前説はボカロ作品の「評価」に関する次の動画。「えー?」「へー!」の連続でした。
部門20選の後半になります。mp3プレイヤーでヘビーローテーションするような種類の曲ではありませんが、深い印象を残した作品をまとめてみました。
「ストーリー」部門
詞先/曲先と言いますが、聞いたら十人が十人とも「詞先」と答えそうなストーリー性・テーマ性の強いものを4作品。
- あな兄(作詞作曲)、うらら(動画)、ぺこ。(写真撮影)
- デスおはぎ(作詞作曲)、白菜(イラスト)、naruko(動画)、ゆらほにゃP(調声)
- もふ@(作詞作曲)、yasu(MIX)、CHRIS(動画)
- buzzG(作詞作曲)、モゲラッタ(動画)、Kei Nakamura(ベース)、友達募集P(MIX)
この系統だと、家の裏でマンボウが死んでるP、ほぼ日P、オワタP等“ネタ系”の方が有名かと思いますが、自分はほっこりしたりじーんときたりするほうが好みなのでこういうチョイスになりました。ネタ系混じってますが(^^;
「映像(PV)」部門
ニコニコに日々投稿されているのは「動画」なので、もちろん映像がついているわけです。それも含めてトータルに評価したいのがこの部門。「PVつけてみた」系も取りこぼしがないように5作品チョイスしてみました。
- Yossie(動画)、黒峰(絵)、わか(作詞作曲)
- @まさたかP(動画)、nexus(作詞作曲)
- すす泥棒(動画)、ピノキオP(作詞作曲・絵・動画)
- 三重の人(動画)、一斗まる(絵)、黒うさ(作詞作曲)、hajime(ギター)
好きな作品が多いのでその中からたった5作に絞るのはきびしかったです…
「しらたま☆メリーゴーラウンド」は大変かわいらしい静止画MAD風のPV。
「水色と宇宙船」はMMD作家としてつとに有名な@まさたかPの作。MMD杯受賞作ですが、せっかくですのでHD版を採りあげました。どう見てもクオリティがおかしいです。
「不思議のコハナサイチ」は独特の曲に独特の(?)映像が合わさって不思議な雰囲気のあるPV。キャラメインでないPVを一つは選ぼうということで。
「恋愛フィロソフィア」は昨年下半期最大のヒット曲『千本桜』をつくった方たちによるコラボPV。
そして映像部門のトリはこちら。
- 6666AAP(動画)、ストリークP(作詞作曲)
曲はMMD杯の公式エンディングテーマ、ストリークPの「Let's Dance Now !」です。この動画は第8回MMD杯の受賞作であり、MMD杯受賞作をたった5つの枠の中に2作も選ぶのは少し気の引けるところもあったのですが、この動画はなんとしても選びたかったので入れてしまいました。
カンが悪いもので、最後まで見て初めてそれまでの映像とタイトルのもつ意味がぼくは理解できたのですが、はじめからわかっていたほうがより入り込めると思いますので、簡単に紹介します。
この動画のミクは「下積み時代の長かったアイドル」と思われます。ルカ、ネルはバンドメンバー、ハクはおそらくマネージャー。また、モナーたちはそのファンです。*1 ミクは(いつものように?)場末のバーでの営業の仕事がきて出かけていくのですが、それはファンのみんながミクを驚かそうとして仕掛けた“ドッキリ”で、実は… というもの。
使用モデルは人気のLat式やtda式でなくオーソドックスで地味なあにまさ式に似たイミテミクですし*2、8頭身モナーがたくさん出てくるので見始めは少々ヒきました(^^; しかし、せいいっぱい歌って踊るミクの様子にいつしか惹きこまれ、MMD作家(予備軍)に対するあたたかく前向きな応援歌であるその歌詞と、その映像と、そして、ミクがラストに見せるあの表情と…。
モナーたちがネギ型サイリウムを振るタイミングも皆微妙にバラバラで、「生きてる!感」があふれてます。単なるCGとあなどるなかれ。
最後に、今回の後説動画。
ストーリー系の極北はやはり「トークロイド」。歌わせられるならしゃべらせられるだろう、というのがこのジャンル。話すこと(読み上げ)に特化したVOICEROID*3と違って独特の“なまり”が残るのもまた味があって面白いです。
*1:用語説明をしようかと思いましたが、文量が多くなるのでやめました。ルカ=巡音ルカ(紫髪)、ネル=亞北ネル(黄色髪)、ハク=弱音ハク(銀髪)、です。
*2:「○○式」、というのはそのモデルを誰がつくったかを示しています。「水色と宇宙船」で使われているのがLat式ミクです。ぼくが好きなのはタワシ式CHANxCO風モデル。つくりが単純なので応用がききやすく、いろいろなキャラがCHANxCO化されています。たとえばこちら。→http://www.nicovideo.jp/watch/sm16299295
*3:ちなみに、今回の前説でしゃべっているのはVOICEROID版の結月ゆかり。調整すればもっと自然な話し方になります。