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野良のかぜ 街のかぜ

2015-01-26

GLP

圏央道狭山日高インター周辺を走っていると、インター裏のアームの長いクレーンの姿が必ず視界に入ります。これは、日高市の2箇所に進出してきた物流会社GLPの建設中の工事です。

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GLPと言う会社については、何も知識がありませんでした。シンガポール証券取引所に上場と言うことで、日高市にもいよいよ外資進出かという印象でした。

案内に拠ると、「2010年10月にシンガポール証券取引所へ上場し、先進的物流施設のリーディングプロバイダーとして、日本、中国及びブラジルの77都市において約2,800万平方メートルのポートフォリオを持ち、およそ800社に効率的な物流ネットワークを提供」とあります。

日本法人はGLP株式会社で2009年設立「日本の主要な物流拠点を網羅する都市で、87物件・総延床面積約390万平方メートルの物流施設を所有・運営、高機能かつ環境にも配慮した物流施設を提供」とあります。

ただ単に、倉庫だけ輸送だけという旧来の物流ではなく、土地とそこに建設する倉庫と倉庫に付随する物流の様々な高機能及び全体的に運用するノウハウ、これら全体を投資とみてそこからの投資収益を示し、土地や箱物を提供してもらうあるいは自社開発し顧客にその機能を切り売りし収益の源泉を確保する、という仕組みかな、と思います。業種的に投資会社で、投資と物流を一緒にしたような会社のようです。

GLP株式会社は、社員93人で金融機関からの借り入れは何と約1兆5000億円、これだけの資金を投入して、岡山等の中国地方、大阪、名古屋、関東の主要物流ルートに続々と建設しています。日高市だけかと思って調べたら、とんでもない、圏央道、環状道路に沿って建設拠点がありました。しかも、日高市の規模は下から数えた方が早い程の大規模施設ばかりです。

このニュースに接したときまず頭に浮かんだのは、外資系と言うことで、彼らにとっての適地とはどんな基準で選ばれたのか、という興味でした。

・土地の安さ。これは日高市の最大の売り物であることは常識です。1分1秒が流通コストに関わるからインター直結が理想で、田木はほぼそれに近い。マスタープランでの土地利用方針は工業地です。

・もう1箇所、土地がさらに安くて、インターに道路一本の至近、24時間稼働も可能で大型トラックに発着が容易(と想像)。これが上鹿山のごみ旧焼却場近くの場所。土地の性質は山林。周辺に人家がない場所です。

固定資産税の税収があがって、雇用は800人くらいと言われています。企業誘致を掲げる市長にとっては、正に理想的な案件、さらに誘致を勧めたいと日頃いろいろな所で発信していますが、適地がない。GLPの場合も、飯能市と境界が接する所で、飯能市境界付近の工業地はこれでほぼ満杯、後は農業振興地域の指定を解除して、田んぼと畑とヤマを工業地にするしかありません。このことについても、市長は権限が市にあれば、と言っています。GLP級のお眼鏡に適う土地は限られていて、市としては、工業地に変えたい土地の目論見はすでにあると思います。

しかし、です。税収があがるといっても、上がった分は確実に交付税の削減になり、努力は国に吸い上げられてしまうことは確実。企業誘致という錦の御旗の価値についても常に検証が必用と思います。

マルチテナント型物流施設開発

所  在:埼玉県日高市

敷地面積:20,866? (6,312坪)

延床面積:43,194? (13,066坪)

竣  工:2015年12月予定

立地メリット 圏央道「狭山日高」IC及び国道16号が至近、広域配送、埼玉西部へのエリア配送の両方に対応可能な好立地。強固な地盤に位置し、BCP上優れた立地。

最寄ICと距離 圏央道「狭山日高」IC隣接

最寄駅と距離 JR川越線「武蔵高萩」駅 約3.7km

物件概要 敷地面積 ?(坪) 20,866? (6,312坪)

延床面積 ?(坪) 43,194? (13,066坪)

建物構造/階数 プレキャストコンクリート造・免震構造 / 地上4階建

竣工 2015年12月予定

設備内容 免震サンドイッチパネル、片面車路、非常用発電機、CASBEE、スローフ

2015-01-12

サイボクで商工会賀詞交歓会

商工会の賀詞交歓会がサイボクレストランで行われました。

広い会場でのゆったりした雰囲気の会場で非常に良かったです。例年より出席者も多かったようです。例年だと商工会館の2階ホールなので、狭い上に大勢の人が木造会場の2階に入って大丈夫かな、という心配も無くはありませんでした。今年はその点、全く心配なくふさわしい気分での賀詞交歓会でした。

