
ぼくがこれをインストールしたのは去年の秋ごろで、「AB Audio Repeat Player」という名前なんですが、いつの間にか名前が変わっていたようです。そのため、現行バージョンでは機能にも自分が使っているものと違いがあるかもしれないことはご承知おきください。
はじめのうちは「MoboPlayer」などを使ってたんですが、まあ全然違いますね。いろいろ使い比べたわけではありませんが、今回のような用途についてはこのソフトが決定版のような気がしています。
PCからコピーした音声ファイルを自動で認識したり、リピート再生やランダム再生ができるといった音楽プレイヤーの定番機能はもちろん、2.5秒、5秒、7.5秒と「ちょっとだけ」巻き戻す機能が地味に便利です。会話に出てくるふつうの文章なら一文がだいたいこれぐらいの時間なので、「あ、いまのところの聞き取りもう一回」と思ったときにこれが使えます。
名前についている「ABリピート機能」がこのソフトの目玉。ABリピートというのは始点をA、終点をBとして、音声の一部の区間だけ何度も繰り返すことを指しますが、この区間設定や、それを「ブックマーク」として記憶させられる等、「繰り返し」に便利な機能が充実しています。これが有効なのは理解いただけると思います、が、…実は自分はこの機能をほとんど使っていません(^^;
その他、MoboPlayerと比べてよいところとして、電源ボタンを押して消灯しても再生がつづくことを挙げられます。これができないと、ぼくはスマホを胸ポケットに入れてますが、満員電車での通勤中に誰かと胸がぶつかったときにHomeボタンが押されたりして面倒なんですよね。
使い続けているといろいろ要望も出てきます。最新バージョンではもしかすると変わっているかもしれませんが、ぼくが使っていて「こうだったら」と思ったことは以下のとおり。
- 再生スピードの調整がしたい。もちろんスピードを上げても下げてもピッチはそのままになっててほしい。
- 画面を見ずに一時停止・再開ができるように再生ボタンが押しやすくなってほしい。CDイメージの出る広い部分なんか流用してもよいのでは。
逆に言えば、これ以外の欠点が見つからないということでもあります。
以上、まだまだ発展途上の身、今後の私にご期待ください。
■ 近況
2年に一度のメジャーアップグレードを前にして、Linux PCがソフト的に壊れました(T T)
現在この文章は、つなぎ(というか修復用)として買ったはずの中古Windowsノートで書いています。これ買って使っているうちに、なんというか、PCの自作をすることがバカらしくなってきてしまいました(^^; 十分なスペック、ノートなのでもちろん省電力&静音、これで4万円台ってあーた… たしかに今どき32bitだったりBDがついてないのは不満に思いますが、この値段ならほんとうに必要になったときに丸ごと買い直せば済む話ですからね。というわけで、PC自作を卒業することにしました。
ニコ動はZeroWatchの修正が日夜を徹して続けられているようで、同じIT業界人として「お疲れさまです」と伝えたいところです。
今回のZeroWatchが「史上最悪の改悪」と言われてしまったのは、実際改悪だったんですから仕方がないんですが、運営側が出方を間違えたためもあると思います。ドヤ顔で「これが新時代の決定版だ!」みたいな出方をするから押しつけがましく思われて「ふざけんな!」と強く反発されたのであって、これが「ベータテスト版です、皆様ご確認いただき修正点ご教示いただけるとありがたいです」という出方だったらむしろ好意的に受けとめられていたのではないでしょうか。それが明後日の方向であったとしても、いろいろ新しいことに挑戦しようという気概は感じられましたので。
まあ、開発陣(および運営*1)が動画投稿者を「単なる動画投稿マシーン」「都合のいい釣り餌」としてしか見てないように感じられて、*2 かなり幻滅したのは確かなことです。UIの変更に対する失望から、Linuxの世界でもUbuntuからMintへの民族大移動が進んでますので、同じ轍を踏むことのないよう、気をつけていただきたいものです。自戒を込めて…。
その他、身辺がこのところ少し落ち着いていることもあり、いくつか書き溜めたものがありますので、順次アップしていきたいと思います。
*1:こうしたものを開発陣だけの独断で公表するはずは、一般企業であればありえませんので。新聞記者に対して校閲部がいるのと同様、技術的成果物はプログラムそのものからドキュメントに至るまで「レビュー」という名のチェックを上位者に受けてから世に出すため、このような形でババーンと出てきてしまったのはドワンゴの社としての公式見解と考えてよいと思います。
