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野良のかぜ 街のかぜ

2015-02-21

思いを新たに

今回も、日本葡萄愛好会の総会に佐藤忠吉氏が参加されていました。佐藤さんの姿を拝見することも総会にくる目的の一つ。100歳に近いので、最近の会合ではお付きの人が付いてくることもあったが、今回はお一人です。島根から飛行機と電車を乗り継いで来られます。

佐藤忠吉さん。95歳。大正9年(1920年)に木次町の農家の長男として生まれ、父の「農家の長男に学問はいらない」という方針で小学校卒。1937年に始まった日中戦争に約6年間従軍。戦後すぐ故郷木次で農業を始め、日本で初めての新しい試みを次々と成功させてきました。

山地酪農、無農薬農業、安全な乳製品、日本産ヤマブドウ系ブドウを原料とするワインの開発、有機・無農薬栽培の作物を原料とした安全な食品の製造と消費の循環を目指す地域社会の構築など、今で言う農業の地産地消と6次産業化を早くから、しかも有機・無農薬というハードルの高い手法で実行されてきました。次々と成功させたと言っても、どの事業も10年、20年単位の長期にわたる難事業で、持続力と高い志及び経営感覚がなければなし得なかった偉業です。

佐藤さんの人柄と事業については、いろいろな文章に、伝記に、映像にと余すところなく語られ、記録されています。しかし、年を経る毎に実践の知恵と思想の輝きが増し、次々と新しい文章や記録が創り出されています。佐藤さんの最近の様子については、事務機などのメーカーである株式会社オカムラがつくるウェッブインタビューマガジンに詳しい。http://www.okamura.co.jp/magazine/wave/archive/1412satouA.html

私が佐藤忠吉さんの存在を知ってから20年くらい経ちます。私が選んで入ったいくつかの農業団体に熱心な会員としていつもいらっしゃっていました。経験に裏打ちされた含蓄のある話しをお聞きするのは楽しみで、会合に出席する目的の一つともなっていました。10年くらい前に、出雲の農場や工場を訪れ、佐藤さんの説明を聞きながら複合的な地域産業として育っている姿を実感しました。

佐藤さんは、日本葡萄愛好会を創始した澤登晴雄初代理事長のことについてよく触れていました。数十年の時間を必要とする新しい品種を創り出す仕事と無農薬農業を目指す初代理事長の姿勢に深く賛同されていたと思います。

私が若いころ机を並べていたこともある作家の森まゆみさんも、ロングインタビューで佐藤さんの生き方を描いた作品があります。佐藤さんと作家の波長が奏でるハーモニーが心地よい読み物です。

会議終了後、再会を約して。また出雲に来なさい、という嬉しいお誘いの言葉。思いを新たにしました。

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森まゆみさんの著書。

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ホテルから望む南アルプスの冠雪した稜線。最近の調査で、山梨県が住んでみたい県の一位とか。盆地、山地の風光明媚や果物の豊富さ、新規就農受け入れに熱心……。思いついた推測の理由です。

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2015-02-09

研修の夜、いもや

f:id:hideoyok:20150213132620j:image:w360:leftこの時期になると、各種の議員向けセミナーが花盛り。札幌や北九州、鹿児島などの遠隔地開催企画もずいぶんある。政務活動費を使っての参加も多いようです。

この自治体問題研究所の、予算・決算期に毎年行われているセミナーが質量共にコストパフォーマンスが一番いいように思います。東京で行われるから参加の予定も立てやすい。

最近の制度の改変、新設等はめまぐるしく、よほど丹念にウオッチしていなければ分かりません。市の施策ならともかく国の法律や制度となると、しかも複数分野に亘ると、何がどうなって、どのように進んでいるか、一議員の努力の及ぶところではないという感じです。

しかし、国―県―市町村に関わる見取り図が描けないと、これからの地方議員は存在価値を問われるのではないかと思う。自治会区や近所の問題も重要だが、その先の彼方の大きな問題にリンクさせる能力です。そうはいっても、自分もそこまで行ってないし、研修の雰囲気からすると地方議員全体が大変な時期にきたな、という感がします。地方分権一括法による移譲も終了したし、市町村は自主独立の真の意味での競争時代になりました。これから市町村の力の差が出て来るでしょう。議会が旧態依然だったら地域の力の下方硬直に貢献することになります。

そこで、見取り図を描くために、大まかな動向や全体イメージを持つために、こういうセミナーが役立ちます。コンパクトに講師がまとめた情報でも、口頭の話しで理解できるものでもありません。質問を聞いていると、皆さん苦労しているな、ということが分かります。難しすぎて質問もほとんど出ないケースも結構ある。

そういう私も、細部の理解は全く自信がないのですが、何となく全体イメージが掴めた、という程度。それでも、自分の直感の補強には役立ちます。いくら勉強しても、専門的なところで行政に及ばないことは明らか。

頼りにするのは直感なのですが、見当違いで質問をしているのではないかという心配もあります。私がこの種のセミナーに参加するのは、もちろん地方自治や市に関係する国の制度・法律の理解のためですが、政治的直感、大層なものではありませんが、要するに、自分を賭けてこの辺がキモだろうという勘です、それを磨くためでもあります。

この日は、ナイター講座と称して、午後7時までありました。

かつて、徘徊した神保町。懐かしの食べ物屋さんがいくつもあります。そのうちの一つ、いもや。神保町には3軒のいもやがあるが猿楽町に近いところがいい。久し振りの訪問。主人は、おっかない顔をして、いらっしゃいませ以外は一言もしゃべりませんが、てんぷら定食650円はあい変わらずおいしい。この値段でこの旨さ。次々と訪れる客がいもやの価値を証明しています。

ここのてんぷらを食べて、大通り向かいのドトールでコーヒーを飲めば、仕事の失敗も含めてたいていのことはリセットできた。楽天的でのん気なせいかもしれないが、神保町にくると、しっかりと記憶された、このいもやのてんぷらの満足感に浸りに、自然と足が向かう。

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2009-10-21

かりん酒

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 かりん酒をつくりました。黄色く熟した実を選びますが、表面が見掛け上何でもなくても虫が中心部のタネにまで入っているものがあります。

 いま飲んでいるのは、桑の実酒やシソ酒。自然の恵みを手ずから漬け込んだ酒なら健康にもいい? そう思って飲めば一層うまいと感じます。季節の酒を気分に応じて飲むのも楽しみの一つです。