なんだかな 

先週の金曜日、『コロンブス 永遠の海』(マノエル・ド・オリヴェイラ、2007)を上映最終日に観る。ネット上に浮かぶ小島のあちこちでこの映画に対する称賛の美学的花火が打ち上げられている様子だけど、いや私だってオリヴェイラの新作ときけば何とか都合をつけて映画館に駆けつけるわけだけど、このフィルムが完全にスルーしているコロニアリズムについては不粋を覚悟で一言いっておくべきではないでしょうか。ポルトガル人のサウダーデ(郷愁)って、「インディアン」の「郷愁」はどうでもいいわけね。 
なんだかイラついているのは苦手な岩波ホールで観たからかもしれない。本当はエンディングで泣きそうになってました。