*2:本当にそう思っているかどうかとは関係なく、こちらがそう感じたという話。投稿者情報も投稿者コメント(動画説明文)もうっちゃって、地を黒にして動画を際立たせたりタイトルをでっかくしたり、その横にデカデカと広告を表示したり、といったあたりですね。コメント入力部を動画中央にもってきた(コメントを書こうとすると動画が見れなくなる)のは頭がおかしくなったとしか思えないので、開発陣にいったい何が、とちょっと心配になりましたが。
2012-03-18
■近況
しばらく間があいてしまったのは、またいつもの大忙しです。
今回は新規プロジェクトに最初の検討段階から関わらせてもらっており、大変充実してます。出しつづけていた希望がついに通りました。ありがたいことです。
というわけでとりあえず、うちのPCの近況だけ。
ずいぶん悩まされていたプチプチノイズは解消しました。
PulseAudioをいろいろいじったんですが何をやってもダメで、結局、2.6系から3.0にkernelをバージョンアップしたらあらスッキリ。
そろそろ新バージョンも出ることだし試しにちょっとさわってみようかな、ということで一時的に入れ替えてみるつもりだったんですが嬉しい発見。というわけで、その後元に戻すこともなく。
また、USB接続のHDDが認識できない問題もありましたが、これも直りました。
修正手順は次のとおりです。/etc/modprobe.d 配下に「blacklist uas」と書いた定義を設置し、OSリブート。
日本語の情報では対処法を見つけられず、次のページを見て解決に至りました。→no title
それから、とうとうChromeをメインで常用するようになってしまいました。
FirefoxとChromeの話は前にもしました*1が、ぼくがChromeへの乗り換えに乗り気でなかった最大の理由は、セキュリティ上の懸念です。ところが、「これはもう乗り換えるしかない」と覚悟を決めざるをえない致命的な問題が2つも起きてしまったんですね。
一つは、Firefox上のFlash動画で音が出なくなったこと。ニコ厨の自分にとって、これは致命的です。
もう一つは、Firefoxが大変不安定になり、おそらく、Xサーバを巻き込んでフリーズしたりダウンしたりするようになってしまったこと。症状としては、新しいページを新しいタブに開くと、たまに、画面がフリーズしたりログオフさせられたりします。「こんなもん怖くて使ってられるか〜!」というわけで、Chromeを使わざるをえなくなりました。
しかし、ChromeはGoogle謹製のスパイウェア(?)です。
お聞き及びの方もいらっしゃるかと思いますが、Chromeでは、ページを開いたりリンクをクリックしたりすると、その人がいつどんなページを見たかの記録をGoogleに送信している、という話があります。その真偽を自分で確かめたわけではありませんが、Googleは少なくとも、ウェブ検索でそれと同じ事をしていること自体は公表しており、「Google オプトアウト」で検索するといろいろ出てきます。
それでちょっと調べたところ、Chromeのオープンソース版であるChromiumからスパイウェア的な部分を除去した(という触れ込みの)「Iron」というブラウザがある、という話を聞きつけました。というわけで、現在はそれを利用しているところです。Ubuntuへの導入の仕方はこちら。→SRWare IronのUbuntu用パッケージを作成 - 憩いの場
Chrome(Iron)を常用してみて思ったことは以下。
- 起動はたしかに速い。Firefoxは導入アドオン数により起動に10分とかかかるようになりますが、Chromeはあまり遅くなりません。
- ページの表示速度はむしろFirefoxより遅い。開いてもしばらく真っ白だったり、表示されても無反応でスクロールできなかったり。エクステンションを入れているほど遅いですが、必要最低限まで減らしてもまだストレスを感じる。
- エクステンションの機能はFirefoxに比べてまだ足りない(ゲームなど、自分の必要としていないものはかなり充実)。「Chromeウェブストア」というかたちでGoogleに管理され、Googleに都合の悪いエクステンションの取得に制約のあることもちょっと…
とりあえず以上のようなところで。
2012-01-29
■[IT][ことば] スマホで英語の勉強(2)
だいぶ間が開いてしまいましたが、以前の話のつづきです。