常々思っているのですが、日高市にはこういう大勢が集える会場がありません。やはり立食形式で行える会場があれば、と思うのですが、観光を強調してもホテルは一つもありません。地元飲食商売の保護もあるのかもしれません。サイボクも宴会場ではないレストランなので常に可能ではないでしょう。必要性はあります。

それはともかく、立食の食事の中心は当然のことながら豚肉とその加工品です。やはり、旨い! 本当に、文句なくうまい! 旨さが身体の力になる感覚があります。肉を食することの健康への貢献をじわりと認識します。

国際的評価、定評の価値が分かります。生産面では、よい子豚を供給する業者として、サイボクの名前は、畜産関係者で全国津々浦々知らない人はいません。子豚の供給から精肉及び最終製品のメーカーとして高い知名度です。それは先代の時代から一貫して追求してきた方向、つまり今で言う6次産業化で、時代を先取りしていました。私の所属する日本自然農業協会の創始者である趙漢珪氏も早くからこの方向に注目し、農産物の価値を自ら創る農民自立であるとして、韓国からの農業視察団の必須見学先に挙げていました。

こういう流れの中での温泉開業でしたが、好事魔多し、順風満帆の油断もあったのでしょう。目に見えない基本的インフラの問題で廃業に至ることになったことは周知の経過です。しかし再開の声多く、昨年、再開業。良かった! 私は開業日の開業時間に駆けつけ、他地域にはあまりない炭酸泉の素晴らしさを楽しみました。

開業日に玄関先で、お客を1人1人迎える社長の喜びの笑顔が印象的でした。賀詞交歓会での社長の挨拶に、改めて企業としての創業の理念を確かめつつ再開を事業の一環として位置づけることの喜びと決意が感じられました。一層の発展を期待する気持ちでいっぱいです。

さて、森会長は挨拶で、デフレ脱却が言われる中で厳しい中小企業環境に触れ、政権の中小企業対策に期待し、会員サービスを強化する会組織の充実を強調していました。注目すべきは、若手経営塾ネクストです。商工会の経営教育資源による経営ノウハウを学ぶことで後継者が育つことを目的としています。

私も注目する若手経営者も学んでおり、会場のサイボクの発展のように、旺盛な自立精神を養いながら発展してほしいと思いました。そして企業家精神の発揮で各企業が発展し、さらに「事業者としての市民」をしっかり認識して地域の発展に貢献していただきたいと強く思いました。

高麗郡建郡1300年記念事業委員会と商工会が共同で制作した高麗郡建郡1300年を記念するバッジが市に寄贈され、参加者にも配布されました。

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2012-07-28

50パーセント節電企業

 国会前の“デモ”からの帰途、地下鉄の国会議事堂前駅が閉鎖されていたので、溜池交差点を通って赤坂見附へ向かいました。溜池の交差点で、このビルだけがこの界隈で40年前と変わっていないなぁ、と角のコマツビルを見て思いました。大学生の時には確かあったはず。この近くに勤務していたときには、隣のビルの喫茶店でよく昼休みを過ごしていた。昔は屋上に黄色いブルドーザーが鎮座してたが、今はなくオブジェ風のものがあります。

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 さて今ここで書こうとするのは昔話ではない。先月のことです。

 コマツビルの前を通った時に、先月のいつだったか、NHKのクローズアップ現代で見た節電特集を思い出しました。あの特集では、「節電」と「コマツ」と「技術」、この3つの言葉が強力な接着剤でくっついたような感じで鮮明に記憶に残りました。

 あまりに印象が深かったものだから後でしっかりフォローしようと思ったくらいです。

 番組の中で、社長だったか担当の技術者だったかはっきりは覚えていないのだが、「我が社は○年度に節電50パーセントを実現させる」と明言していたのである。

 これには驚きました。節電に対しても電力の必要性に関しても、いつもゴチャゴチャと何でも反対の煮え切らない言葉を発している経団連の会長とは大違いだと。

また電力の不足で操業率が落ち短期的利益に影響し社長の椅子が危うくなることばかりを心配している一部上場企業の有名企業の有名社長の発言を聞いて、この程度の見通ししか持てないのかと。節電や原発への方針や態度は、困難に立ち向かうリーダーの試金石でもあることを強く感じました。