ENGLISH UPGRADERがもともとポッドキャストだったので、ポッドキャスト配信されている英語教材が他に何かないか。そういえば中学時代、基礎英語やラジオ英会話を聴いてたなあ。耳で聴く英語教材といったらやっぱりNHKラジオ第2だろう。ぼくは安直にそう考えて、ググってみたところ期待どおり。ネット上でも番組をストリーミング放送のかたちで公開していました。
これがダウンロードできたら嬉しいなあ。パケット代を抑えたいという理由もありますが、通勤中に聴いていると、地下では電波が届かず聞けなくなるのを何とかしたかった。しかしこれもググってすぐ解決。
すばらしいのは、これがWindowsばかりでなくLinuxでも使えるところです。
zipアーカイブファイルのかたちで置いてあるので、これをダウンロードして解凍すると、中に「CaptureStream.sh」があります。コンソール上で実行してもいいですが、Nautilus上でもそのままこれをダブルクリックして、「実行しますか?」と聞いてくるので「実行する」ボタンをクリックすれば、NHKラジオ英語講座の音声をダウンロードしてmp3形式で保存してくれます。
後はスマホをPCにつないでmp3ファイルをコピーし、スマホ側のメディアプレイヤーで開くだけ。こうして、持続的な英語勉強生活をスタートすることができました。
『基礎英語』はさすがに簡単すぎ、『ビジネス英語』はつまらなくて聴く気になれなかったので、結局『ラジオ英会話』に落ち着きました。
やりたいことは読む“以外”の英語力をつけたいということなので、ぼくは基本テキストを見ません。知らない単語、知らないイディオムさえ出てこなければ初見(?)でもある程度聴きとれますし、「Words and Expressions」という語彙解説コーナーがあるので、それでだいたいカバーできます。テキストを読んじゃうと「聴いて理解しよう」という気持ちが薄れてしまう、そう感じられたので見ないことにしました。そうはいっても最終確認は必要なので、テキストは毎月購入してます。株主優待で送られてくる図書カードがけっこう余っていたので、いい使い道が見つかったと思いました。
こうして始めてみてわかったのは、「意外と聴けるぞ、わかるぞ」ということ。話の核となる単語を聴きとれず文意が読みとれない、みたいなことがリスニング初回ではよくありますが、2回、3回と繰り返し聴くうちにジグソーパズルのピースが埋まっていく感じでだんだんとわかってきたりするものなんです。
YouTubeなんかで英語の動画を見ることがときどきありますが*1、何度も繰り返し見るということがなかったので、最初の一回目で「あ、ダメだ、やっぱわかんないわ」と諦めちゃってましたが、自分で思うほどにはわからない、聴きとれないというわけでもなかったんですね。出演者がテキストを離れた英語の雑談の中でジョークを言っているのを聞いて吹き出してしまったときなど、自分で自分に驚いてしまいました。*2
そうするうちにだんだんと、「発音」を知ることの必要性を感じるようになりました。
ネイティブの英語を聞けば誰でもすぐに思うことですが、beautifulが「ビューリホー」と聞こえることがよく知られているように、つづり(のローマ字読み)どおりに発音しないので、知っているはずの単語が聴きとれないことがしばしばあったからです。*3
たとえば、ラジオ英会話のある回で「total」が出てきたんですが、自分には「トウロー」と言っているようにしか聞こえませんでした。その回はオリンピックの聖火リレーについてのニュースを読み上げるというものだったので、聖火だけに灯籠か、とよくわからない納得をして、後でテキストを見て全然違っていたことに愕然としました(^^;
「total」←証拠にgoo英和辞典へのリンクを張っておきますね。「音声を再生」でその発音を確かめてみてください。
というわけで英語の発音を知るために、定番の『英語耳』isbn:4048688634をはじめ数冊読んでみました。読んで思ったのは、「なんでこんな大事なことを学校では教えてくれなかったんだろう」というお決まりのフレーズ。
「l」と「r」の発音が違っていて日本人にはなかなか聞き分けられないこと、発音に関してよく知られているのはその程度かと思います。ぼくが読んで初耳だと思ったのは、子音の多くは無声音と有声音のペアになっているという法則性*4の話、とりわけ「ジ」は実は2種類あるということでした。
いや、母音の前のtheとか、ziとかを指しているわけではなくてですね…。先ほどと同様、実例を示しましょう。
「job」
「vision」
この「ジョブ」(「ジャブ」と言っているように聞こえる)と「ビジョン」(「ビジョンヌ」と言っているように聞こえる)それぞれのジの音の発音記号は実は微妙に異なっています。聞いてみてもあまり違いがわかりませんが、実際違って発音されるそうです。前者は「チ」が有声音化したもの(濁らせて「゛」がつく)でイメージ的には「ヂ」、後者は「シ」の有声子音でイメージ的には「ジ」、という感じになります。なので、jobは「ヂャブ」っぽく発音するものなんですね、実は。*5
無声子音と有声子音のペアの法則を知っていればなるほどそういうこともあるだろうと納得もいきますが、知らなければこんなことがあるなんて想像もつきません。
「t」がしばしばラ行で発音される理由も、これらの本を読んで合点がいきました。
先ほどの「ビューリホー」や「トウロー」がそうですね。他にも、読売ジャイアンツの原監督がフライをとる時の「オーライ!」のかけ声の代わりにメジャー風の「アイガリ!(I got it)」と選手に言うようにさせた、というニュースが昨年ありましたが、ここでもそうなっています。
「t」を発音するとき、舌が歯茎の上のあたりをつつくんですが、「l(エル)」もその少し上ぐらいでごく近い場所を舌でつつくんですね。なので、ことばの途中に出てくる「t」を早口で駆け抜けるとき、より発音しやすい「l」の音になる、と。「r」は舌を巻いてどこにも触れずにラ行っぽく発声する、らしいので、たしかに「l」と「r」では声の出し方にだいぶ違いがあるようです。
こんな感じで少しずつ英語の勉強を進めているところです。
現在はまたちょっと勉強の仕方を変えているので、あと一回、それについて書こうと思ってます。
*1:面白映像・衝撃映像・すごい動画系がほとんどですが、「Britain's Got Talent」などタイトル指定で見ることもあります。
*2:ジョークはその解説を聞いても面白くありません。面白いギャグには何度聞いても「笑える」ものがありますが、それでも、「吹き出す」なんてことができるのは最初の一回限りなんです。アインシュタインも「いいジョークは何度も言わないほうがいい」と言ったそうですしね。英語の勉強、けっこういけそうじゃん!?と思えるようになったのはまさにこの時からでした。
*3:イギリス英語では「often」を「オフトゥン」と読むらしいので、これも必ずしも真なりとは言えないようですが。
*4:単に「ペアのものがある」ということではなくて、「ペアがつくれるものはすべてペアになっている」ということをここでは指しています。いかに英語音痴のぼくだって、pとb、fとvがペアだってことぐらいわかってますよ…(^^;
*5:と言われてもなんのことやら、と思われますよね。「ヂ」はチに点々なので、舌の動きをチにしたまま濁らせて発音します。「ジ」はシのかたちのまま濁らせます。チのときは舌がちょんちょんと歯か歯茎のあたりをつつくはずです。シのときにはどこにも触れず、単に歯の隙間からシーっと音を出すだけ。と、自分も頭では理解したんですが、いまだに発音の使い分けも聞き分けもできません(^^;
2012-01-15
■[IT] Thundirbird
今回はメーラーのThunderbirdです。
メールは家では通販のやりとり以外には、お知らせ、メルマガの受信にちょっと使っている程度。職場のOutlookは完全にグループウェアと化していて、会議の予定からタスク管理・スケジュール管理・メンバー管理等に積極利用していることからすると、ほとんど使っていないも同然です。
そのため「気になったから入れている」というアドオンが多く、その機能があるから便利になったといった実感はあまり得られていません。自分の環境ポーティングのため記録していますが、他の方の参考にはならないかと思います…。
アドオン
Firefoxと違ってThunderbirdは、アドオンをたくさん入れても我慢できないほど起動が遅くなるということにはなりませんが、さすがにまったく使わなかったアドオンは入れていても仕方ないので、それなりに選んだ結果にはなっているかと思います。
| Adblock Plus | |
|
Mozzila/Chromeの定番アドオン「Adblock」のThunderbird版。 | |
| 安心 |
| Add-on Compatibility Reporter | |
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アドオンのThunderbirdバージョン互換性チェックを無効化します。 | |
| 快適 |
| Addon Update Checker | |
|
名前どおりアドオンの更新チェッカーですが、詳細は下記解説記事参照。 | |
| 快適 | |
| Address Close Button | |
|
宛先フィールドに消去ボタンが表示されます。 | |
| 快適 | |
| Auto Address Cleaner | |