 コマツは、生産プロセスのあらゆる段階で、部品の一つ一つ、工程の一つ一つでエネルギー効率を見直し、また太陽光や地熱の自然エネルギーの使用や工場の各所で発生する排熱を利用したりと、全体の総計で50パーセント節電の実現を目指すという。

テレビで明言できるのは、達成できる自信があるからであろう。

 今までの生産条件を否定される環境を逆に革新のバネに利用し、時代と企業のミッションを同化させるのは簡単にはできないことであろう。古くはホンダが絶対に困難と言われたアメリカの大気汚染防止法をクリアするエンジンを開発して飛躍したことは、もう私は何度書いたか分からない。

 技術が革新を起こし利益を創造することは企業の理想の姿であり、結果として、その技術が社会の持続的発展を支えることになればいい。そういう推進力を作り出す技術者の努力に私はいつも敬意を払っています。

 コマツと言えば建設機械の世界的メーカーである。何かで読んだ記憶がある。この会社が作った建設機械は世界各国、ジャングルであろうとどこであろうとあらゆる所で使われています。うろ覚えですが、その全部の機械の稼働状況がGPSで把握されており、機械の調子や時間や燃費まで把握されているという。今の技術はそこまでできるんだと感心したことがあります。

 ところで、私自身もコマツに関しては思い出があります。

 一つは、三十数年前、まだ20代の時、公害関係のことで何度か取材に行ったことがありました。当時は、公害関係の法律が整い始めた時代で、産業関係も資材の無公害化が求められていました。

 特に大気汚染防止と重金属公害の防止は先進国の世界的課題で待ったなしの状況でした。鉛や水銀などの重金属はいろいろな産業資材に使われており、ブルトーザーなどの黄色塗料は黄鉛と言って鉛を主成分としており代替が求められていました。

 黄鉛は耐候性が強く建設機械の塗料としてはこれ以外に無いというくらいの性能がいい塗料でした。しかし当時は、黄色と赤色の重金属塗料を他の有機化合物等で代替することは難しい課題でした。この関係のことで話を聞きに行ったことがありました。しかし、程なくして化学業界で代替品が開発され現在の全ての無公害化につながりました。

 専門を公害、環境という社会的ミッションに重ね合わせての、技術者のたくさんの仕事の成果が私たちの生活を作っています。そういうことを思うと、技術者に敬意を払いたい。

 もう一つは、サクラです。サクラとコマツは関係なさそうですが、コマツのCSR(環境・社会活動)ホームページのトップに紹介されています。「日本花の会」として活動している公益財団法人で、1962年、当時のコマツ社長の河合良成氏によって創設されました。

 自社農場でサクラの苗木を生産し、全国の希望者に配布してサクラの名所づくりや公共の景観づくりに貢献してきました。私も娘が5歳の時、できたばかりの武蔵台小学校の殺風景を何とかしようと、桜の会に応募し30本くらいの苗木の提供を受けました。いま8本がグラウンドに残っています。

 また最近では、環境ボランティアの集まりであるソクラテスの会の記念行事として応募し、70本くらいの苗木の提供を受け、巾着田のログハウストイレ隣の駐車場周辺に植えました。

 コマツとのこういう過去の“接触”があるため、今回の節電への取り組みも私としては応援したい。何よりも原発事故が起こって露呈した社会的・経済的欠陥を維持・擁護することではなく、企業としてのフィールドから革新に立ち向かう姿が頼もしいと感じられる。

 原発再稼働抗議で国会前に出向いた帰りに通りかかった溜池のコマツビル。見上げながら昔のこと、今のことを思い出しました。

 

2012-05-25

商工会総会

 日高市商工会総会。会員数は1328名、昨年と同じく会員が伸びていることが報告されました。その他の重要なことは次のように総会資料に書かれています。

 「さらに本会最重要課題である高麗川駅前土地購入資金借入金は、平成12年から元金返済を開始し、既に1億4200万円を返済し、借入金残高は7800万円まで減少しました。本会は今後も役職員一丸となって会員増強や様々な収入増加を図り、商工財政の健全化に取り組んでいきます」

 毎年1250万円を返済に充当しており、完済までにあと6年近くかかる。一方、現在の商工会館の耐震診断は、震度5強で倒壊するとされ、4年以内に起こるとされる首都圏直下地震対策方針を決定し実行が求められる、としています。

 予算規模は約8700万円。うち県の補助金3050万円、市の補助金1050万円、補助金総額約4400万円。こういう状況をみると約半分が補助金の厳しい財政状況で、土地と会館の建設という難しい選択があることも事実です。