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送信時にアドレスから表示名を自動的に除去します。 | |
| 快適 |
| Auto Compress File | |
|
添付ファイルをワンタッチで圧縮できます。 下記解説記事は同機能のアドオン「Auto Zip Attachments for Thunderbird」のもので、こちらを使っている人のほうが多いようですが… | |
| 快適 | |
| Bamboo Feed Reader | |
|
RSSリーダー。 RSSリーダーはFirefoxの「Brief」を利用してるんですが、Firefoxが重くなるのでやめたいんですよね。スタンドアロンのRSSリーダーで何かいいものはないか、と探したら、Thunderbird自体がRSSリーダーの機能をもっていた、と。少し使ってみたんですが、ちょっと違うので他にないかと思ってこれを見つけ、現在試用中。 | |
| 便利 |
| Calendar Tweaks | |
|
Lightning(後述)を少し便利に。 | |
| 快適 |
| Check and Send | |
|
誤送信防止機能。送信ボタンを押すと「ほんとに送信していい?」と確認させられます。 | |
| 安心 |
| ConfigDate | |
|
メール一覧の「日付」の表示形式を変えられます。 | |
| 快適 |
| Confirm-Address | |
|
こちらも誤送信防止。外部ドメインへのメール送信時に「外部アドレスの確認強制」を行います。 「Check and Send」と競合するアドオンですが、職場で使うなら圧倒的にこちらでしょうね。セキュリティルールが厳しくてメールの外部送信に対する規則・規制が多く、ルール違反すると部長から大目玉を食うので、外部送信は気づいておきたいですから。 逆に、家の用途には向きません。そのような問題もありませんし、9割以上自ドメインに対してメールする職場に対してほぼ10割外部送信の家ではうざったくて仕方ありません。なので無効化しています。 | |
| 安心 |
| Contacts Sidebar | |
|
アドレス帳を別ウィンドウでなく、サイドバーに開きます。 | |
| 快適 | |
| Disable DragAndDrop (Thunderbird) | |
|
フォルダペインでのドラッグアンドドロップを無効化します。 要するに、フォルダ選択中にマウスを不意に動かして、そのフォルダをどこかに誤って移動させてしまうようなことがなくなります。 | |
| 快適 |
| Enigmail | |
|
PGPを使ったメールの暗号化ができます。 | |
| 安心 | |
![]() |
External Editor |
|
メールの編集が外部エディタでできるようになります。 入れたばかりで、これから使ってみようと思っているところ。もちろんエディタはEmacs。 | |
| 便利 | |
| Folder Account | |
|
新規メールを作成する際、そのとき選んでいるフォルダに応じて送信元アドレスが自動的にセットされます。 | |
| 快適 |
| Keyword Highlight | |
|
キーワードを登録しておくと、メールに出てきたときに強調表示されます。 | |
| 快適 |
| Lightning | |
|
カレンダー機能を追加します。 | |
| 便利 |
| Manually sort folders | |
|
アカウントやフォルダを好きなように並べ替えられます。 | |
| 快適 | |
| MinimizeToTray revived (MinTrayR) | |
|
Thunderbirdを最小化するとタスクトレイに入るようになります。 | |
| 快適 |
| NestedQuote Remover | |
|
引用のネスト(入れ子)を指定した深さまでに制限します。 メールのやり取りを繰り返すと、メーラーの設定でしょうか、前のメールの本文に引用符を重ねるものがあり、これが引用・引用・引用…となって大変読みづらくなります。これを回避するための機能。 | |
| 快適 |
| Nostalgy | |
|
メールの操作をキーボードでできるようなショートカットを追加します。 最初に使ったメーラーがMH-e、それからMew、KaMail、と変遷してきた自分にはとてもしっくりくる拡張。 | |
| 快適 | |
| Personas | |
|
ThunderbirdでももちろんPersonas。テーマの着せ替えを簡単にできます。 | |
| 外観 |
| Quote Colors | |
|
メッセージ中の引用部分の色を変えて見やすくします。 | |
| 快適 |
| QuoteCollapse | |
|
メッセージ中の引用部分の「折りたたみ」ができます。 | |
| 快適 |
| ReminderFox | |
|
予定のリマインダーがポップアップされるようになります。 Firefoxにもあるアドオンですが、Firefoxはなるべく軽量にしたいのと、予定の管理だったらメーラーだろうということでこちらに入れてあります。 | |
| 便利 | |
| Remove Duplicate Messages (Alternate) | |
|
重複メッセージを削除できます。 | |
| 便利 |
| Restartless Restart | |
|
一発再起動メニューを追加します。 | |
| 快適 |
| Stylish | |
|
ThunderbirdでもStylish。 …そうはいっても、userstyle.orgにはThunderbird用のスタイルはほとんど紹介されていません。 | |
| 外観 |
| TB Tabloc | |
|
Thunderbird版Tabloc。指定したタブをロックし、「閉じる」ボタンを無効化します。 | |
| 快適 |
| Thunderbird Indicator | |
|
UbuntuのインジケーターにThunderbirdを統合します。 | |
| 快適 | |
| WAT | |
|
ThunderbirdのタブにWebページを開くことができます。 タブの並びにFirefoxにあるような検索ボックスが表示されますが、ここにURLや検索キーワードを入れて開きます。進む・戻るボタンの無いのがふつうの人にはとっつきにくいところか。Firefoxでそうするように、Alt+→(進む)/Alt+←(戻る)できますので、そちらで。 | |
| 便利 | |
| XUL/Migemo | |
|
Thunderbird版のmigemo。 | |
| 便利 |
| Xpunge | |
|
複数アカウントのごみ箱の一括削除とフォルダの最適化ができます。 | |
| 快適 |
| テキストリンク | |
|
Thunderbird版のテキストリンク。メール上にあるテキストのURLをダブルクリックで開けるようになります。 | |
| 快適 |
| ルーラーバー | |
|
メール作成ウィンドウに目盛りがつきます。一行の文字数が目に見えてわかるようになります。 ぼくは一文一文を長く書きすぎるクセがあるので、これを見て矯正してます。 | |
| 快適 |
| 宅配便の配達状況 | |
|
配達番号を選択して右クリックメニューから配達状況ページに飛べるようになります。 | |
| 便利 |
テーマ
テーマはFirefoxと区別がつくように別のものを使ってます。
| Moment Of Tranquility | |
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夜空?に月が浮かんでいる、というシンプルなテーマ。メインはこれ。 | |
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| Sunset Over Water | |
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Firefoxのほうで紹介した「MaDonna ♥」さん作のテーマ。オレンジ色枠。 Thunderbirdでは、Firefoxのようにツールバーが追加されて上部メニューの高さが増えていく、というようなことがないので、上の部分はテーマ紹介ページに掲示されている画像の上半分ぐらいしか表示されません。このテーマは、それぐらいの細い表示でちょうどいい感じに見えます。 | |
| 外観 |
| Live With Music | |
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模様なので説明が難しいです。どんなものかはテーマ照会ページで確認ください。 こう見てみるとFirefoxとはだいぶ違うテーマを使っているものです。 | |
| 外観 |
スタイル
| スレッドペインで1行おきに背景色を変更 | |
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メッセージ一覧をしましまにして見やすくします。 色が薄すぎるように思ったので、元の「#f5f5f5」から「#efefef」に変更しました。 | |
| 外観 |
■近況
PCが壊れた話にちょっと書きましたが、家のPCでプチプチノイズが出る件。そのときはALSAドライバのアップデートで直った、と書いてますが、これは大嘘で、その後少ししてまたプチプチ言うようになりました。
どうもLinux上のHDオーディオデバイスの扱いに問題があるようです。PulseAudio関係に原因があるのはハッキリしているんですが、設定を変えると別のところに問題が転移するだけだったり、そもそも仕組みがわかりにくくて結局ギブアップ。*1 ヘッドホンを差す口を変えたらちょっとだけノイズが減ったので、現在はこれでしのいでいるところ。
Linuxが苦手としている「新デバイス」「マルチメディア」ドンピシャの部分なので仕方ないんですが、これだからふつうの人にはLinuxを勧められないんですよね…
こないだはてブでWindowsからLinuxへの移行を勧める記事が注目を集めていましたが、見たところ「仕事を辞めてでもLinuxに移行しろ」という極端な主張がウケてブクマされたようで(^^;
これは何度も書いていることですが、一般の人のホームユースにLinuxは勧められません。たしかに昔より格段によくはなりました。しかし、ノイズが出る、ひどいときには音が出ない、早送りや巻き戻しが不便、等々とCDやDVDの再生にいちいち不満を覚えたり、ちょっとでも何かあると素人ではどうにもならないという現状では、一般的なニーズのレベルに未だ届いていないと思います。
役場へのLinux導入が決まった系の話がかなり以前からときどきニュースで取り上げられることがあり、職場こそやることが限られるのでLinuxでよいのではないかと昔は思ってましたが*2、ドイツ外務省ではいったん導入したLinuxから結局Windowsへ戻すことにしたという話もありましたし*3、各役場でのLinux導入のその後が気になるところです。
話は変わりますが。
しばらく前から、ニコニコ動画で再生中に別のタブを開くと(たとえばマイリスト登録とか)、再生中の動画ページが更新されて一から読み直しになるという不具合に悩まされていました。結局Flash Playerの更新で直ったんですが、ぼくと同じようなことになっている方向けに参考まで。
うちのPC、CPUはAMD(amd64)なんですが、昔はLinux用Flash Playerは公式にamd64対応していなかったので、flashplayer64-installerという野良パッケージを拾って入れてたんですね。が、見てみたらだいぶ前からこのパッケージの更新が止まってまして。調べてみたら、今のflashplayer-installer(標準のFlash Playerパッケージ)は64bitに対応している、ということだったので、入れ替えてみたらそのまま動きました。
*1:PulseAudioを使わないgxineではノイズが出ませんし、UMPlayerの設定でAudioのOutput driverに「pulse」を指定したらUMPlayer上だけは改善されたところを見ると、問題は明らかにPulseAudioをめぐるサウンド出力の仕掛けにあるのだと思われます。ネットで調べてpulseaudio関係をアンインストールしてみたり、default.paに「tsched=0」を入れてみる等いろいろ試してみたんですが、いずれも完全解決には至りませんでした。
*2:こう思っていたのは、仕事ではLinuxサーバをバリバリ構築していたものの、家ではWindowsと併用していてPCとしてあまり触ってなかった頃ですね。当時は「あ、けっこうWindowsと同じようなことができるんだ」みたいに知った気になっていて。それが、Linux一本になったら必然的になんでもかんでもLinuxでやらざるを得なくなり、それに応じてWindowsでは気にすることのなかった不満がポンポンと。なので、一般の人にLinux移行を勧める人は、実際にはLinuxをPCとしてあまり使っていないか、あるいは一般の人のホームユースとはだいぶ異なる特殊な使い方をしていて、そのようなことで困った経験のない人ではないかとぼくは思っています。
*3:OSS系ニュースサイトの記事なので「However, no truly compelling reasons for the decision appear to exist.」なんて書いてあって批判的な内容ですが、それだけにその話が本当であることがよくわかります。→Background: German Foreign Office drops Linux - The H Open Source: News and Features
